算数「面積と角度」[中学受験]

問題5
図のように長方形の中に、各辺に接して半径5cmの2つの円が重なって入っています。アの部分の面積がイの部分の面積の2倍と等しいとき、図のABの長さは何cmになるか答えなさい。

図
(西大和学園中・県外 2008年)
<問題5の考え方と答え>
このような問題は、経験がモノをいいますね。
同じような問題にふれていると「ピッ」とひらめきます。
いや、センスの良い人は初めてでもひらめくかもしれません。

基本的な問題で以下のようなものがありました。

図

斜線(しゃせん)の部分の面積を求めなさい…という問題です。

その応用的な問題です。

補助線をひき、点D、Cと、図形で区切られたそれぞれの場所をウ、エ、オとして、図にかきこみます。

図

ABの長さを求めるんですね。
長方形ABCDの面積がもしわかるなら、たては10cmだから解決です。

この長方形の面積を、半円2つの面積で計算できないかなあ? …という発想です。

問題文から、

    ア = イ + ウ  です。

そうすると、

    左の半円の面積 + 右の半円の面積 = エ + ア + ア + オ

…と、なりました。
ここで、 ア = イ + ウ を入れてみます。

    左の半円の面積 + 右の半円の面積 = エ + ア + イ + ウ + オ

= 長方形ABCDの面積 ですね。

つまり、


よって、ABの長さは、
    5 × 5 × 3.14 ÷ 10 = 7.85(cm)
(答え) 7.85cm


いかがでしたか?
ほかの問題にもチャレンジして、少しずつ「ヒラメキ脳(のう)」をつくっていってくださいね。

合格総理大臣 ミスター・ツカム



プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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