【回答:森上教育研究所】受検対策
「中学受検は親子の受検」とも言われ、保護者のかたの役割はとても大きいもの。受検準備が進むにつれて、心配事や気がかりもいろいろ出てくるでしょう。よくある相談事例について、専門家の先生がたや、合格家庭の先輩保護者のアドバイスを集めました。
公立中高一貫校か国立中学を志望。どのように準備すればよい?
公立中高一貫校か国立中学を志望。どのように準備すればよい?
Q | 現在5年生ですが、進路選択で悩んでいます。今まで家庭学習で基礎学力をつけてきました。地元の公立中学校はあまり評判が良くないので、公立中高一貫校または国立中学を志望しています。学校生活も楽しみながら受験、というのでは甘いのでしょうか? どのように準備を進めることがわが子のためになるでしょうか。 |
A | まず、公立中高一貫校の適性検査をいくつか解かせてみて、結果によって方向を定めよう 公立中高一貫校と国立中学の入試問題は大いに異なります。お子さんは、今、5年生ということは、あと1年しか受験準備の時間がありません。お子さんには準備に時間がかかる国立中学よりも公立中高一貫校のほうが有利と思われます。 しかし、公立中高一貫校は人気が高く、倍率が10倍を上回る学校もあり、決して簡単に合格できるわけではありません。公立中高一貫校の入試問題をいくつか解かせてみてはいかがでしょうか? その結果から志望校と学習方法を決定します。公立中高一貫校によって出題傾向が異なり、私立の入試問題のような出題をする学校もありますが、そのような学校は避ければよいでしょう。 公立中高一貫校の入試問題は適性検査という名称で、原則として基礎学力をベースとした問題ということになっています。基礎学力があるお子さんには向いているかもしれませんが、暗記問題や計算問題ではなく、基礎学力があれば解けるはずの「新傾向」問題なので簡単な問題というわけではありません。 思考力・表現力・分析力・読解力を試す、教科の枠を超えた総合問題も多いようです。入試問題を解くためには思考力や分析力だけでなく、問題を読んで理解する読解力と解答するための表現力を身につけることが必要です。 入試の準備としては、過去問を解いてみて、解けない問題では、思考力・表現力・分析力・読解力のどの要素が弱点なのかを確認し、弱点克服ができるように学習計画を立てるとよいでしょう。 |