公立と私立の違い【中学受験の基礎知識】
日本では、中等教育の前半となる中学校は義務教育と定められています。そのため、公立ではすべての生徒が教育を受けられるように、授業料が原則無料となっています。一部の公立中高一貫校や国立大学付属中学校を除けば、入学者の選考が行われることはなく、小学校を卒業さえすれば自動的に入学することになります。
それに対して私立では、授業料や施設費などのさまざまな費用を負担する必要があります。系列私立小学校からの内部進学などの場合を除いて、入学するためには入学試験に合格しなければなりません。この入学試験に不合格となった場合、また来年受験するために浪人することは不可能で、自動的に公立中学校に入学することになります。文部科学省が定める学習指導要領からは比較的自由で、土曜日に授業を行ったり、中学校で高校レベルの授業を行ったりと各校で独自の取組みを実施しています。