2学期に向けて[中学受験]

 おそらくお子さまはまだ夏期講習で、終盤の授業を受けていることであろう。この夏に予定通り勉強できたか、そうでもなかったか、あるいは何らかの原因で勉強に集中できなかったお子さまもいるかもしれない。しかし6年生の夏休みはすべての受験生に公平に終わろうとしている。ここでご両親は、すでに2学期に向けて気持ちを切り替えていく必要がある。

 2学期の準備として、具体的にすべきことは少なくとも2つある。1つは志望校の過去問を買い揃えること。もう1つは、志望校の学校説明会の日程を調べて、参加計画を練ることである。「過去問はすでに買ってある」という方も多いと思うが、それでは第2、第3志望・・・の過去問はどうだろうか。まだ購入されていない、または併願校をまだしっかりと確定していない場合も多いのではないか。第1志望や併願校を本当に確定できるのは、2学期に入ってからであろうし、場合によってはギリギリになって変更する場合もある。この時困るのが、「過去問が売り切れている」という状況。過去問は当然その年度内で売り切る必要があるので、各出版社は在庫を持ちたがらない。ということで、秋も深くなると「書店にもう在庫がない!」という状況が出てくることがある。当然、出版社にも在庫は無い。ある程度受験すると思われる学校の過去問は、早めにキープしておきたい。1冊2,000円以上するので、安くはないのだが、無いとかなり困ると思う。

 また少なくとも受験して進学する可能性のある学校の説明会には、出席すべきであろう。特に校長先生など、学校スタッフの話は聞き比べると興味深いと思う。大学進学実績やパンフレットで紹介されている内容以外で、新たな発見をする可能性がある。「校長先生のお話に大変感銘を受けたので、ご縁があればこの学校に自分の子どもを託したい。」というのも一つの志望動機であると思う。それだけ外からだけでは、学校の雰囲気や内容がわかりづらいのだと思う。

 説明会でしっかり話を聞きながら、お子さまの偏差値の変化をにらみつつ、受験日程を考えていかなくてはならない。ご両親も忙しくなる時期がいよいよ始まる。

プロフィール


小泉浩明

桐朋中学・高校、慶応大学卒。米国にてMBA取得後、予備校や塾を開校。現在は平山入試研究所を設立、教材開発など教務研究に専念。著作に「まとめ これだけ!国語(森上教育研究所スキル研究会)」などがある。

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