親野先生に聞いた!3学期にしておきたい目標設定と次年度への準備とは?

1、2学期に比べると期間が短く、あっという間に過ぎてしまう気がする3学期。でも、実は学年のまとめや、次の学年への準備などができる、とても重要な時期なのです。3学期を有意義に過ごし、次の学年につなげるために、家庭でできることとは? 教育評論家の親野智可等先生に、目標の立て方や実践のコツ、おすすめの来年度への準備などをうかがいました。

この記事のポイント

プラス思考の振り返りから新たな意欲へ

冬休み中に年が明け、新年の挨拶などを経て始まる3学期は、子どもにも新鮮な気持ちが生まれています。一方で、3学期は学年でみると最終の学期。気持ちも新たに、目標を立てたり、次の学年への準備を始めたりできる時です。さて、目標を立てる時に大切なのが、前向きな気持ちで、自分で決めること。そのために、2学期までの学習や生活の様子をプラス思考で振り返るところから始めましょう。

まずは今の学年になって、がんばれたこと、成長したことをお子さまと一緒に挙げてみましょう。テストや宿題のことだけでなく、早起きができた、忘れ物が減った、好きなことでがんばったなどでもかまいません。子どもを前向きな気持ちにさせることがポイントです。「自分は、けっこうがんばれるんだな」「できてよかったな」と感じられることが、次のチャレンジへの意欲につながります。

反対に「あなたはここがダメだから、このくらいはがんばらないと来年もっと大変になるよ」といったネガティブな言い方は、子どもの自信を奪い、未来への期待も失わせてしまいます。先々のことを考えすぎて今が苦しくなっては本末転倒です。3学期を前向きに、楽しく過ごすことが一番。そのうえで、目標を立てたり、先のことを意識したりしていきましょう。

目標や努力を目に見える形に

お子さまのがんばりや成長を振り返ると、おうちのかたも「この子にはいいところがある。がんばればできる」と前向きな気持ちになると思います。お子さまにも「家族は自分を認めてくれる。努力を見て、評価してくれる」という信頼の気持ちが生まれます。すると、「じゃあ3学期の目標はどうしようか」「これも、もう少しがんばってみたら?」といった話もプラス思考でできるようになるのです。

目標は、おうちのかたから提案してもいいですが、決めるのは子ども自身で。「動物博士になりたい」「サッカー選手になりたい」といった大きな夢や「通知表の『よくできる』を○個に増やす」「漢字のミニテストで一番になる」のような具体的なことなど、子どもが自分でがんばってみようと思えることがよいのです。また、自分で決めることで、努力しようという気持ちも強くなります。

目標が定まったら、「そのためにどうするか」の約束をセットで考えましょう。
・動物博士になる! そのために3学期の間に○冊の本を読む
・サッカー選手になる! そのためにリフティングを毎日○分続ける
・漢字で一番になる! そのために毎日○字練習する
など、具体的な約束が決まっていると実践しやすく、目標があればモチベーションが高まります。さらに、それを紙に書いて目に付く場所に貼ると効果がアップ。文字にすることで目標が明確になり、気持ちが持続しやすくなります。

「自分から実行できたら花マル、言われてからやったら普通のマル、手を抜いたらサンカクなど、自己評価を書き込む「がんばりチェックシート」などを作ってもいいと思います。おうちのかたも続いて当たり前と思わず、時々「がんばってるね」「続いてるね」と評価してあげてください。

苦手の修復と次年度への種まきを

プラス思考になって意欲がわいている時は、次の学年に向けた準備にも前向きに取り組みやすくなります。学年末に向けて、授業や宿題も各学年のまとめになっていくので、その中で苦手なポイントを振り返ってみましょう。特に算数は知識の積み重ねの教科なので理解できていないところは修復しておくといいですね。くり上がりの計算が怪しいな、割合が苦手だなと思ったら、一緒に復習を。やさしい問題から解いてみたり、教科書を離れて動画やマンガの解説など、お子さまの理解しやすい学習方法を探してみたりするのもいいでしょう。

余裕があれば、次の学年の学習内容を先に把握して、生活の中でふれておくのもいいでしょう。その学年の参考書などを見てみると、学ばせ方のヒントもわかります。たとえば「このケーキ、4つの同じ形に切ったら1個が4分の1って言うんだよ」と話してみる。興味を持てば詳しく説明してもよいですが、その場で教えたり、理解させたりしなくてもいいのです。会話の中で耳にしているだけでも、子どもは授業に出てきた時に「あ、4分の1って知ってる!」と身近に感じて興味を持ちやすくなり、積極的に学ぶ気持ちが生まれます。

日本地図や英単語、慣用句などの書かれた学習ポスターを貼っておくのもおすすめです。全国の特産品が描かれた地図や月の満ち欠け、植物の構造がわかるポスター、漢字の成り立ちや使い方、算数の割合や単位がイラストでわかりやすく描かれたものなど、さまざまな種類のポスターがあり、選ぶのも楽しいものです。日常的に目に付く場所に貼っておけば、自然と知識が付いていきます。知識は子どもが興味を持ったとき、何かに気付いたときに身に付くので無理に覚えるような使い方は避けましょう。次の学年に備えて興味のきっかけづくり、知的な刺激を与える気持ちで取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ & 実践 TIPS

目標設定も学習のサポートも、プラス思考が重要です。「ダメだからやらなくてはいけない」ではなく「これができたのだから、これもできる!」と考えて。決めたことを書き出して日々目にすることも、継続の後押しになります。おうちのかたも、続いていることやできるようになったことは、繰り返しほめていきましょう。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。長年の教師経験をもとに勉強法や家庭教育について具体的に提案。
Twitter、Instagram、オンラインサロン「やすらぎの子育て・教育オンラインサロン」、YouTube「YouTube親力チャンネル」、Blog「親力講座」などで発信中。全国各地の教育講演会でも大人気。詳細は「親力」で検索

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