最高の新学期スタートに向けて今からできること【高校生編】
新しい学年のスタートは気分よく切りたいもの。とはいえ、ただでさえ環境に慣れることに体力や気力を使いがちな4月から、急に新しい習慣を始めるのは大変です。今から新学期を見据えて準備を始めておくと、これまでの生活と新生活とのギャップに悩まされずにすむはずです。
今年できなかったところを今のうちに挽回!
3月は、高校の1年間が終わる月。学年末テストを乗りきれば春休み、そしてそのあとは1つ上の学年になって迎える新学期です。学年末テストが大切であることは言うまでもありませんが、新学期にスタートダッシュを決めるためには、テスト後の春休みの過ごし方も重要です。
新学期になるとクラスや部活の環境が変わったり、新たな科目が始まったり何かと慌ただしく、生活が落ち着かなくなりがち。勉強でも、授業の予習・復習に手いっぱいで、プラスして何かに取り組む余裕はないかもしれません。そこでテスト後の春休みはこの1年間の復習に充てて、新学期は目の前の勉強に集中できるようにしましょう。
優先度が最も高いのは、1年の総決算である学年末テストでできなかった箇所です。次いで、苦手な分野や科目の復習を。わからないところを減らしておけば、新学期に習う範囲がスッと頭に入るはずです。
高1生は、学習の効率を追求してみよう
勉強の内容だけでなく生活リズムの面も、新学期に備えて徐々に整えていきたいところ。春休みを、新学年で必要になる生活リズムに慣れるための練習期間ととらえましょう。
現在高1生の皆さんに練習してほしいのは、<短時間で効率よく学習する習慣づけ>です。高2生になると部活や行事で中心的な役割を担うようになり、高1生の時以上に勉強時間が取りづらくなる人が多いようです。限られた時間で「濃い」勉強ができるコツをつかんでおく必要があるというわけです。
まず、手当たり次第に勉強するのではなく、優先順位の高いものを選んで取り組む習慣を身につけましょう。春休みであれば、宿題はどの科目をいつまでに終わらせるのか、それ以外に取り組むべき自分の弱点分野はどこなのか、などを考えて優先順位を決めましょう。集中するためには、その日のうちにどこまで終わらせるのかを決めておくこともポイント。終わりが見えていたほうが、ダラダラ続けるよりもはかどります。
高2生は、長時間学習に慣れておく!
現在高2生の皆さんは、<勉強を長時間続ける練習>をしてみてはいかがでしょう。高3生になってからも部活があるうちは忙しいかもしれませんが、引退後は部活の時間を勉強に移行させていくことになります。ただし単純に時間が増えても、急に何時間も机に向かうのは慣れていないと難しいもの。だからこそ、時間がある春休みのうちに試行錯誤をくり返しておきたいのです。
1、2時間であればともかく、4時間以上勉強を続けるとなると、普通の人は常に集中力全開で臨むことはできません。適度に頭を休ませながら勉強する方法や、休憩の取り方を考える必要が出てきます。途中でへこたれずに続けられる科目の取り組み順を探ってみたり、休憩を取る時間やタイミングを変えてみたりして、どうしたら最も学習量を増やせるのかを研究してみてください。自分なりの「必勝リズム」を見つけておくと、受験勉強が本格化したときに、与えられた時間をフル活用できますよ。