受ける生徒の質が変わる9月 6年生の模試シリーズ その2 [中学受験]
6年生の模擬試験で、問題の「質」が変わる時期について前回述べた。それに対処できない生徒は、偏差値をガクッと落とすことになるのだが、もう一つ節目と言える時期がある。それは本格的な合否判定のための模試を実施する6年生の9月からの時期であり、ここでは前回挙げたような「問題の質の変化」だけではなく、模試を受ける「生徒の質の変化」をとらえることができる。
首都圏の中学受験では、「合不合判定テスト」(四谷大塚)、「センター模擬試験」(日能研)、そして「統一合判」(首都圏模試センター)を三大模試と呼んでいる。これらの模試を実施している会社はそれぞれ異なるため、偏差値の出方は当然異なる。具体的に言えば、「四谷大塚」「日能研」に比べると「首都圏模試センター」の模試では偏差値が5~8ぐらい高めに出ると言われている。これは受験する生徒の層が前者と後者で異なるためである。つまり上位の学校を受験する生徒は、「四谷大塚」や「日能研」の模擬試験を受けているということである。
ところで模試の受験者数を見ると、6年生の1学期と、6年生の9月以降で大きく変化していることがわかる。つまり本番の入試が近づくにつれて、どんどん受験者が多くなるのである。これは何を意味しているかと言えば、たとえば今までは「日能研」の模試だけを受けていた生徒が、「四谷大塚」の模試もあわせて受けはじめるということである。またこれらの二つの模試をまったく受けていなかった生徒も、いよいよ本番ということで受けはじめる場合もある。
ここで注意すべき点としては、単に受験者数が増加するだけではなく、上位の生徒が参加する場合が多いということだ。これが先に述べた「生徒の質の変化」だが、その結果、以前に受けていた模試の偏差値より9月からの模試での偏差値が下がることがある。この点を心得ておかないと必要以上に不安になり、場合によっては精神的に動揺して勉強に手が付かなくなったり、それまでの学習法に疑問を感じて安易に他の方法に変えたりする可能性がある。もちろん成績が伸びなければ学習法の変更を含め、なんらかの手を打つ必要はあるが、成績が下がった原因が推測できれば対処もしやすいというものであろう。
なお9月、10月から新たに参加してくる生徒は、前にも述べたように「優秀な生徒」のほうが多いのであるから、その影響を最も受けるのは上位・超上位の生徒であろう。中位から下の生徒は比較的影響が少ないと考えられるので、偏差値が下がった場合は、先に述べた「問題の質」に対応できているかどうかをまず考えるべきだと思う。
首都圏の中学受験では、「合不合判定テスト」(四谷大塚)、「センター模擬試験」(日能研)、そして「統一合判」(首都圏模試センター)を三大模試と呼んでいる。これらの模試を実施している会社はそれぞれ異なるため、偏差値の出方は当然異なる。具体的に言えば、「四谷大塚」「日能研」に比べると「首都圏模試センター」の模試では偏差値が5~8ぐらい高めに出ると言われている。これは受験する生徒の層が前者と後者で異なるためである。つまり上位の学校を受験する生徒は、「四谷大塚」や「日能研」の模擬試験を受けているということである。
ところで模試の受験者数を見ると、6年生の1学期と、6年生の9月以降で大きく変化していることがわかる。つまり本番の入試が近づくにつれて、どんどん受験者が多くなるのである。これは何を意味しているかと言えば、たとえば今までは「日能研」の模試だけを受けていた生徒が、「四谷大塚」の模試もあわせて受けはじめるということである。またこれらの二つの模試をまったく受けていなかった生徒も、いよいよ本番ということで受けはじめる場合もある。
ここで注意すべき点としては、単に受験者数が増加するだけではなく、上位の生徒が参加する場合が多いということだ。これが先に述べた「生徒の質の変化」だが、その結果、以前に受けていた模試の偏差値より9月からの模試での偏差値が下がることがある。この点を心得ておかないと必要以上に不安になり、場合によっては精神的に動揺して勉強に手が付かなくなったり、それまでの学習法に疑問を感じて安易に他の方法に変えたりする可能性がある。もちろん成績が伸びなければ学習法の変更を含め、なんらかの手を打つ必要はあるが、成績が下がった原因が推測できれば対処もしやすいというものであろう。
なお9月、10月から新たに参加してくる生徒は、前にも述べたように「優秀な生徒」のほうが多いのであるから、その影響を最も受けるのは上位・超上位の生徒であろう。中位から下の生徒は比較的影響が少ないと考えられるので、偏差値が下がった場合は、先に述べた「問題の質」に対応できているかどうかをまず考えるべきだと思う。