【5分で英文法】現在完了形の基本の作り方と過去形との違い
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中学英語で最初のキモとなる現在完了形。“have[has]+過去分詞”という特徴的な形をしているので見た目は分かりやすいのですが、意味として過去形とどう違うのか理解しにくい人もいるかもしれませんね。
今回は、そんな現在完了形の基本の作り方と過去形との違い、似ているようで異なるhave been toとhave gone toの復習をしていきましょう。
現在完了形の基本の作り方と否定文・疑問文
現在完了形の作り方はとてもシンプル。「元の英文の動詞の部分をhave[has]+過去分詞にすれば終わり!」というのが基本です。
実際に現在完了形の文を作ってみましょう。
● 元の文
・He lives in this city. (彼はこの都市に住んでいる)
● 動詞を“have[has]+過去分詞”にする
・He has lived in this city. (彼はずっとこの都市に住んでいる)
ただし、これだけだと意味が少し足りません。「ずっと」というからには「どのくらい」住んでいるかの情報が欲しいところです。
たとえば「2年間」ならfor two years、「子供の頃から」ならsince he was a childを文の後ろにつけてあげましょう。forは「~の間」を意味するときに使い、sinceは「~の時から」という過去のある時点を基準に示すときに使います。
● He has lived in this city for two years.
● He has lived in this city since he was a child.
否定文はhave[has]の後ろにnotを入れましょう。
● She has not finished her homework yet.
疑問文はhave[has]を文頭に引っ張り出して、文末に「?」をつければ完成です。
● Has she finished her homework yet?
現在完了形と過去形のニュアンスの違い
現在完了形と過去形の違いは、「期間」に注目しているかどうか。現在完了形では過去のある時点から今までのことを踏まえた上で、今のことも含めて伝えています。
一方、過去形では今はどうなっているかは関係なく、過去のある時点のことしか伝えていません。
● 現在完了形
・I have been a good student.
・私はずっと優等生なの。(昔も今も、ずっと優等生)
● 過去形
・I was a good student.
・私は優等生だったの。(昔は優等生だったが、今はどうか分からない)
完了形には3つの用法(結果・経験・継続)がありますが、いずれも過去のある程度の期間に注目しているニュアンスです。
<現在完了形の用法>
● 結果・完了(~してしまった・ちょうど~した・もう~した)
・He has just arrived at the station.
・彼、ちょうど今駅に着いたよ。(これまでの移動が完了した)
● 経験(~したことがある)
・I have never this strange fruit before.
・この変な果物、これまで一度も食べたことないよ。(過去のある時点から現在までに経験した/しなかった)
● 継続(ずっと~してきた)
・They have known each other for 10 years.
・あの人たち、もう10年もお互いのことを知ってるんだ(知り合って10年になるんだ)。(過去のある時点から現在まで、ずっと続いてきた)
have been toとhave gone toの違い
完了形の学習で必ず「気をつけて!」と言われるのが、have been to とhave gone toの違いです。原則としては以下のように理解しておけばよいでしょう。
● He has been to Australia.
・彼はオーストラリアへ行ったことがある。(「いたことがある」という経験)
● He has gone to Australia.
・彼はオーストラリアへ行ってしまった。(「行ってしまって戻ってきていない」という完了)
アメリカ英語などではhave gone toで「行ったことがある」という経験を表すこともあります。しかし、受験で使う英語ではそこまでの応用は求められませんので、上記の原則を押さえておけばよいでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
完了形と過去形の違いは、過去と今のことを両方伝えているのか、過去のある時点でのことだけ伝えているのかという部分。完了形には、結果・完了、経験、継続という3つの用法がありますが、いずれも過去から今までの流れを意識するニュアンスとなっています。
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