「留学したい!」その熱意で、親の心を動かそう!
平成23年の文部科学省調べでは、日本の高校生の42.3%が「留学したい」と思っていることがわかりました。ところが実際に留学に行った高校生の数は、およそ3万人程度。高校生全体の1%程度でしかありません。
留学したいという思いをかなえるためには、どうすればいいのか。株式会社ベネッセコーポレーション 高校事業部 グローバルサービス開発課の矢竹秀行さんにお話をうかがいました。
親を説得するプレゼンのすすめ
希望者が多いのに留学生の数がなかなか増えない大きな理由は、お金の問題と効果の問題が挙げられると思います。短期留学をイメージしてみると、「たかだか2週間の経験に高いお金を払って、一体何が身につくんだ?」と、親の世代は思っているかもしれません。
でも、そんなことを聞かれても、はっきり「こうです」とは言いにくいですね。「何を得られるのかはわからない。だからこそ、それを確かめに行きたいんだ」というのが、高校生の本音ではないでしょうか。
ならば、高校生のみなさんは、その気持ちをストレートに、自分の親に話してみてはいかがでしょうか。親を説得するために、プレゼンを計画するんです。
留学計画をしっかり練って、伝える
何を得られるかは分からない。だからといって、「ただ○○という国に行ってみたいだけ」としか伝わらなければ、きっと親の心は動かせません。なぜなら昔は、「ただ行きたい」というだけであまり深く考えずに留学に行き、結局あまり実になるものを持ち帰れずに失敗したという人が目立っていたからだと思います。親の世代は、そういった失敗した人たちのイメージを引きずっている可能性があります。
・ どんな目的があって
・ 現地ではどんな学びをして
・ その経験を将来の自分にどうつなげたいのか
最低限これら3つはしっかり言葉で説明できるように準備しましょう。そのようなことをしっかり考えることも、自分を見つめ直す貴重な機会になりますし、親も我が子からそんな話を聞いたら、「うちの子もいつの間にか、こんなに頼もしくなっていたんだ」と、感動するかもしれません。
短期留学の1日密着レポート
自分の言葉だけではうまく伝えられない、という場合は、外部の大人の知恵を借りたり、さまざまな情報にアクセスしたりして、親子で一緒に考える機会を作ってみましょう。
ベネッセの『短期留学プログラム』というサイトでは、オーストラリア・シドニーでの短期留学に1日密着した現地レポートを掲載しています。現地でどんなことをするのかというイメージを親に知ってもらうことで、少しでも不安を減らしてあげたいですね。
その他にも、文部科学省の留学支援プロジェクト『トビタテ!留学JAPAN』の公式サイトを親子で一緒に見るのもいいでしょう(高校生向けのページももちろんあります)。あるいはベネッセの留学カウンセラーに相談を申し込んで、親子で話をしに来てくださってもOKです。
そのようにプレゼンを計画してみて、「自分の考えはまだ甘い」と思ったら、それも貴重な気づきです。もう一度計画を練り直して、プレゼンに再チャレンジしてみましょう。みなさんの熱意が実って、留学の夢をかなえられる日が来るよう、ベネッセは応援します。
『短期留学プログラム』現地レポート 短期留学の1日
http://www.benesse-kaigai.com/tanki/report
『トビタテ!留学JAPAN』公式サイト
http://www.tobitate.mext.go.jp
ベネッセの短期留学プログラム