【第1回】中学校で英語が苦手になる子が多いのはなぜ?

2009(平成21)年に全国の公立中学校の2年生を対象に実施したBenesse教育研究開発センターの調査「第1回中学校英語に関する基本調査」によると、英語を得意(とても得意+やや得意)と答えた生徒は4割弱(37.5%)だったのに対し、苦手(とても苦手+やや苦手)と答えた生徒は6割(61.8%)に上りました。

【図1 あなたは英語が得意ですか、苦手ですか】
図1 あなたは英語が得意ですか、苦手ですか


一方、同じ対象の子どもたちに、「小学校英語」について聞いたデータを見ると、「楽しかった」と答えた子どもは70.7%、「外国や英語に興味を持った」子は41.8%、「もっと早くから学校で英語を習いたかった」子も36.5%に上りました。一概に比較はできませんが、小学校での外国語活動に少なからず良い印象を持っていた子どもたちが、中学校に入って英語に苦手意識を持ち始める様子がうかがえます。


「中1の後半」までに、8割弱の子どもが「英語が苦手」と感じるようになる!

次に、英語への苦手意識がいつ生まれたのかを見てみると、26.6%の子が「中1の後半」と答えていて、次いで多いのが「中1の初め頃」で16.2%。全体では「中1の後半」までに、8割弱の子どもが「英語が苦手」と感じているという結果になりました。

【図2 あなたが、英語を苦手と感じるようになったのはいつ頃からですか】
図2 あなたが、英語を苦手と感じるようになったのはいつ頃からですか

※「現在」は、本調査を実施した1~2月(中2の後半)を示す。
※英語の「得意・苦手」について「やや苦手」「とても苦手」と回答 した1,833名 のみを対象。
※「無回答・不明」は省略。


英語の苦手意識は、文法や文章を書くことから……?

英語学習でつまずきやすいポイントについて聞いたところ、「文法が難しい」「英語のテストで思うような点数が取れない」「英語の文を書くのが難しい」と感じている割合がそれぞれ7割以上と高くなっています。

【英語学習でつまずきやすいポイント(とてもあてはまる+まああてはまる)】
表 英語学習でつまずきやすいポイント(とてもあてはまる+まああてはまる)

また、英語に対する認識別にデータを見てみると、英語に対して「苦手かつ嫌い」と思っている子どもの9割は、「文法が難しい」「英語のテストで思うような点数が取れない」と答えています。

「英語のテストで思うような点数が取れない」割合が高いのは、小学校でのコミュニケーション重視の活動から、テスト(主に筆記)によって評価されることへの転換がうまくいっていないことが推察されます。


「英語が好きな教科」と答えた子どもは、25.5%!

残念ながら、中学2年生の段階で、英語は国語に次いで「好きとは言えない」教科となっています。
とはいえ、子どもたちに英語の学習動機を聞いてみると、「テストで良い点を取りたい」などの学習面の動機のほかに、「就職するときに役立つ」「英語を勉強すると視野が広がる」と答える子どもも5割前後います。

グローバル化が叫ばれて久しいですが、子どもたちにもその空気は確実に伝わっています。英語への苦手意識を払拭し、受験のその先にある子どもの「生きる力」のひとつとして、外国語をどのように勉強すればよいか、さまざまな観点からご紹介していきます。


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