どうする?部活と勉強との両立 先輩保護者のマル秘テクとは/保護者のお悩み解決隊#12

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部活から帰ってくると、疲れてクタクタ。勉強に取り組むパワーはほぼゼロで、今にも寝てしまいそう。そんなお子さまの様子に、悩んでいるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。部活をがんばる姿は応援したいけれど、勉強がおろそかになるのは気になりますよね。

今回は、部活と勉強との両立に試行錯誤する体験談をマンガ化。全国の保護者のかたから寄せられた両立のコツをご紹介します。

この記事のポイント

部活から帰るとぐったり。勉強どころじゃない!?

帰宅後、今にも寝落ちしそうなナオトの様子に「うちも一緒!」と思われたかたもいらっしゃるかもしれません。部活と勉強との両立のサポートは、どうすればいいのでしょうか。2,278名の保護者のかたから寄せられたアイデアをご紹介します。

部活と勉強との両立で悩んだ家庭は55.8%

お子さまの部活と勉強との両立についてアンケートを実施したところ、両立で悩んだ経験のある保護者は、55.8%という結果に(※1)

  • 強くて活発な部活動のため、毎日平日は、朝練、放課後練、土日は練習試合があり、時間がない。(中学1年生の保護者・埼玉県)
  • 部活を削るのはストレスにつながるので、両立するよう強く求めることはやめていますが……。(中学3年生の保護者・東京都)

というように、両立のハードルが高いことをうかがわせる声が多数寄せられました。

部活と勉強の両立、うちはこうしています!

部活後は、体力を使いきって疲労困ぱい。時間も限られ、机に向かうのは至難の業ともいえるでしょう。そんななか、全国のご家庭ではさまざまな工夫で、部活と勉強との両立にチャレンジしているようです。「この方法なら、うちの子にも合うかも!」と思えるアイデアも見つかるかも!?

まずは、勉強に取り組む「時間」に関する工夫からご紹介します。

朝勉強スタイルに

  • 夜寝るのをなるべく早くして朝活をする。5時半に起きて1時間程、勉強をしている。朝は脳が活性化しているようです。(中学1年生の保護者・岐阜県)
  • 早めに登校して、教室で勉強するとはかどるみたいです。(高校1年生の保護者・徳島県)

早めに寝て、しっかり睡眠を取ったあとは体力も回復し、頭もクリアに。勉強場所は、家でも学校でも、お子さまに合った場所を選べるとよさそうですね。

スキマ時間を活用

  • 夕ご飯ができるのを待つ時間を勉強に充てることで集中できたようです。リビングでやるので見守りもできるし、子どもにとってはスキマ時間なので短時間集中で気持ち的に負担がなく勉強できるようです。ごはんができていくのが側でわかるので期待値も爆上がりです!(高校1年生の保護者・東京都)
  • 帰宅してからの30分程度の取り組みが習慣になっている。成績が上がった期間は朝活も実施していました。(中学2年生の保護者・富山県)
  • 1週間のうちで勉強できるスキマ時間を親子で頻繁に話し合うことで意識付けした。本人も部活の忙しい日や試合前後は無理にやらなくていいと言われることで安心したようで、できるときにしっかり集中する力がついてきたと話していた。(中学3年生の保護者・徳島県)

「スキマ時間を活用しよう」というだけでなく、どのスキマ時間を勉強に充てるかを決めているご家庭が多いようでした。「このスキマ時間に勉強する」と決めることで、習慣化がしやすいのかもしれません。他にも「朝、出かける前に玄関で」「通学の電車で」といった声も寄せられました。

続いて、計画どおりに勉強を進めることができるようにする工夫について紹介します。部活があると、思わぬ試合予定で計画が崩れたり、疲れて計画どおりに勉強できなかったりすることもあるもの。どのような工夫で乗り越えているのでしょうか?

時間を固定する

  • 毎日同じ時刻に勉強を始めるよう決めていた。(高校3年生の保護者・兵庫県)
  • 起床時間と就寝時間をできる限り同じ時間にする。そうすれば、学習計画が立てやすくなる。(高校1年生の保護者・大阪府)

起床時間や就寝時間、勉強を始める時間などを固定すれば、意識付けや習慣化も進みやすそうですね。

計画どおりにできなかったときのための調整日を設ける

  • 曜日ごとに目標とする勉強時間を決める。計画どおりいかない時は週末に付き添いながらがんばってもらう。(中学1年生の保護者・都道府県不明)
  • 部活が休みの日が曜日で決まっているので、部活がある日にできなかったことの振り替え日にしている。(中学3年生の保護者・愛知県)

計画どおりに進まないことはよくあるもの。それを想定して、挽回する調整日をあらかじめ設けておくことで、お子さまの心理的な負担感も軽くなりそうですね。

まとめ & 実践 TIPS

部活と勉強との両立の工夫についてご紹介しました。部活に打ち込むお子さまのがんばりは、心から応援してあげたいもの。「こんなふうに両立に取り組んでいる人もいるんだって」とさりげなく伝え、お子さまに合いそうな方法を話し合ってみるのもいいですね。「勉強もしなさい」とのプレッシャーを感じさせないために「大変だよね」「いつもがんばっているね」との声かけも併せてできるとよさそうです。

(出典)
※1
部活と勉強との両立についてのアンケート
調査地域:全国
調査対象:小学生・中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
調査期間:2024年6月17日~2024年6月23日
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:2,278名

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さざなみ

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さざなみ

子供の個性や成長と真剣に向き合う育児エッセイが共感を呼びSNSで話題となる。『「どんなときでも味方だよ」って伝えたい!』(KADOKAWA)書籍化。
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