「日本の食料自給率」から、食について考える
適性検査ではこう問われる
普段からの「食」や「食料自給率」への興味・関心が問われる
「食」に関連した問題は、適性検査ではよく出題されるテーマです。多くは、食料自給率のグラフや生産者数推移のグラフなどから、日本の食料生産についての問題点やその原因を考察するものですが、生きるために必要不可欠な「食べる」ことに関する問題ですから、普段からの自分の考えを問われる出題も多く見られます。
千代田区立九段中等教育学校 2009年度(平成21年度)適性検査問題 I より
親子でやってみよう
最も身近な問題である「食」に関心を持ち、自分たちにできることを考える
「食」は、人間が生きるために欠かせない最も身近なことですが、現在日本では輸入食料で需給を補えていることもあり、「食」に対して危機感を持ちにくいかもしれません。
しかし、約60%を輸入に頼っている日本の食料自給率は主要先進国の中で最下位であり、さらに、家庭や外食での食べ残し、コンビニ、スーパーなどでの売れ残り食品の廃棄など、かなりの量の食料を日常的にムダにしています。これらのことを考えると、決して楽観視することはできないと実感できるでしょうか。
もちろん今すぐに食料危機が訪れるということではありませんが、将来、食料危機を招かないために自分たちにできることは何か、どうすれば食料自給率が上がっていくのかを、ご家庭でもぜひ話し合ってみてください。