大好きな「動画」を学ぶきっかけに!メリットとデメリットを踏まえた使い方

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子どもたちは動画が大好きです。その動画も、使い方によっては学ぶきっかけになります。今回は、動画のメリット・デメリットを踏まえたうえで、動画を使って楽しく効果的な学習を行う方法をお伝えします。

この記事のポイント

メリットを享受(きょうじゅ)する:楽しく学べる しくみがわかりやすい 語彙(ごい)が増える

動画は書籍と違い、音や動きなど、さまざまな情報を含んでいます。子どもたちが学ぶうえでのメリットは、このようなものがあります。

  • ・紙の本は長く読めない子どもでも、動画なら見続けられる
  • ・立体をさまざまな角度からとらえることができる
  • ・日常では見ることが難しい理科の実験などがみられる
  • ・動画内のテロップやナレーションを通じて、語彙や表現が増える

「語彙や表現が増える」は意外かもしれませんが、「日常で話をする大人と違うしゃべり方をする大人の話を聞くので、語彙や表現を増やすことができる」というものです。長い目で見ると、読解力や文章表現力の向上にもつながっていくでしょう。

デメリットを回避する:動画の視聴ルールを決める

動画はとても魅力的なので、大人であっても時間があればあるだけ見てしまうこともありますね。また、ゲーム実況などの楽しい動画もたくさんあります。保護者としてはデメリットが気になってしまいますね。

  • ・動画を見始めるとダラダラ見てしまうのではないか
  • ・勉強以外の、ゲームの動画ばっかり見てしまいそう
  • ・どういう動画が勉強に向くのかわからない

まず、動画の見過ぎや遊びすぎを防ぐためには、以下のようなルールを作ることがよいと思います。

  • 小学校低学年までは、必ず大人と一緒に見る
  • 小学校中学年なら、1日の中でこの時間内ならOK、のようなルールを最初に作っておく
  • 小学校高学年なら、閲覧した動画の履歴をときどき親がチェックする、のようなルールを最初に作っておく

ルールは、お子さまと一緒に話し合って決めるようにしましょう。

デメリットを回避する:公的機関などが作成した良質な動画コンテンツを選ぶ

また、「勉強」の目的で見せたいとなると、内容が適切かどうか、学ぶ内容として誤っていないかが気になります。

内容の確かさという点では、国の機関や博物館、科学館などや、テレビ局が作っているものはとてもよい内容のものが多いです。
特に教育番組をたくさん作っているテレビ局は、専用のサイトで学年別、教科別の動画を閲覧できるようにしているのでおすすめです。
お子さまの年齢や得意不得意にあった動画を選んであげましょう。有料の学習動画配信サービスを利用してもいいでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

動画を学習に生かす場合は、メリットとデメリットがありますが、保護者はデメリットを考えがちです。しかし、自分の子どものころを思い出してみてください。
テレビやマンガなど、夢中になって楽しんだ中で得たものが今でも頭に残っていませんか? 
鉄道を素材にしたゲームに出てきた地方の産業、いまだに覚えていませんか?

動画で楽しく学ぶことが、子どもたちの興味関心を広げることにつながり、学習内容だけでなく語彙力・表現力も身に付くでしょう。気になる視聴時間などは、ルールを決めて、動画を上手に活用してください。


株式会社プランディット 編集事業部 理科課
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科と情報の教材編集を担当。

プロフィール



1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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