小学1年生の漢字学習 家庭でのサポート法【赤ペン先生】
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夏休みが終わり、いよいよ新学期のスタートです。小学校1年生の国語では、漢字の学習が本格的に始まります。「漢字を覚えるのは楽しい!」と興味を持って楽しみながら漢字を身に付けてもらうために、ご家庭ではどんなサポートをしたらよいのでしょうか。
(赤ペン先生 河原)
漢字の学び方はだいぶ変わってきたようです
小学生のころにニガテな宿題がありましたか? そんな質問をされたら、皆さまにはどんな光景が浮かぶでしょうか。私の場合は「漢字練習」の宿題にため息を付いている自分の姿です。
1字につき、漢字ノートの白マスを上から下まで1行×その日習った字数分、ひたすらひたすらマスを埋めていく宿題の果てしなさ……。子どものころから面倒くさがりだった私には、永遠に続く《苦行》に思えました。
ですから我が子が小学生になって、配布された「漢字練習ノート」なるものを見た時に私は衝撃を受けたのです。字だけを練習するマスは数えるほど、例文中に穴埋めで書いたり、自分で短文をつくったりするほうにスペースが多く割かれています。
漢字を「正しくきれいに書けるようになる」ことよりも、「どう使うか」「何を伝えるか」を考えさせることに重きが置かれるようになったのを感じました。この覚え方なら、習った漢字を自分のものとして使えるようになるのも早いかもしれない。かつての苦行経験者はうらやましく思ったのでした。
漢字学習を楽しいと感じてもらうおすすめのサポート
ひらがな、カタカナをマスターした1年生は、次はどんな新しいことを学べるのだろうとワクワクしながら待っているはずです。せっかくの期待を、こんなサポートでさらに盛り上げてみてはいかがでしょうか。
1.部分をほめる。
字としての「正確さ」「きれいさ」を指導する役割は学校の先生にお任せしてよいと思います。ご家庭では、お子さまが懸命に書いた字をとにかくほめてあげましょう。
字全体を見てしまうと、力み過ぎていたり、バランスがとれていなかったりとどうしても「お手本と違う」ところが気になってしまいます。
でも一画単位で見てみると「なかなかいいね~!」とほめたくなるポイントが意外と見つかるのです。「たての一画」「右のハネ」など具体的にその箇所を指して「ここ、最高だね、力強くてとってもいい!!」などと称賛してあげましょう。
2.成り立ちを調べてみる。
習ったことをそのまま覚えるより、ちょっとした興味を持つことでぐんと世界を広げることができます。そんな楽しみをお子さまに紹介できるよい機会だと思います。辞書やインターネットのサイトで、習った漢字の「成り立ち」などを一緒に調べ、知らなかった世界を知る喜びをお子さまと分かち合ってみましょう。
1年生が学習する漢字は80字。2年生になるとその数は倍になります。少し余裕がある今年のうちに、お子さまの知的好奇心をくすぐってみるのも悪くないと思います。
3.手紙のやり取りをしてみる。
習った漢字を入れる、というルールだけ決めてお子さまと手紙の交換をしてみましょう。日常の何げない和やかなやり取りの中で使ってみることで、お子さまは習った漢字をより身近に感じることができます。「どう使い」「何を伝えるか」の実践、生きた学習です。
「けさのふじ山を見ましたか? とてもきれいだったよ。ママより」
お子さまからどんな返事が返ってくるかな。そう思ったらワクワクしませんか?
手紙の中に書かれた字は直さない。そんなおおらかさでやり取りを楽しみましょう。
まとめ & 実践 TIPS
小学校1年生で習うのは、この先一生の間、繰り返し使っていく漢字です。習ってすぐにきれいに書けなかったり覚えられなかったりしても、ご心配には及びません。お子さまが教わった漢字を使って、どんな面白いことをしようか。そんな遊び心を持って漢字学習をサポートしてあげれば、お子さまは漢字を学ぶことが大好きになるでしょう。お子さまのワクワク感に乗っかって、小学校1年生のドキドキをもう一度体験してみてはいかがでしょうか。
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