「Happy New Year」以外の年賀フレーズ知ってる?年賀状や年賀メールは、子どもが英語好きになるチャンス!お気に入りフレーズを見つけよう
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年末が近づき、本格的に年賀状の準備をされているご家庭も多いのではないでしょうか。お子さまにとっては、大切な人へ心のこもったメッセージを送ったり、文章を書く良い経験ともいえます。
2020年度より、小学校3年生から英語が必修化されています。この機会に、お子さまと一緒に英語で年賀状を書いてみてはいかがでしょうか。
今回は、年賀状で使える英語表現についてお伝えします。
よく使われる表現を参考にして、フレーズを決めよう
シンプルな新年の挨拶
まずは最もシンプルな、新年を祝う挨拶です。お子さまも学校で習ったり街で目にしたりする機会が多く、なじみがあるかもしれませんね。
初めて英語で年賀状を書くなら、まずはここからスタートしてみるとよいでしょう。
Happy New Year!
「新年おめでとう!」
Happy New Year 2022!
「2022年の新年おめでとう!」
Happy New Yearは、Happy BirthdayやGood morningなどにAが付かないのと同様に、挨拶のためAは不要です。また、“Happy New Year”と、それぞれの単語の最初の文字を大文字にするのが一般的です。
“Happy New Year!”に続けて、この後で紹介する表現を使ってお祝いの言葉を述べてもよいでしょう。
wish「…を祈る」、wishes「祝福の言葉」を使った表現
「…を祈る」と相手の幸運や成功などを望む気持ちを表すwishは、新年やクリスマス、誕生日など様々なお祝いの場面で使われる表現です。
I wish you a happy new year.
「新年おめでとうございます」
Wishing you a happy new year.
「新しい年が喜びでいっぱいでありますように!」
Best wishes for a happy new year!
「新年のご多幸をお祈りします!」
Best wishes for peace and prosperity in 2022.
「2022年が穏やかで豊かな1年でありますように」
wishは、
Wishing you good luck!「頑張って!(あなたの幸運を祈ります)」
Best wishes.「(手紙やメールの末尾で)ご多幸をお祈りします」
といった形で日常的にもよく使われる表現なので、覚えておくとよいでしょう。
may「…でありますように」を使った表現
mayは「『…してもよい』や『…かもしれない』などの意味を表す助動詞」ですが、〈May A …〉の形で「Aが…でありますように」という意味も表すことができます。この“May ~!”の形は新年やクリスマスの挨拶などで非常によく使われる表現なので、文としては少し難しくなりますが、ぜひチャレンジしてみましょう。
May you have a great year!
「すばらしい1年でありますように!」
May 2022 be your best year ever!
「2022年が最高の1年でありますように!」
May you have a prosperous new year.
「新しい年が豊かでありますように」
May the new year bring you much joy and fun.
「新年がたくさんの喜びと楽しみをもたらしてくれますように」
May ~につなげることで「…でありますように」という思いを伝えることができるので、相手に伝えたいメッセージをいろいろと考えてみましょう。
・決まり文句や、よく使われる表現を参考にして書いてみよう
- ①Happy New Year!などのシンプルな新年の挨拶
- ②wish「…を祈る」、wishes「祝福の言葉」を使った表現
- ③may「…でありますように」を使った表現
アルファベットの書き方を工夫しよう
パソコンやスマートフォンの普及で手書きの機会が減ったこともあり、特に年賀状などの特別な機会の手書きメッセージは海外の方にも喜ばれます。学校でアルファベットを習ったばかりのお子さまでも、保護者の方が書いたお手本を書き写すなど、一緒に年賀状作りを楽しむことができるでしょう。
すべて大文字にして、前向きなパワーを!
“Happy New Year!”のように、大文字・小文字を織り交ぜて書いてももちろんよいですが、このような短いメッセージの場合は“HAPPY NEW YEAR!”とすべて大文字にすると言葉に勢いが生まれて、新年にふさわしいエネルギッシュな印象を与えることができます。反対に、すべて小文字で書くと、かわいらしく親しみやすい印象を与えることができるでしょう。
学校のテストとは違い、正しいアルファベットだけを書かなければいけないわけではありません。年賀状のデザインの一部と思って、アルファベットを自由に、工夫して書いてみてはいかがでしょうか?
筆記体に挑戦!
かつて中学校の英語の授業で必ず指導されていた「筆記体」ですが、2002年(平成14年)施行の学習指導要領より「生徒の学習負担に配慮しながら指導することができる」という扱いになりました。
そのため、平成生まれ以降の方の中には学校で筆記体を習ったことがないという方もいらっしゃるかもしれません。また、小学校では筆記体は扱われません。
滑らかな線で構成された筆記体は、優雅で特別な印象を与えることができます。また、ブロック体よりも書く人の個性が出ます。そのため欧米では、手書きサインは筆記体を使うという人も多いです。年賀状という特別な機会に、筆記体に挑戦してみるのもよいでしょう。
手書き文字に凝ってみよう!
欧米にはcalligraphy「カリグラフィー」と呼ばれる、文字を装飾的に書く技法があります。パソコンで書体やフォントを変えることがありますが、こういった装飾を手書きで表すということです。日本の書道のように、一文字一文字を丁寧に美しく書く技法です。
このように、文字の一部を太くしてみたり、草花などのデザインを文字にあしらってみたり、文字を自由に装飾して書くのも楽しいでしょう。欧米のグリーティングカードでは様々な文字装飾が使われているので、どのようなデザインがあるか、インターネットで調べて参考にしてもよいですね。
・文字の書き方を工夫してみましょう
- ①すべて大文字にして、前向きなパワーを!
- ②筆記体を使って優雅な印象を!
- ③手書き文字を装飾してみよう!
まとめ & 実践 TIPS
年賀状や年賀メールで使える英語表現や文字の書き方をご紹介してみましたが、いかがでしたか。wishやmayは年賀状のほかにも誕生日のお祝いなどでも使える表現なので、ぜひ応用してみてください。
欧米ではお正月よりもクリスマスが休暇の中心で、曜日の並びによっては1月2日から仕事や学校が始まるところもあります。お正月休みや年賀状といった日本ならではの習慣を大切にしていきたいですね。
来る新年が皆様にとってよい1年となりますことをお祈りいたします。
Best wishes for the coming year to you all!
株式会社プランディット 英語課 説田(せつだ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの英語の教材編集を担当。
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