小学校3年生からはじまる英語の授業 今から知っておきたい英語の親しみ方

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見たことのない文字を学習したり、聞いたことのない音をマネしたりするのは、誰にとっても難しいもの。でも少しでも見たり、聞いたりした経験があるとそれらを基盤として学習が積み上げやすくなります。
小学校低学年期は、3年生から始まる英語学習に向けて、意識しながら英語を楽しむ生活をするとスムーズなスタートが切れるようになります。

この記事のポイント

小学校3年生から英語が必修化

2020年4月より小学校3年生から英語が必修化されています。

●小学校3年生の英語で重視していること

小学校3・4年生では科目としての成績をつけられることはありませんが、「聞くこと」「話すこと」を中心とした「外国語活動」が始まります。
5・6年生では、「読むこと」「書くこと」も加わり、総合的に英語を「外国語」という教科として勉強していくことになります。

小学校の英語では、英語を体験的に理解することを大切にして、自分の考えや気持ちなどを伝え合う力をつけることを目指しています。
「聞く」「話す(やりとり)」「話す(発表)」などの活動を行い、コミュニケーションをしようとする態度が重視されます。

●小学校3年生ではどんな授業をするの?

英語であいさつをしたり、ゲームで語いを増やしたり、英語の歌を聞いたり、歌ったり、「自分の好きなこと」や「自分の持っているもの」を聞いたり言ったりする活動をします。クラスの友達や先生、学校に来る外国人の先生と英語でやりとりを行い、アルファベットソングを歌って音や文字に親しんだりもします。

  • ・小学校3年生から英語の授業がスタート
  • ・3年生ではコミュニケーションを重視した活動
  • ・あいさつ、語い、英語でのやりとり、アルファベットなどを扱う

言語能力が高まってくる低学年期、英語学習のポイントは?

小学校低学年のお子さまは、幼児期のおもかげを残しながらも、言語能力や認知能力も高まるなど、具体的なことへの理解が深まってきます。
一方で、まだ飽きっぽくじっと集中することが難しい時期でもありますので、英語の力を伸ばすためには、英語学習がお子さまにとって「楽しい」活動であることが大切になります。楽しく英語を学ぶ方法については次でご紹介していきます。

  • ・全般的な言語能力が高まってくる時期
  • ・集中するのはまだ難しく、学ぶためには「楽しさ」が重要

「楽しく」英語に触れる機会を増やす

ここでは小学校低学年のお子さまが、楽しく英語に触れる機会を増やすための具体的なアイデアを3つご紹介します。

●身近な言葉として、英語に触れる

ごっこあそびをするお子さんもいる時期なので、身のまわりの人、特に好きな人のマネをしたり、その人の好きなものを好きになったりする傾向があります。

保護者の方が知っている英語、例えば「Thank you」、「Let’s go」などの英語を口にすれば、子どもは状況を理解して同じような場面でマネをしたりします。こうして音に親しんだり、話したりする機会が増えるようにしましょう。
難しい英語を使う必要はなく、身近な言葉に触れることが効果的です。保護者のかたと英語を楽しんだ経験を積んでおくと、学年が上がって英語が難しいと感じるようになったときもその楽しかったことの記憶が支えになることもあるかもしれません。

●歌の好きな子には、英語の歌を聞かせる

歌の好きなお子さまは、意味がわからなくても丸ごと英語の音を耳で覚えて歌ったりします。そのままの英語で覚えるのでとても英語らしく歌えるお子さまもいます。
動画サイトで、小さい子や小学生向けの英語の歌などを一緒に聞いてみるのもいいかもしれません。音やメロディー、リズムに興味をもてばマネして歌ったりします。

英語の歌に興味をもったら、どんな内容なのか大まかな意味も伝えると、言葉として理解するのに役立ちます。英語の歌を聞くことは、英語の音を聞き取る素地や、丸ごと英語としてとらえる力を養えるのでおすすめです。

●身近なアルファベットに気づいたら、声かけをする

アルファベットは簡単なようでなかなか覚えられないものです。
中学生になっても小文字のbとdを間違えてしまうこともあります。だからこそ早い段階から慣れ親しんでおくことは大事です。

家の中で、商品名の中にアルファベットが含まれるものがあったり、テレビなどからアルファベットが目に入ったときに、「Aだよ」「大文字と小文字で形が違うね」といった声かけをしたりすると、日本語とは違う文字があることやアルファベットの字形を意識するようになります。

こういった積み重ねが本格的な学習が始まるときの下地になっていきます。「まっすぐな線ばかりだね」「右が丸くなっているね」など保護者の方が気づいた特徴なども添えてあげると記憶に残りやすくなります。

  • ・簡単な英語を中心に「楽しい」体験をさせてあげる
  • ・動画サイトなどで英語の歌を聞いてみたり、マネして歌ってみたりする
  • ・アルファベットの字形を意識する

まとめ & 実践 TIPS

小学校3年生から英語が始まりますが、小学生の発達段階を考慮して体験的な学習からスタートします。英語を好きであり続けることが英語を得意になる第1歩です。
聞いたことのない、見たことのない言葉から、「なんか聞いたことある」「見たことある」言葉としてスタートできる、英語での楽しかった経験があると安心です。そのためにも日常生活の中で楽しく英語に触れられるように意識してみることをおすすめします。「楽しく」が最大のキーワードです!

株式会社プランディット 英語課 鈴木美樹
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの英語の教材編集を担当。

プロフィール



1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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