ペットボトルを使った自由研究のテーマ例8つ!リサイクルについて調べる方法の具体例も紹介

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夏休みの自由研究に困っているなら、ペットボトルを題材にしてみてはいかがでしょうか。ペットボトルは、実験から調べ学習、工作までさまざまな自由研究に活用できる優れもの。今回は、小学生高学年から中学生におすすめのペットボトルを使った自由研究をご紹介します。

この記事のポイント

ペットボトルを使った自由研究の始め方・進め方の手順5つ

「ペットボトルを使った自由研究」といっても、内容はさまざまです。
まずは、テーマ選びから実験、まとめまで、自由研究の進め方の手順について解説していきます。

テーマを決める

自由研究を始める前に、テーマを決めましょう。
テーマは、好きなことや興味があること、身近なものから選ぶのがおすすめ。まったく関心のないものを選ぶとやる気が出ませんから、注意しましょう。

<疑問に思ったこと>

普段の生活の中で疑問に思ったことを自由研究の題材にしてみましょう。家の中や通学路で不思議に思ったことや気になったことはありませんか? 特に、水や氷に関することであればペットボトルが活用できる可能性があります。ペットボトルの素材や性質など、ペットボトルそのものに関する疑問を題材にしても良いですね。

<身の回りのこと>

身の回りのことの中にも題材にできるものがあります。好きな食べ物や動物、遊びの中で調べてみたいことはありませんか? 友達や先生から聞いたこと、テレビで見て気になったことを題材にしても良いですね。環境問題に興味があれば、ペットボトルのリサイクルについて調べてみるのもおすすめです。

実験・観察の方法や作り方を調べる

テーマが決まったら、実験や観察がスムーズに進むように下調べをしましょう。何をどのように調べたら良いのか、必要な材料や道具は何か、どのくらい時間がかかるのかなどを調べて、計画を立てます。図書館の本やウェブサイトを使うと良いでしょう。

ウェブサイトは、信頼できる会社や団体のページを利用してください。また、ウェブサイトには古い情報や間違った情報もあるため、複数のサイトを見て信頼できる情報かを見極める必要があります。本で調べる方が時間はかかりますが、信頼度は高めです。

実験してみる・作ってみる

計画を立てたら、さっそく取りかかりましょう。失敗すること、うまくいかないこともあるかもしれませんが、それも含めて記録しておくと充実した自由研究になるはずです。

実験や工作をする際は、写真を撮ったりスケッチをしたりして、過程や結果を記録しておきましょう。気温や天候など、実験には関係なさそうなことも記録しておくと後で役に立つことがあります。気が付いたことをすぐにメモできるように、専用のノートなどを用意しておくのもおすすめです。

まとめる

実験や工作が終わったらまとめに入ります。模造紙やノートなど、テーマに合ったものにまとめていきましょう。

書く内容は、テーマを選んだきっかけ(理由)、実験方法、予想、結果、わかったこと(考察)、感想などです。結果には、図やグラフ、写真、スケッチなどを入れると分かりやすくなります。失敗談や改善が必要な点などは、考察や感想に書くと良いですね。取材したり本で調べたりした場合は、最後に取材先や参考資料を記載することを忘れないようにしましょう。

発表する

実験結果を発表するときは、まとめたことをただ順番に話すだけでなく、感じたことや失敗したこと、困ったことなどをプラスして話すと興味を持ってもらいやすいです。本番前にリハーサルをしておくと、当日緊張せずに発表できます。

発表は大きな声でゆっくりと話すのがコツ。模造紙を見せて説明する場合は、指示棒などで写真やグラフを指しながら話すと分かりやすいでしょう。友達の質問や意見を聞くと、次の研究の参考にもなります。

ペットボトルを使った自由研究のテーマ例3つ

小学生高学年くらいから中学生におすすめのペットボトルを使った自由研究をご紹介します。簡単にできる実験ばかりですから、保護者のかたのサポートがあれば小学校低学年でも可能です。

ペットボトルを冷えた状態で維持する実験

「どのようにしたらペットボトルを冷たい状態に保つことができるか」を調べる自由研究です。凍らせたペットボトルをいろいろなもので包み、全部溶けるまでにどのくらい時間がかかるのかを測ります。5分後、10分後など、決まった時間ごとに観察して記録していきましょう。写真を撮っておくとまとめるときに便利です。

<準備するもの>

実験をスムーズに進めるために、必要なものをあらかじめ用意しておきましょう。必要なものは、凍ったペットボトルと包むものです。

まずは、凍ったペットボトル。こちらは調べる数だけ用意します。実験の前日に水を入れて凍らせておくと、当日スムーズに実験が進むでしょう。水は満タンに入れて凍らせると破裂する危険性があるため、ペットボトルの半分くらいの量で凍らせてください。

包むものは、ビニール、新聞紙、布タオル、保冷バッグ、発泡スチロールの箱など、何でもOKです。調べたいもの、気になるものがあればどんどん試してみましょう。

また、時間を測るためにキッチンタイマーがあると便利です。記録用のノートや鉛筆、写真を撮る場合はカメラも準備してください。

▼詳細はこちら
https://benesse.jp/jiyukenkyu/cont/chugaku/056.html

ペットボトルの水が出ていく時間を短縮する実験

「ペットボトルの水がどうやったら早く出るのか」を調べる自由研究です。

ペットボトルを真っ逆さまにしたり、斜めにしたり、逆さにしてグルグル回転させたりして、ペットボトルの水を早く出す方法を探しましょう。ストローなどの道具を使っても良いですね。水が全部出るまでの時間をストップウォッチで測り、記録していきましょう。表やグラフを使ってまとめるとわかりやすいです。水が早く出る条件や理由も考えて記述しましょう。

出し方だけでなく、入れる水の量を変えたり、ペットボトルのサイズを変えたりしてみるのも面白いでしょう。大量の水が必要になるため、お風呂の残り湯を使うのがおすすめです。

▼詳細はこちら
https://benesse.jp/jiyukenkyu/cont/chugaku/054.html

ペットボトルで水の時計を作る

「ペットボトルの水が落ちる速さを調べて水の時計を作る」自由研究です。

まず、ペットボトルのキャップと側面に穴を開けます。キャップの穴は中央に、側面の穴は水面より高い位置に開けるのがコツです。水を入れて逆さにしたら、1分から10分くらいまで1分おきに水面の高さを測りましょう。ストップウォッチを使うと便利です。

次に、同じように穴を開けたペットボトルを2つ用意します。そして、ちょうど3分間で落ちきる水の量を予想してペットボトルに入れましょう。2つのペットボトルのキャップの穴がつながるようにくっつければ、水時計の完成です。砂時計をイメージして作ると良いでしょう。

予想が外れ、時間通りに水が落ちない可能性もあります。その場合は水量を調整し、ペットボトルの水が全部落ちる時間がちょうど3分になるまで繰り返してみてください。まとめる際は、時間ごとの水面の高さをまとめて表やグラフにしましょう。難しかった点、工夫した点も合わせて記述しておくと良いですね。穴を開ける際はケガに注意してください。

▼詳細はこちら
https://benesse.jp/jiyukenkyu/cont/chugaku/062.html

ペットボトルのリサイクルをテーマにした自由研究の例5つ

ペットボトルのリサイクルについても、さまざまなテーマがあります。今回はテーマ例を5つご紹介。興味があるものや気になるものを選んで、調べる自由研究の題材にしてみてください。

【始める前に】自由研究の目的を考える

調べる前に、自由研究の目的や調べようと思ったきっかけを考え、記録しておきます。

ペットボトルのリサイクルに興味を持つきっかけは、人それぞれ異なります。テレビで見た、ネットで見た、先生に聞いた、家族旅行に行ったときに見た、ペットボトル飲料を飲んでいて何で出来ているのか不思議に思ったなど、さまざまなものがあるでしょう。環境問題を考えた結果、身近なペットボトルのリサイクルについて調べようと思ったという人もいるかもしれません。

どのようなことでも大丈夫です。このきっかけをもとに、どのテーマが合っているかを探して調べていきましょう。

【テーマ例1】原料・性質・用途を調べる

ペットボトルの原料や性質、用途について調べてみましょう。
ペットボトルはポリエチレンテレフタレートから作られており、もともとの原料は石油です。同じペットボトルでもさまざまな種類があり、冷たい飲み物用と温かい飲み物用、炭酸用や醤油用など、用途によって性質が異なります。
同じ原料でも性質の違うペットボトルができることに着目し、種類別に表にまとめたり、自分なりに考察したりして、自由研究を進めてみましょう。

【テーマ例2】リサイクルの方法を調べる

ペットボトルのリサイクル方法を調べるのも、自由研究の題材としておすすめです。

日本では「容器包装リサイクル法」というものがあり、ペットボトルは回収されてさまざまなものにリサイクルされています。再生フレークや再生ペレットに加工された後、身近なものに再利用されているのです。

ペットボトルがどのようにリサイクルされているのかを調べたり、分別回収から再利用されるまでの流れをまとめたりしてみましょう。容器包装リサイクル法について調べてみても面白いですね。

【テーマ例3】リサイクル量を調べる

ペットボトルのリサイクル量を調べるという自由研究もあります。

日本では毎年60万トン前後のペットボトルが販売され、そのうち50万トン以上がリサイクルされているそう。販売されたペットボトルは、毎年85%前後がリサイクルされているという計算になります。

この数値をもとに、調べる範囲を広げていってみましょう。日本と他の国のリサイクル率を比べる、リサイクル量の移り変わりを調べるなど、さまざまな方法があります。85%のリサイクル率は多いのか少ないのか、リサイクル量を増やす為にはどうしたらよいのかなど、自分の意見も書いてみると良いですね。

【テーマ例4】リサイクルで作られるものを調べる

ペットボトルは再生フレークや再生ペレットに加工された後、さまざまなものにリサイクルされます。どのようなものが作られているのかを調べると、面白い自由研究になるかもしれません。

家にあるものの中に、リサイクルされたものはあるのでしょうか? ペットボトルから作られたものを見つけたら、写真を撮って紹介してみましょう。感じたことを一緒に記述しておくと、自分だけの自由研究になります。

【テーマ例5】環境への効果を調べる

リサイクルが環境に対してどのような効果があるのかを調べてみても良いですね。

ペットボトルのリサイクルは、環境問題とも関係があります。ペットボトルを再利用した場合、再利用しない場合と比べてCO2総排出量が40%も削減されるそうです。また、ペットボトルは石油から作られるため、限りある資源を大切にするという意味でもリサイクルは環境に良い効果があります。

最近テレビなどでも話題になっている海洋汚染にも、ペットボトルが関わっています。さまざまな側面から環境問題に絡めた自由研究をすることで、地球のことや将来のことを考えるきっかけになるかもしれませんね。

【最後に】まとめる

最後はまとめです。まとめる内容は、調べたきっかけ(目的)、何を調べたのか、調べた結果、感想、参考資料などになります。

調べたことをまとめるだけでなく、自分なりの感想や考察を付け加えると良いでしょう。「リサイクルについてもっとこうした方が良い」「次はこんなことを調べてみたい」などを記述することで、自分にしか作れないオリジナルの自由研究が完成します。

ペットボトルをテーマにした自由研究でリサイクルの大切さを学ぼう!

ペットボトルは、自由研究に活用できる優れたアイテムです。面白い実験から、環境問題に関わるものまで、テーマもさまざま。小学生低学年のお子さまにもできる簡単なものもあります。自由研究のテーマが決まらないときは、ペットボトルを使った自由研究にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ペットボトルを使った自由研究をきっかけに、リサイクルの大切さを学んだり、環境問題について興味を持ったりできるとなお良いですね。

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