受験本番まであと1年! 「受験0学期」 のサポート方法とは?

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高2の3学期は、「受験0学期」と呼ばれます。

高3からの本格的な受験勉強に向けて気持ちを切り替え、総復習を始めるこの時期はただでさえナーバスになりがちです。

そこで、先輩の体験談も交えながら、お子さまがスムーズに「受験0学期」をスタートできるサポート方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

勉強スペースを工夫する

「受験勉強しなきゃ!」とは思いつつ、動き出せなかったり、なぜかやる気が出なかったり...…という高2生は少なくありません。

そんなとき、先輩受験生たちは勉強をする「環境」から工夫をしていました。

ダイニングテーブルやリビングのソファで勉強をしていました。わざわざ自分の部屋に行って勉強道具を出して、というとハードルが上がるので、少しでも気軽に始められるリビングはおすすめです。

(京都大 法学部 K・S先輩)

ずっと同じ場所で勉強していると集中できなかったので、自分の部屋やリビング、図書館、学校など、日によって場所を変えていました。

(東京農工大 農学部 C・I先輩)

自宅で勉強するときは、家族に協力してもらい、途中で話しかけないようにしてもらっていました。または、学校や図書館など、周囲の目を意識できるところで勉強をするようにしていました。

(名古屋大 医学部 K・N先輩)

まずは勉強に集中できる環境づくりから取り組んで、気持ちの切り替えをすることが大切なようですね。

保護者のかたは、お子さまの集中力が切れてきたなと感じたら、「場所を変えて勉強してみたら?」など気分転換を促すような声かけをしてあげましょう。

受験生にとって、部屋の環境は学習のやる気を左右する重要なポイントになります。リビングを勉強場所として選択するお子さまの場合は、テーブルの上を整理整頓するなど、保護者のかたが環境を整えてあげましょう。また、他の家族が大声で笑っていたり、テレビ番組を見て盛り上がったりなども控えたほうがよいでしょう。

スマホとの付き合い方について話し合う

動画やSNSなど、多くの高校生にとって欠かせない存在となっているスマホですが、それゆえに勉強の妨げになることも多々あります。

まずは、先輩たちがスマホとどう付き合ってきたのか見てみましょう。

スマホは1年間親に預け、集中できるようにしました。また、勉強机で目に入る所に趣味のものは置かないようにしました。

(九州大 文学部 S・O先輩)

スマホは親のいる部屋に置いておくようにしていました。そうすることで、スマホを触っていると親にバレるので、自然とスマホをいじりづらくなります。

(大阪大 工学部 H・N先輩)

スマホをシャットダウンしてさらにバッグの中に入れたり、友達とスマホを交換したり、そもそも外に持ち歩かないといった工夫をしていました。

(上智大 経済学部 S・Y先輩)

保護者のかたや友達にスマホを預けていたという先輩もいるくらい、スマホとは距離を置いていたという声が多いようです。それだけ、趣味や娯楽のアイテムが目につくと、勉強に集中しづらいということなのでしょう。

自主的にスマホを制限することが難しいお子さまの場合は、「勉強中だけ保護者のかたがスマホを預かる」など、親子の間でルールを決めてみると良いかもしれません。

これからスマホとどう付き合っていくのか、一度お子さまと話し合ってみてください。

差し入れなどを用意して、リラックスできる時間を作る

受験勉強をスムーズに進めるためには、集中できる環境づくりのほかに、リラックスできる時間をつくることも大切です。

先輩たちの中には、勉強に疲れたらちょっとしたお菓子を食べて休憩していたという声がありました。

チョコレートなどを近くに置いておき、糖分補給ができるようにしていました。

(静岡大 農学部 A・K先輩)

勉強して疲れたら、ラムネなどを食べて気分転換していました。

(青山学院大 法学部 Y・S先輩)

受験勉強中は、直接的な励ましの言葉よりも、差し入れのほうがプレッシャーを感じず素直に喜びやすいという場合もあります。

お子さまがしっかりと息抜きできる時間をつくれるように、保護者のかたはおやつを用意してみてはいかがでしょうか。

高1・2の総復習を始めるよう促す

高3になる前に、高2までの復習をして基礎を固めておくことはとても大切です。

先輩たちも、英単語や古文単語の暗記、問題集の解き直しなどをして、本格化する受験勉強に備えていました。

受験勉強と言われても、何から取り組めばいいかわからないお子さまには、「高1・2の復習から始めてみたら」と促すのがおすすめです。

まずは基礎を固める必要があったので、とりあえず単語などをコツコツやりつつ、長文や読解などに入っていきました。初めから無理をしすぎないほうがいいと思います。

(青山学院大 法学部 Y・S先輩)

新しい英単語帳を買って、語彙(ごい)力の強化を図りました。また、数学の参考書を使って、基礎的な問題の総復習を始めました。

(京都大 総合人間学部 K・M先輩)

高2の12月ごろから数学の問題集を解き直し始めました。また、新たに苦手ができないように授業の予習・復習をより丁寧に取り組むよう意識しました。

(東京医科歯科大 医学部 N・S先輩)

まとめ & 実践 TIPS

今回は、先輩受験生の声から、「受験0学期」にできる保護者のサポート方法をご紹介しました。

受験本番まであと1年となったこの時期に、手助けできるポイントを押さえて、お子さまの受験生生活のスタートをバックアップしてあげましょう。

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