子どもの英語の習い事にはどんなものがある?メリットや選び方も紹介

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国際化が進み、ますます重要視されている英語。小学校でも3年生から外国語活動が始まり、子どもたちの学習においても英語は欠かせないものとなってきました。なるべくスムーズに英語学習に取り組めるようにと、早いうちから英語を習わせようと考えている保護者のかたもいるでしょう。そこで今回は、英語の習い事の選び方をご紹介します。どんなメリットがあるのかも見ていきましょう。

この記事のポイント

英語って必要?子どもに英語を習わせる前に考えたいこと

英語の必要性は、子どものうちにわかることではありません。将来的に英語を使うかどうかは、進む道によって違います。しかし、国際化が進み、学校での英語学習の時期が早まってきたことを考えると、習っておいて損はないはずです。

早期に英語を習うことで、ネイティブの会話を聞き取る能力がついたり、正しい発音が身についたりします。学校で行われる英語の授業へのハードルも低くなるでしょう。楽しみながら自然に英語を習うことは、非常にメリットが大きいのです。

ただ、早期英語学習にはデメリットも。保護者のかたが英語学習に力を入れるあまりに、日本語の習得に影響が出たり、温度差があり過ぎて逆に英語が嫌いになったりする可能性があります。それでは困りますよね。

子どもに英語を習わせるのであれば、習い事を始める時期や習い事の種類を見極め、保護者のかたが正しくサポートしていく必要があります。お子さまと家庭に合った方法を探していきましょう。

いつから英語の習い事をさせればいい?

英語の学習効果を上げるには早期に始めた方が良いといわれていますが、必ずしもそうとは限りません。家庭の事情や子どもの性格によって、開始時期は違ってOK。英語学習に何を求めているかで、開始時期を決めましょう。

幼稚園に入園するとき

早期英語学習をするのであれば、幼稚園に入園するタイミングがよいでしょう。保護者のかたも時間や気持ちに余裕があり、サポートがしやすい時期でもあります。「勉強」という感じではないため、子どもも楽しんで英語に触れていけるでしょう。プリスクールなどを選択する方法もあります。

小学校に入学するとき

節目のときでもあるこのタイミングに習い事を始めるのも良いでしょう。小学校3年生から始まる「外国語活動」に向けて、この時期から準備を進める家庭も多くなっています。

ちなみに英語学習には「臨界期」と呼ばれる時期があります。これは、英語を効率的に覚えられる時期のこと。しかし、時期は明確に決まっているわけではなく、9歳頃までといわれることもあれば、12歳頃までといわれることもあります。はっきりしない臨界期ではありますが、小学校入学のタイミングであれば間に合うでしょう。

小学校5年生になるとき

英語が必修科目となる小学校5年生になったタイミングで、習い事を始める方法もあります。この時期を選ぶ家庭は、学校教育の補助として考えていることが多いです。英語を身につけるというよりは、学校教育のサポートとして習いたいというお子さまにおすすめの時期になります。小学生のうちに英語学習を習慣づけておけば、中学・高校の勉強にも役立つはずです。

英語はどこで学べる?子どもの英語学習方法6選

プリスクールに通う

未就学児を対象とした施設です。保育園・幼稚園と同じような施設ですが、日常会話は英語。日本語が混ざっていることもありますが、生活のなかでたくさんの英語に触れられるのは確かです。習うのではなく慣れるという形で、自然と英語を覚えていくことができます。

英語教材で学習する

英語教材を利用し、家庭で学習する方法です。幼児期は、CDやDVD、おもちゃなどが教材となっていることが多く、遊びながら楽しく英語を習得していけます。保護者のかたのサポートが必要になりますが、気軽に取り組めるのはメリットでしょう。

英会話スクールに通う

英会話スクールは、生きた英語に触れられる場所です。ネイティブな発音だけでなく、外国の文化に触れることもできるでしょう。講師や他の生徒と会話する必要があるため、コミュニケーション能力の向上にも効果的です。

ホビングリッシュに通う

ホビングリッシュは、「趣味=ホビー」と「英語=イングリッシュ」を組み合わせた造語。一般的な習い事を英語で教えてもらうという、近年人気となっている英語学習です。スポーツ、音楽、ダンス、料理など、ジャンルはさまざま。好きなことをしながら英語にも触れられるため、無理なく楽しく英語学習ができます。

オンライン英会話を利用する

英会話のなかでも、オンラインで行うものがあります。直接話をするのは苦手というお子さまにもおすすめ。パソコンがあれば受講できるため、気軽に取り組めるというメリットもあります。オンラインの特徴を活かして、日本にいながらアメリカのネイティブな講師と会話することも可能です。

英語の塾に通う

英語塾は、塾によってできることが異なります。講師は日本人なのか外国人なのか、文法などがメインなのか会話がメインなのか、事前にチェックしておきましょう。目的に合ったところを選べば、学習効果は高くなるはずです。

こんなにある!子どもに英語を学ばせるメリット

異文化に興味を持つことができる

英語を習うメリットは、言語を習得するだけではありません。海外の文化や習慣、マナーの違いなど、さまざまなことに触れ、興味を持つことができます。日本でも国際化は進んでおり、将来的には外国人と接する機会は増えるでしょう。一緒に働くこともあるかもしれません。そのときに文化の違いを知っていれば、柔軟に考えることもできるはず。コミュニケーションもスムーズに取れるでしょう。

ネイティブの発音を聞き取る力が身に付く

臨界期と呼ばれる時期に英語を学習すると、言語の習得がスムーズになります。たとえば、LとRの発音。大人になってからこれが聞き分けられないのは、臨界期に習得がでいていないからといわれています。英語にしかない発音に小さな頃から触れておくことで、ネイティブな発音を正しく聞き取る力が身に付くのです。

英語脳が育つ

英語脳とは、「英語を英語のまま理解すること」です。一般的に日本人は、英単語を日本語に訳し、それを並べ替えることで英語を理解しています。英語と日本語では、語順が違うためです。しかし、英語脳が育っていれば、この作業が必要ありません。英語のまま理解でき、日本語に訳さなくても意味がわかるようになるのです。

正しく発音できる力が自然に身に付く

聞き取る力と同じで、話す力も臨界期が一番効率良く吸収できるといわれています。早期に英語学習をすれば、ネイティブの正しい発音をたくさん浴びられるでしょう。すると、発音する能力も自然と身に付いていきます。正しく発音するためには、それだけ聞く機会が必要だということです。

学校での英語学習に抵抗がなくなる

英語と聞いただけで苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。日本人にとって、英語はあまり馴染みのないものであり、抵抗を覚えるのは当然かもしれません。しかし、小さい頃から英語に親しんでおけば、抵抗はなくなります。学校での英語学習もスムーズに取り組めるでしょう。

英語の習い事を選ぶときのポイント

目的や目標を明確にする

目的や目標によって、適している習い事は異なります。まずは、お子さまが英語学習を通してどうなりたいのか、保護者のかたはどうなってほしいのかをはっきりさせましょう。

「ネイティブな会話ができるようになってほしい」「楽しく英語ができればOK」「学校の英語学習が困らない程度に」など、英語を習う目的は人によって違うもの。周りの意見に合わせるのではなく、保護者のかたとお子さまがどうしたいのかを話し合ってみてください。

子どもに合っているタイプの習い事を選ぶ

習い事をするのはお子さまです。ですから、お子さまに合ったタイプを選んであげましょう。特に、英語があまり好きではないお子さまの場合は、まず好きになってもらうことが重要です。ホビングリッシュなども検討しながら、無理なく楽しく英語に触れられる機会を作ってあげましょう。

また、お子さまがどのくらい理解できているかも重要。難し過ぎず、簡単過ぎないレベルがベストです。ただし、どの場合であっても、お子さまが嫌がっているのであれば無理に習わせることはやめましょう。

どんな先生が教えてくれるかを調べる

講師の先生がどんな人なのかは、英語を習ううえで重要なポイントです。ネイティブな先生であれば正しい発音が身に付きますが、それがお子さまに合うとは限りません。特に、外国人が苦手というお子さまの場合は、日本人の先生の方が楽しんで通えるはずです。

ネイティブの先生、日本人の先生、どちらにもメリット・デメリットがあります。大事なのは、お子さまに合っているかどうか。お子さまの希望も聞きながら決めましょう。

通いやすい場所を探す

通いやすい場所でなければ、せっかく良い習い事であっても続けられません。保護者のかたが送迎するのか、お子さまが下校途中に通うのかなど、家庭によって通いやすい場所は異なります。英語の習い事は、長期的に通うもの。親子ともに負担にならないような教室選びをすることも大切です。

子どもが通いやすい時間帯を選ぶ

場所と合わせて、時間帯も考慮してください。下校途中に寄るのか、一度家に帰って夕飯を食べてから行くのかなど、家庭の状況によっても通いやすい時間は異なります。もちろん、一番大事なのは子どもに無理のないこと。土日なども選択肢に入れながら、通いやすい時間帯を選んであげてください。

かかる費用は適切かを考える

習い事にはお金がかかります。この点は、保護者のかたが考えるところ。他の習い事や塾とのバランスも取りながら、無理なく学べるようにしていきましょう。英語を重視するあまり、お子さまが本当にやりたい習い事ができなくなってしまうのは良くありません。お子さまの希望をなるべく優先させながら、ちょうど良いところを選んでいきましょう。

英語の習い事にかかる平均的な月謝は?

英語の習い事にかかる費用は、習い事の種類によって異なるもの。一般的な英会話スクールでの月謝を例にご紹介します。

一般的な英会話スクールの月謝

英会話スクールは、5,000~10,000円が平均的な月謝となっています。ただしこれは、日本人の先生が教えてくれる一般的な英会話スクールの場合です。内容にこだわれば、月謝はさらに高くなります。

月謝が高くなる理由

ネイティブの先生であったり、マンツーマンのレッスンであったりすれば、月謝は高くなります。回数や時間が増えればもちろん費用は上がっていくでしょう。駅チカなど、通いやすい立地の教室も、費用が高い傾向にあります。

月謝以外にかかる費用

英会話スクールにかかる費用は、月謝だけではありません。入会金や教室の利用料金、教材費などがかかる場合があります。教材が多い教室などは、費用が高くなる可能性があるでしょう。

月謝が高くなる理由や月謝以外にかかる費用は、英会話スクール以外にも当てはまるため、英語の習い事を選ぶときの参考にしてみてください。

まとめ & 実践 TIPS

英語の習い事には、メリットがたくさんあります。ただ、保護者のかたが熱心になり過ぎたり、無理強いをしたりすれば、その効果は薄れてしまうでしょう。メリットを最大限得るためには、お子さまに合った習い事を選ぶのが大事。無理なく楽しく学習し、英語を好きになれるといですね。

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