おうちでテストを見直す時のコツは?ポイントは子ども自身が見直しのメリットを実感していくこと

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テストの見直しで大切なことは、「何がわかっていないか」を確認し、何が原因でまちがえたかに気づくことです。テストの見直しを学校ですませてくる場合もあるようですが、お子さまにしてみれば、「まちがえたところを直したから見直し終了。満足!」です。
一方、おうちのかたは、「本当にわかっているのかしら」「ちゃんと見直しをしていないから苦手をつくっているのではないかしら」などと心配になることもありますよね。では、テストはどのように見直しをするのがよいのでしょうか。 

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

まちがえた問題を音読させる

「赤ペン先生の問題」でもそうですが、問題文をきちんと読んでいないことが原因でのまちがいは非常に多いです。問題文さえきちんと読んでいたら、できていたとわかる解答は5割以上あります。この類いのまちがいは、皆無にしたいですね。
お子さまが、再度、問題文を声に出して読むことにより、「読みまちがい」や「読み落とし」が原因でまちがえてしまったことに気づき、自力で直すことができれば、理解はできているので問題ありません。
お子さまは、わかっているのにまちがえてしまったことを後悔し、次回からは、きちんと読もうという気持ちが芽生えるはずです。そこですかさず、おうちのかたも「わかっているのにおしかったね!次からは、問題文を丁寧に読めばできるね!」などと後押しになる声かけをしてあげましょう。

正解したところも含めて解いたプロセスを説明させる

正解した問題の中には、よくわからなかったけれど、解いたらたまたま正解だったものもあるかもしれないので、正解したところも含めて、どう考えて解いたかを説明させるとよいでしょう。説明があいまいで、思考過程を説明できなければ、理解が不十分だということです。
そのような場合は、たとえ正解だったとしても、もう一度解き直し、理解を定着させる必要があります。そのまま放置しておくと時間が経つにつれ、ますます忘れたり、そのつまずきのために次もわからなくなり、やがては苦手になってしまう可能性もあります。
解き直しだけでは不十分な場合は、問題文の数字や場面だけを変えた類題を解いたり、時間をあけて記憶が薄れた頃に、もう一度取り組むのもよいと思います。

「見直しをしてよかった」と思える機会をたくさんつくる

テストには、その範囲の中の重要なポイントがつまっているので、解けなかったということは、その重要なポイントが理解できていないということです。
そもそも、子供は、目先のことしか頭になく、その先の、まちがえた問題を解き直すことの必要性までは考えることができません。
そこで、お子さまに「問題を理解するまでがテストの見直し」ということを意識づけるようにしましょう。そのためには、お子さま自身が見直しのメリットを実感することが必要です。テストの見直しをしたすぐあとに類題に取り組むなどして、解けたときは、「しっかり見直しをしたからできるようになったね!えらい!」「次は、テストで100点が取れるかもしれないよ!」などと見直しの効果を強調して、大いにほめてあげましょう。
「見直しをしたからできるようになった!」と思える体験を積めば積むほど、自分が理解できているかどうかを意識しながら、見直しができるようになっていきます。

まとめ & 実践 TIPS

テストは、点数が全てではありません。まちがえたとしても、大切なのは、そのあとどうするかです。
何がわかっていないかを確かめながら、解き直しをして理解し、その理解を定着させるために、くり返し問題に取り組む……大変なことのように思えますが、そうする中で、「わかった!」「できた!」の喜びや達成感がお子さまの学習意欲を高めていきます。その第一歩が、テストの見直しです。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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