うちの子の文章がつたなすぎる……家庭でできる読み手の心を動かす日記を書く方法
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低学年の宿題の定番である日記。作文や、自分の考えを正しく伝える力につながるものなので、しっかり取り組んでほしいですよね。
でも、お子さまの日記がつたなくモヤモヤすることもあるのではないでしょうか? 正しく伝え、読み手の心を動かす日記を書くためにはどうすればいいのか、ご家庭でできるサポート方法をご紹介します。
こんな日記になっていたらサポートを! 小学生にありがちな残念な日記例
お子さまの日記に次のような特徴はありませんか? もしあるのなら、お子さまは日記を書くことにまだ慣れていないかもしれません。積極的にサポートをしてあげましょう。
● 時系列で事実が書いてあるだけ
「昨日動物園にいきました。最初にゾウを見ました。次にサルをみました。次にお弁当を食べました。楽しかったです。」というように、ただ時系列で事実を羅列したものになっていませんか? これでは、日記というより、報告書。最も伝えたいことにフォーカスすると、生き生きとした文章になります。
● 同じ表現の繰り返し
「楽しかったです」「うれしかったです」「面白かったです」など、同じ表現ばかりが続くと、単調に感じてしまいます。それを脱却するには、別の言葉で言い換えたり、詳しく説明したりして掘り下げることが大切。自分ならではの表現をすることで、気持ちや感情が伝わり、読み手の心に訴えかける文章となります。
日記が苦手な子どもに保護者がサポートしたい3つのこと
一番伝えたいことにフォーカスする!
出来事の全てを伝えようとするのではなく、「一番伝えたいことは何か」を考え、それについて詳しく書くようにアドバイスしましょう。
動物園でまわった順番を説明するだけの文章と、一番心に残った動物についてどんな様子だったか、何が心に残ったのか、どう感じたかを掘り下げたものでは、読み手の印象への残り方が大きく異なってきます。一番伝えたいことにフォーカスすることで、単調な文章を脱却し、生き生きと豊かな表現で、読み手の心を動かすようにしましょう。
インタビュー形式で表現の掘り下げをサポート
「楽しかった」「おもしろかった」といったシンプルな表現は、できるだけ避けてオリジナルな表現をしたいものです。そのためには、言い換えや詳しい説明といった掘り下げが必要になりますが、子ども1人で行うのは難しいもの。保護者がインタビュー形式でサポートを行うのがオススメです。
たとえば「サルの動きがおもしろかったです」というのであれば、「どんな動きがおもしろかったの?」「それは何かに似ていた?」「その動きを自分はどう見ていたの?」など、質問することでお子さまの記憶を引き出し、表現を深めていくことができます。
感想を伝えることで「もっと伝えたい」との意欲を刺激!
良い日記を書く出発点は「伝えたい」という気持ちにあります。そして、その気持ちは相手からの反応に触れることで大きくなるものです。
そのため、お子さまの書いた日記への感想を伝えることはとても効果的。気に入った表現なども伝えられれば、もっと工夫したいとの気持ちを刺激することができるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
日記はひとりでにできるようになるものではありません。どう書けばいいか分からないから、事実の羅列や単調な表現の繰り返しに終始してしまうもの。一番伝えたいことにフォーカスすること、表現を掘り下げていくことなど、保護者がサポートしていってあげてください。また、お子さまの書いたものへの感想や、お気に入りの表現などを伝えてあげることも忘れずに。「伝えたい」という気持ちに火をつけることができるでしょう。
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