幼稚園の選び方とは 後悔しないために重視したい7つのポイント
- 幼稚園・保育園
子どもの幼稚園を選ぶとき、どんなことを気にして選べばよいのでしょうか。
たくさんの園がある中で、子どもにあった幼稚園を選ぶのはとても難しいし失敗しないか不安になるものです。選んだあとに後悔しないためにも、幼稚園選びで重視したい7つのポイントをご紹介します。
幼稚園ではそもそもどんなことをする?
幼稚園は、学校教育法に定められた「学校」で文部科学省の管轄にある教育施設です。入園対象は、3歳から小学校入学前の子どもとなり、「幼稚園教育要領」に基づく教育が行われています。
幼稚園で行われている教育は、遊びや生活を通じて「生きる力の基礎」を育むものです。「公立幼稚園」「私立幼稚園」共に幼稚園教育要領をもとに計画的・系統的な教育が行われていますが、「私立幼稚園」では独自の教育カリキュラムが行われていることも多くあります。
年齢ごとの目標
3歳
・規則正しい生活ができ、服の着脱や手洗い、歯磨き、片付けができる
・自分のことは自分でやろうとする姿勢がある
・日常的な挨拶、返事ができる
・数が数えられる
・折り紙、はさみが使える
・色が理解できる など
4歳
・箸が使える
・脱いだ衣服がたためる
・自分の意思を言葉で表現でき、相手の目を見て話し、聞くことができる
・物語の内容や、ものの順番を記憶することができる
・はさみで曲線が切れる
5歳
・そうじなどお手伝いできる
・自分の意思を文章になった言葉で表現できる
・10までの簡単な足し引きができる
・折り紙や図形の構成も推測できる
幼稚園選びで、みんな何について考えているの?
幼稚園を選ぶとき、みなさんはどのくらい考えますか?
子どもが初めて通う教育の場だからこそ、よく考える人も多いのではないでしょうか。
幼稚園選びをよく考えた人の中には、教育方針や保育内容をよく確認してから決めたという人も多く、子どもにとっては初めての教育の場だからこそ良い出会い・良い経験をしてほしいと希望している保護者も少なくありません。
子どもにとってどんな幼稚園に通わせるのがよいのか、参考までに幼稚園選びで重視したい7つのポイントについてご紹介します。
【幼稚園選び】重視したい7つのポイントをご紹介
1)家から近い
家から近い幼稚園を選ぶ人はたくさんいます。通いやすいところのほうが子どもに何かあったときにお迎えに行くのも楽です。運動会などのイベントがあるときも、家が近いほうが荷物を持っていくのが楽など何かとメリットがあります。
2)幼稚園の雰囲気がよい
未就園児教室に参加したときに、教室や園庭、ホールの中を見ることができると思います。
掃除がされていて清潔感があるか、おもちゃなどの荷物が綺麗に整理整頓されているかなど、お片付けのお手本になるようなお部屋だと子どもにいい影響を与えてくれそうです。
3)たくさん遊ぶ機会がある
保育中や休み時間、園庭や保育室の中でたくさん遊ぶ機会があるとよいですね。とくに身体を動かす機会があると、運動能力を高めることにもつながっていきます。
4)在園児が明るく楽しそう・元気な印象が強いなど
未就園児教室に参加したとき、在園児の様子が明るくて楽しそう、元気でよく挨拶をしてくれるといった姿をみると、子どもを入園させたいなという気持ちになります。
挨拶やお礼がきちんとできる園児の姿はとても好印象です。
5)保育内容や教育内容がしっかりしている
保育内容・教育内容は、幼稚園の個性が出るところでもあります。
どんなところに重点をおいて保育をしているのか、遊びの時間と学ぶ時間をどのように過ごすのか、幼稚園の説明会や園のホームページ、パンフレットなどで確認することが大切です。運動系、芸術系など子どもの得意な分野がはっきりしている場合は、保育内容や教育内容で選択するのもいいかもしれません。
6)園長先生・副園長・先生たちがきちんとしている
未就園児教室に参加したときに園長先生・副園長・先生たちの様子を確認することができますが、少し会っただけではわからないことも多いと思います。園で開催しているイベントなどにも進んで参加し、そこで先生が園児とどう関わっているのか確認するのもおすすめです。
7)幼稚園見学のときの印象が良い
未就園児教室以外にも、幼稚園見学や一日体験などの機会を設けている園もあります。
園で過ごすことを子どもが喜んでいる・楽しんでいる、先生の対応がよいなど、幼稚園で過ごすことに子どもも保護者もよい印象がもてるというのはとても重要です。
7つのポイントを紹介しましたが、子どもにとって保護者にとってどんな園がいいのかよく考えてから選ぶことが大切です。
子どもとの相性も気になる! 幼稚園選びの理由はさまざま
幼稚園選びは各家庭さまざまです。7つのポイント以外にも参考になる選び方をご紹介しましょう。
・仕事などで忙しくお弁当を作る時間がないので、給食があるところがよい
・園庭が広く遊具が充実している方がよい
・長時間預かってもらえる延長保育がある園がよい
他にもあると思いますが、何より幼稚園と子どもの相性も大切です。
相性は数回行っただけではわからないので、未就園児教室やイベントなどに積極的に参加し子どもの反応を確認しましょう。
他にも通えそうな幼稚園があるならば同じ様に未就園児教室やイベントに参加し、どの幼稚園が一番子どもに合っていたのか比較してよく考えることが重要です。
入園してから後悔しないためにもやれることはやっておきましょう。
もし幼稚園が合わなかったらどうする?
入園後に園の方針や様子に違和感を覚えたり、お子さまが行きたがらなくなったりすることもあるかもしれません。新しい生活に慣れるまでは、多少のストレスはあるものとはいえ、しばらく様子を見ても「合わない」との思いが改善しない場合は、「連絡帳」や「電話」などで担任の先生や園に相談してみましょう。
相談する際は、「事実を客観的に伝えること」「気づいたことがあれば教えて欲しいというスタンス」という2点を大切にしましょう。たとえば、お子さまが幼稚園に行きたくないと言っているのであれば、次のように相談してみてはいかがでしょうか。
・【事実を客観的に伝える】家に帰ってくると元気がなく疲れている様子です。また、登園の時間になると行きたくないと訴えることもあります。
・【気づいたことがあれば教えて欲しいというスタンスで伝える】先生のほうで何か思い当たることなどありますでしょうか。お気づきの点があれば、教えていただけるとありがたいです。
プレ保育という手も
幼稚園の説明会や見学だけでは、子どもに合うかどうかわからないこともあるでしょう。もし、気になっている園にプレ保育(プレ幼稚園、未就園児クラス)があれば、通ってみるのもおすすめです。
プレ保育とは、幼稚園に入園する前の子ども向けに幼稚園で行われている内容の一部を体験できるものです。園によって回数や費用、実施内容が異なりますが、週に1〜2回程度、半日保育を行うケースが多いです。
入園前に幼稚園の様子や活動内容を体感できるため、雰囲気や教育方針がお子さまに合うかどうかを判断しやすくなるでしょう。遊び中心でのびのびした教育をしている、勉強の要素も力を入れているなど、通ってみて実感できる園の特徴があるはずです。
また、園先生の雰囲気や保護者対応の様子、他の学年の子どもの様子も見ておけると、入園後がよりイメージしやすくなりそうですね。
まとめ & 実践 TIPS
幼稚園で過ごす時間はあっという間かもしれませんが、子どもの心の中に楽しかった思い出として残ってくれると嬉しいですね。
幼稚園選びは人それぞれ重視している部分が違うので、最初にどうしても譲れないことだけを書き出しておくと、効率よく幼稚園を選ぶことができるのかなと思います。
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