【世界の中学生〜ロシア(4)〜】学校は「社会の一部」として厳格に扱われる
世界の中学生をリサーチし、お届けする今回は、ロシア在住のマーシャさんのお宅にお邪魔しました。
手を抜いた感じがスタンダード
マーシャさんの家庭は、経済面では一般的な家庭。ただ、両親が離婚をしています。ロシアは離婚率・再婚率が高いので、このような母と子どもだけの家庭は大変多いそうです。
一般的な家庭は大抵2〜3部屋ある家に住み、祖父母との同居もよくあることです。マーシャさんの家も2部屋ありますが、母方の祖父母が海外在住なのが、他の家庭とは少し違うところ。また、両親共働きの家がほとんどですが、マーシャさんの母親はシングルマザーのため、当然女手ひとつで家計を支えています。
また、両親と子ども、みんなで家事を分担することも普通。母親の比重が高い傾向にありますが、完璧にはせず、手を抜いた感じがスタンダードなんだとか。
どの家庭でも子どもは大抵、習い事をしたりサークルに入ったりしています。
学校は「遊びに行く場所」ではない
公立の学校は全体的に同じカリキュラムで行われますが、教科書などは学校ごとに違うものを使います。どこも校庭は広くないですし、プールもありません。基本的に1年生から11年生までは、同じ校舎で一緒に勉強をします。
ロシアでは学校は「社会の一部」として扱われていて、遊びに行く場所ではないと考えられています。そのため、公立の学校では制服はありませんが、男の子はジャケットとネクタイ、女の子は紺か黒のスカート着用で、タイツや靴の色なども決まっています。ジーンズなどのカジュアルな服装は禁止ですし、授業中の私語なども許されず、おおむね日本より厳しいイメージのようです。
都市部と地方で、学校の行事や方針に大きな差はありませんが、ロシアの都市部と地方は経済格差が激しいため、親の経済状況や考え方などは大きく異なります。都市部だと子どもに習い事をさせるなど、より教育熱心な親が多いとのことです。