「なんで勉強しなきゃいけないの?」小学生の疑問に答えられますか?

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「なんで勉強しなきゃいけないんだろう?」勉強が難しくなるにつれ、そう考える小学生も多くいます。このときの大人の答え方が肝心。誤った内容を伝えてしまうと、子どもは一気にやる気をなくしてしまいます。子どもの勉強への意欲を高める「勉強する理由」を考えていきましょう。

「いい成績を取るため」「やらなきゃいけないから」ではNG!

お子さんからの「どうして勉強するの?」との問いに「良い成績を取るため」とか「やらなきゃいけないから」と回答していませんか? これでは、子どももやる気を失ってしまうので注意が必要です。

学習内容が増え、授業内容も難しくなるにつれ、子どもは必死についていっているものです。がんばっているけど、なかなかうまくいかないな……そんな葛藤する気持ちが「どうして勉強するの?」という疑問となっているのです。

これは、言い換えれば目的意識が生まれてきたともいえます。そのときに「良い成績を取るためだよ」と答えるだけでは不十分。子どもも悪い成績より良い成績のほうがいいとは思っているものの、良い成績が取れるとどんないいことがあるのかはイメージすることができません。最悪の場合、「ぼくは良い成績取りたいと思ってないから」と投げ出してしまうかもしれません。

また、「やらなきゃいけないから」と突き放すのもNG。子どもの疑問への回答となっておらず、論点ずらしとなってしまいます。子どもも「答えをはぐらかされた」と不信感を抱いてしまうことでしょう。

「勉強する理由」を伝える際に持っていたい2つの視点

子どもに勉強する理由を伝える際には、子どもの視点を一段高め、夢を抱けるようにすることがポイントです。次の2つの視点から話せるといいでしょう。

・自分への役立ちを考える視点

まず1つ目は、自分にとってどう役に立つかを考える視点です。勉強内容が生活シーンで生きることや、将来の仕事の選択に生きることを伝えられるといいでしょう。

「面積」であれば、「おうちを建てるときや、借りるときもどのくらいの広さか面積を参考にしているよ」と話してみると、グンと身近に感じられるでしょう。

勉強して世の中のことを深く理解できれば、将来の夢への選択肢が増えるというのも、やる気につながるポイントです。「宇宙飛行士になりたいなら、理科と算数が得意であることが大切だよ。宇宙でいろんな実験や計算をするからね」など、子どもがなりたいものに求められる力と今やっている勉強を結び付けられるとよいでしょう。

・社会や世の中への役立ちを考える視点

勉強する理由を自分視点で考えるだけでなく、社会目線で考えてみることも、お子さんのモチベーションUPにつながります。

「プログラミングをがんばると、困っている人を助けるためのアプリを作れるかもしれないね」など、自分の勉強が人のためとなり、社会をよくすることにもつながると知ることで、「よし、がんばるぞ」と心に火をつけられるかもしれません。

勉強のその先をイメージできると、ちょっとやそっとのことでは折れない確かな学習意欲が醸成されることでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

「なんで勉強するの?」と聞かれると、答え方が難しく戸惑ってしまうものです。とはいえ、焦って「やらなきゃいけないからでしょ!」と突き放してしまっては子どもも意欲をなくしてしまいます。お子さん自身への役立ち、そして社会や世の中への役立ちと2つの視点から「勉強する理由」を伝えて、モチベーションを高めていきましょう。

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