時計の読み方が楽しく覚えられる!時間あわせゲーム【おうちで知育工作】

  • 自由研究

小学校入学準備として押さえておきたい時計の読み方。我が子にも、そろそろ教えたほうがよさそうだけど……と気になっている保護者の方はいらっしゃると思います。
時計の読み方の練習方法は、いろいろな方法がありますが、できるだけ生活の中で楽しみながら覚えられるとよいですね。
今回は、遊びを通して楽しく少しずつ時計の読み方を覚えられる手作りの時計ゲームをご紹介します。

この記事のポイント

お子さんが「時計が読めるようになりたい」という気持ちになったときがチャンス!

最近、小学3年生の息子が時刻の計算の宿題をやっているのを見て、年長の娘が「私も時計が読めるようになりたいな」とつぶやきました。

年長さんの彼女は、デジタル時計の時間の見方は理解しています。が、アナログ時計からは「短い針が『3』と『4』の間にあるから、今は『3時』」や「長い針が『6』を指したら『30分』」くらいはわかるものの、「23分」「54分」といった、細かい分数までは読み取ることができません。

そんな娘のために、遊びながら時計の読み方がわかるゲームを考えてみました。これで遊んでいるうちに、だんだん「今8時16分だよ!もうすぐ幼稚園に行く時間!」なんて、教えてくれるようになりましたよ。

用意するもの

・材料
色画用紙 4色
不要な紙(コピー用紙等)
段ボールやボール紙
ボタン
ハリガネ 10cm

・使うもの
コンパス(なければお皿等で代用)
ペン
定規
のり
千枚通し(無ければボールペン等で代用)
テープ(ガムテープ・養生テープなど幅があるもの)

作り方

1. コンパスで色画用紙に円を描き、切り抜きます。コンパスが無い場合は、糸の両端にそれぞれ、押しピンと鉛筆を結びつけたものをコンパス代わりにしたり(ピンを中心に刺し、鉛筆で円を描きます)、お皿の縁をなぞったりして円を描きましょう。この円が、文字盤になります。

2. 不要な紙に「1」より少し小さめの円を描き、切り抜きます。

3. 「2」を二つ折りにしたあと、もう一度折たたみ、四つ折りにします。

4. 「3」を三つ折りにします。右端と左端から、等間隔になるようにたたみます。

5. 「3」を広げると、円が12等分されています。

6. 「5」を「1」の上に置きます。「5」の12等分の折り目に合わせて、「1」に目盛りを描きます。これが文字盤の、時刻の目盛りになります。

7. 文字盤に、分の目盛りと、時刻の数字も書き込みましょう。

8. 文字盤より一回り大きめの正方形に切り取った段ボール(ボール紙でも可)を用意します。文字盤を段ボールに貼り付けましょう。

9. 段ボールに、「0」から5分おきに分数も書き込みます。

10. 文字盤の中心に、千枚通し(なければボールペン)で穴をあけます。

11. 色画用紙を切り抜いて、時計の長針と短針を作ります。これらの根元にも、千枚通しで穴をあけます。

12. 文字盤に針を留めるピンを作ります。ボタンに、写真のようにハリガネを通します。

13. 写真のように、ハリガネをぴっちりまとめます。

14. 写真のように、文字盤と長針・短針を重ね、穴に「13」を通します。

15. 裏側に飛び出したハリガネは丸めて、ガムテープや養生テープで、文字盤の裏に貼り付けます。

16. 「問題カード」を作ります。色紙を四角に切り抜き、問題として出題したい時刻を書き込みましょう。デジタル時計風に数字を書いてみても、面白いですよ。これで準備完了です!

遊び方

1. 文字盤の横に「問題カード」を裏にして並べます。
プレイヤーは交代で、一人ずつプレイします。「問題カード」をめくり、出てきた時刻と同じになるように、文字盤の長針・短針を動かしましょう。正しくセットできたら、今めくった「問題カード」を手札にできます!
制限時間内(大人1分・小学生3分・幼児6分など、ハンデをつけましょう)に、多くのカードを集めた人が勝ち!手持ちのカードの枚数を数えたら、次のプレイヤーが使えるように、裏にして文字盤の横に戻しましょう。

2. それでは、ゲームスタート!最初のカードは…「8:23」!

3. まずは短針をあわせてみましょう。8と9の間…真ん中よりちょっと8寄りかな。

4. 次は長針!「23」は…ここが「20」だから…

5. 「3」つ進めて…ここだ!
正解!「8:23」のカード、ゲットです!

6. ピピー!お時間です!3枚のカードが集められました!
次のプレイヤーは、何枚集められるかな…!?

まとめ & 実践 TIPS

時計の読み方の準備は、年少さんくらいから始めるとよいと言われていますが、あくまで目安です。お子さんにより、発達の度合いや興味もそれぞれだと思いますので、10ぐらいまで数字が読めて、自分の年齢くらいまでの数を理解したころから始めるとよいと思います。
このゲームで遊ぶときは、お子さんの年齢や時計の読み方をどれくらい覚えているかによって「長針の位置は、8時台なら8と9の間でOK!」など、お子さんが楽しめるようにルールを調整してあげてください。
慣れてきたら、時刻カードを増やして遊んでみましょう!「おやつの時間」「好きなアニメの始まる時間」など、お子さんの生活に関わりがある時刻を入れてみてもよいですね。


参照:
時計を見て行動できる子に!子育てもラクになる時計の教え方
https://benesse.jp/kosodate/201911/20191122-1.html

プロフィール


工作アーティスト 吉田麻理子

1985年横浜生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。鎌倉の里山に暮らす。(株)リクルートライフスタイル在籍時の2012 年より工作家として活動を開始。2015年、同社を退職しフリーランスに。日々の暮らしや遊びの中で思ったこと・感じたことを、写真・文章・工作などで表現している。保育士向け情報サイト「ほいくる」・小学館「小学一年生」等で連載を持つ。2児の母。
https://kousakumariko.wixsite.com/home/gallery

  • 自由研究

子育て・教育Q&A