成績アップに役立つ「問題復習ノート」の作り方1「いつも自分のために書く」

私がノートの取材を始めたのは10年以上も前のこと。東大生のノートを皮切りに、文豪やノーベル賞文学者、働く大人の人たち、そして、今まさに学びに勤しんでいる小中高生まで、100名以上の方のノートを取材してきました。これまで見せてもらったノートは1000冊以上。そんななかで感じてきたことは、
子どもでも大人でも年齢に関わらず、ノートを書こう決意するとき、多くの人は、「今の自分を変えたい、成長したい」と願っているときです。学生のみなさんにとっては「成長したい」という思いは、「成績をあげたい」という思いでしょう。そこで、ここでは、成績アップに役立つノート「問題復習ノート」の作り方をご紹介したいと思います。
学習の定着を図るための復習に、また中学生以上のお子さまは定期テスト対策や受験対策にも、ぜひお役立てください。

できない問題を解けるようにする「問題復習ノート」

「問題復習ノート」とは、問題集やテストなどで間違えた問題を解き直したり、まとめ直したりするためのノートです。
これまできっと「復習は大切」「間違えたら見直しをしなさい」といろんなところで何度も言われてきたと思います。しかし、間違えた問題の見直しはなかなか難しいものです。試験では結果に一喜一憂して終わってしまったり、できない自分から目を背けたくなったり。
でも、成績を上げるためには、今できない問題をできるようにする。それしかないのです。だからこそ、この間違えた問題を見直すための「問題復習ノート」が、勉強する上でとても大切なノートになります。
ちゃんと勉強しているのに成績が上がらない…と悩んでいる人は、問題を解きっぱなしにしていることがとても多いです。せっかく解いた問題をできないままにするのではなく、次に同じような問題が出題されたときに丸がつくよう、ぜひ「問題演習ノート」をつくってほしいと思っています。

「問題復習ノート」のポイントは「いくらまき」

では、「問題復習ノート」を作るためのポイントは5つあります。

この5つのポイントの文頭を、SNSで流行りのたて読みすると「いくらまき」となります。いくらまき。聞き慣れない言葉ではありますが、いくらの軍艦巻きのお寿司を思い浮かべながら覚えてくださいね。
このポイントに関しては、今回を含めて5回にわけて一つずつ詳しくご紹介していきたいと思います。

ノートはどんなときでも自分のために書く

ポイント1 「いつも自分のために書く」

このポイントは、ノートを書く上で最も大切なことになります。小学生になると当たり前のようにノートが与えられて、なんとなく書いてきている人もいるかもしれません。しかし、ノートは、書きなさいという先生のためでもおうちの人のために書くのではありません。ノートは誰のために書いているのか? もちろん自分のためです。学んだ内容を自分のものとするために書くのです。ここを意識しておかないと、ノートは指示されたことだけを漫然と書くという癖がついてしまい、自分で考えて書くことができなくなってしまいます。「問題復習ノート」は自分のできない問題を書き出していくものです。自分の苦手をどう克服するのかをとことん突き詰めていくノートでもあります。自分で何を書くべきか、何を書いておくとより理解できるのか、自分で頭をフル回転させながら考えて書く必要があります。

そのために、ノートを書く目的を明確にしておくことが大切です。「問題復習ノート」は、できない問題をできるようにするためのノート。問題を解いて丸付けをして終わり。だから何度も同じ間違えをするのです。もう2度と同じ間違えをしたくない。そのために「問題復習ノート」を書くのです。「次に同じような問題が出たときに解けるようにする」を目的にしてください。

また、自分のために書くということは、今の自分だけではありません。ノートは、近い将来見直す未来の自分のためにも書いています。今覚えたこと、理解したこともいつか忘れてしまいます。また、その場ですぐに解けるようにならない問題もあります。「問題復習ノート」は、完全に理解し覚えるまで何度も見直すために書くものでもあります。自分が見直したときに、未来の自分に対して、どう理解をして、どんな風に解けばよいか教えてあげるつもりで書いてあげてください。
学んでいる知識や理解できたという感覚を、未来の自分にきちんと伝えるために書く「問題復習ノート」は、未来の自分への手紙でもあるのです。

ノートを自分のために書く。
ここが、成績があがる「問題復習ノート」を書くための第一歩になります。ぜひ、意識してくださいね。

著者:太田あや

プロフィール

太田あや

太田あや

フリーライター。株式会社ベネッセコーポレーションで進研ゼミの編集に携わったあと、フリーランスに。教育分野を中心に執筆・講演活動を行なっている。『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)シリーズは、累計50万部突破のベストセラーに。ほかに『非進学校出身東大生が高校時代にしてたこと』(小学館)などがある。

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