勉強が「嫌いから好き」に変わるための、中学生のお子さまとの関わり方のヒント

10月になり、夏休み気分から一転、中学生は定期テストを終え、テストの結果が返ってきている時期ではないでしょうか。テストの結果が返ってくると、保護者の方は、テストの結果が気になるけれど、あまり言うと喧嘩になるし...といった思春期のお子さまをもつ保護者ならではの悩みもつきないかと思います。

中学1年生の45.5%、中学2年生では約6割の子が勉強嫌いである、そんな中学生時代。今回の記事では、勉強が「嫌いから好き」になるために、保護者として、中学生の子供とどう関わるとよいか、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2016」で明らかになったことをご紹介します。

勉強が「嫌いから好き」になるには、「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「社会のニュース」についての会話がカギ?

図2-5-1をみると、子ども全体では、どの学校段階でも母親との会話の頻度は父親よりも高い。また、中高生になると、「将来や進路のこと」「社会のニュース」の会話が増えるが、他の会話内容に比べると頻度はそれほど高くない。
しかし、1年間で勉強が「嫌いから好き」になった中学生に注目すると(図2-5-2)、父親との会話で差がついている。勉強が「嫌いから好き」になった中学生ほど、父親と「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「社会のニュース」について会話をした傾向があった。

勉強が「嫌いから好き」になった中学生の保護者は、勉強のおもしろさを教えていた。

小中学生では、勉強が「嫌いから好き」になった子どもの保護者ほど、勉強を教えて励ましもする「勉強&励まし」の比率が高かった(図2-6-2)。どちらかではなく、両方することが大切なようだ。
しかし、中学生になると、勉強の内容を教えることは徐々に難しくなる。高校生では、保護者のかかわりに大きな差がなく、勉強の好き嫌いへの影響は弱まるようだ。図2-6-3をみると、勉強が「嫌いから好き」になった中学生の保護者ほど、「勉強のおもしろさを教える」比率が高く、このような勉強へのかかわり方も効果的と言えそうだ。

「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「社会のニュース」といったことは、普段の会話とは異なり、意識的に話そうと思わなければ話せない話題。保護者の方自身も忙しい毎日の中、部活や勉強で忙しいお子さまが、「勉強や成績のこと」「将来や進路のこと」「社会のニュース」について腰をすえて話すチャンスは多くないかもしれません。
また、勉強のおもしろさを教えるためには、保護者自身が勉強をおもしろいと感じた経験が大切です。どちらも簡単にできることではないかもしれませんが、今回の調査の結果から見えてきたことをヒントに、たとえば、休日の食卓でも、意識的に将来や社会のニュースについて話題にしたり、勉強することの意味やおもしろさを伝えてみたりするとよいかもしれません。お子さまが少しでも勉強好きになるように、お子さまへの接し方を少しだけ変えてみてはいかがでしょうか。

出典元
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究
「子どもの生活と学びに関する親子調査2015-2016」
http://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=5095

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