夏休み中に部活と勉強を両立する方法

運動部に所属している中学生のみなさんは夏休み中、毎日のように部活があるのではないでしょうか。中1生にとっては初めての夏休み。中2生にとっては、上級生が引退し自分たちが中心になる活動に、気合いが入っている人も多いと思います。そこで今回は、夏休み中の部活と勉強を両立するポイントを紹介します。


ふだんとは違う夏休みの部活

 夏休みに入ると、部活の練習時間がふだんより長くなるケースが多いようです。ベネッセコーポレーションが中高生の保護者のかたを対象に行ったアンケート※によると、夏休みの体育系部活の1回あたりの練習時間は、ほとんどの学校・部活で3時間を超えています。また、部活によっては練習試合や遠征が行われることもあります。長時間の練習と夏の暑さによって体力が消耗するでしょうし、家で机に向かう時間もなかなか取りづらくなるでしょう。

 

しかし、部活があるからといって夏休みの宿題をやらない理由にはなりません。部活と勉強をうまく両立するポイントを3つ紹介するので参考にしてください。

 

 

<ポイント1>宿題には毎日少しずつ取り組むのが基本

 「夏休みの部活の練習は1週間だけ」という人は、部活のない日にじっくり宿題に取り組めばよいのですが、毎日のように部活がある人はそうもいきません。やはり、毎日、少しずつ宿題を進めていくのがベスト。とはいえ、練習で疲れて帰宅後にだらけてしまうこともあるでしょう。そこで「朝、部活に行く前に30分だけ取り組む」「帰宅後に休憩を取ってから、必ず30分勉強する」など、時間帯とルールを決めて、勉強を習慣づけるようにしましょう。

 

 

<ポイント2>集中できないときは無理をしないこと

 毎日の勉強を効率よく続けるうえで大事なのは、「疲れているときに無理をして勉強しないこと」。暑い中で練習する夏の部活は、ふだんよりも疲れが増します。集中力が落ちている状態で勉強しても、なかなか頭に入ってきませんし、時間もかかってしまいます。「疲れているときは一度、休憩や仮眠を入れる」「帰宅後に疲れていることが多いなら、勉強する時間帯を朝に変更する」など、集中力を取り戻す方法をいくつか試してみて、自分に合ったやり方を取り入れましょう。

 

 

<ポイント3>健康をキープしましょう

 部活も勉強もがんばりすぎて、体調を崩してしまっては、楽しい夏休みも台なしになってしまいます。勉強時間を確保するために睡眠時間を削ったり、食欲がないからといって食事を抜いたりすることはよくありません。部活の疲れを取るには、睡眠時間を十分に取ることが大事ですし、食事をきちんと取ることによって、エネルギーが蓄えられるのです。また、屋外での部活動は熱中症になる恐れがあります。予防するためにも、水分をこまめに取り、十分な睡眠時間と規則正しい食事を心がけましょう。

 

 

宿題は自分自身のために取り組むもの

 一生懸命、部活に取り組むみなさんは、「どうして夏休みまで宿題をしなければならないの?」と不満に思うこともあるでしょう。また、宿題がたまってしまうと、家族や友人に助けてもらおうと考えてしまうかもしれません。でも、宿題は“終わらせること”が目的ではありません。自分自身が力をつけるためにやるものですから、忙しくてもがんばって取り組みましょう。

 

 

実施者:Benesse教育情報サイト

アンケート期間:2012/09/12~2012/09/18 回答者数:1479名

アンケート対象:中学生・高校生の保護者

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