ポイントを押さえて簡単! 自由研究のまとめ方
テーマを決めて、実際に研究を進めたら、次はまとめの作業に移ります。一見、大変そうですが、基本的な構成に沿ってまとめれば、それほど難しくはありません。ここでは自由研究の構成と、そのほかの注意点を説明します。
基本的な構成を確認しよう
研究が完了しても、いきなりレポートを書き始めるのはNG。まず、基本的な構成に沿っていくつかの項目を埋めていく作業を通して、頭の中を整理しましょう。基本的な項目は次のとおりです。
【タイトル】
テーマに合ったタイトルを考えましょう。ひと目で研究内容がわかるものが基本です。サブタイトルとして、補足説明をしてもよいでしょう。なかなか思い浮かばないときは、後回しにしてもかまいません。
【研究のきっかけ】
どうしてこのテーマを選んだのかを書きます。「授業で学んだときに、ここをもっと調べたいと思った」「生活の中で、こんなことを不思議に感じた」といったものが考えられます。複数の動機を書くと、説得力が高まります。
【研究の方法】
どのような方法で研究したのかを記入します。例えば、調査なら使った本や行った場所、実験なら使った道具、観察なら観察条件などを具体的に書きます。
【予想】
研究を始める前に予想していた結果を書きます。どうして、そう考えたのかも書いておきましょう。
【結果】
研究の結果を書きます。ここには客観的な結果のみで、考えたり感じたりしたことは書きません。できるだけ具体的に表現するとともに、グラフや図、写真などを入れると、よりわかりやすくなります。
【考えたこと(考察)】
結果から考えたり、わかったりしたことを整理して説明します。「予想」と照らし合わせて、予想どおりだったか、あるいは、なぜ予想と違ったかも書きましょう。
【まとめ】
研究を振り返って感想をまとめます。もっと調べたくなったことなども書いておきましょう。
研究に失敗しても、諦めない
「観察していた植物が枯れてしまった」「実験がどうしてもうまくいかなかった」など、研究が失敗してしまうこともあります。そんなときは、どうして失敗したのかを調べ、原因や反省点などをまとめると立派な研究になります。例えば、植物が枯れた場合は、その植物の専門家に話を聞いたり、書籍で調べたりして、元気に育てるポイント(育て方をこのように変えるとうまくいくと考えられる)などをまとめるとよいでしょう。
図やグラフ、写真を入れよう
文章だけでまとめるのではなく、説明の補足となる図やグラフ、写真などを入れましょう。そのほうがわかりやすくなりますし、説得力もアップします。
読みやすくする工夫をしよう
大切なポイントは文字の色を変えたり、言葉で説明しづらいものはイラストにしたり、読む人のことを考えて読みやすくする工夫をしましょう。
初めに下書きをしよう
いきなり書き始めると、たいてい書き直しになってしまいます。いったん下書きをして、見直してから清書をしましょう。
参考文献を明記しよう
本やインターネットで情報を集めることで、研究はより深まります。参考文献がある場合は、最後に【参考文献】として、書籍の書名・著者名、またウェブサイトのURLなどを明記しておきましょう。