【いきものシリーズ】カエルの種類と鳴き声
間もなく、野原や田んぼ、池などでカエルが鳴き始める季節です。アマガエルやウシガエルなど、種類もさまざまですがどのくらい知っていますか?それぞれ見た目はもちろん、鳴き声も大きく違います。日本でよく見られる代表的なカエルの特徴を見ていきましょう。
アマガエル
体長2~4cmほどの小さくてかわいいアマガエル。カエルの中でも一番身近な存在です。その名の示す通り、アマガエルは雨が降るのを察知する能力を持っています。アマガエルが大合唱しているときは、気圧が下がっているとき。雨の降る可能性が高いのです。鳴き声は高い声で「ゲッゲッゲッ」または「クワックワックワッ」鳴きます。
アマガエルはふだん、緑色をしていますが、土の上だと茶色くなります。擬態によって敵から身を守っているのです。
ウシガエル
体長10~20cmの大型のカエル。暗い緑色に黒い斑点があるのが特徴です。元々は食用としてアメリカから入ってきたものですが、それが野生化して定着しました。今でも「カエル料理」が食べられる店で出てくるのはこのウシガエルです。「モー、モー」もしくは「ブォー、ブォー」と、牛のような大きな声で鳴きます。
ヒキガエル(ガマガエル)
体長10~12cmほどで、ボツボツとしたイボがあるのが特徴。森の中など陸上にいることが多く、虫などの動くものを長い舌で捕まえて食べます。その迫力のある見た目とは違い、鳴き声はかわいらしく、小さな声で「キャッキャッキャッ」または「クックック」と鳴きます。これは、他のカエルのような鳴き袋を持っていないからです。
ヒキガエルは耳腺から有毒の液体を分泌しています。なるべく触らないようにし、触ってしまったらすぐに手を洗うことが大切です。
トノサマガエル
体長5~10cmほどで、暗い緑または灰色をしているのが特徴。背中にかけてラインがあり、これが白っぽい黄色ならメス、緑色ならオスとなります。池や田んぼに生息し、大量の卵を産みつけることで知られています。鳴き声は高い声で「ケケケッケケケッ」と鳴きます。
都会ではなかなか目にする機会の減ってきたカエルですが、少し自然のある場所に行くとまだまだ出会うことができます。カエルの声が聞こえてきたら、「これは何ガエルかな?」とお子さまにクイズを出してみるのもいいかもしれませんね。