一緒にお料理、お手伝い! 【第3回】 お米を炊く

Benesse教育情報サイトには、家庭での子どものお手伝いに関する悩みや相談が、数多く寄せられています。なかでも、料理を子どもに手伝ってほしいと考える保護者のかたが多いようです。しかし、どこまでのことをまかせられるのか、何歳の時に何ができるのかなど、不安な点も多くあります。そこで、料理研究家の上田淳子先生に相談にお答えいただきます。また、実際に子どもと料理をしながら、子どもにまかせるお手伝いの内容や、子どもと作る料理の楽しさをご紹介します。



お米を炊けることは「生きる力」

朝食にパンを食べる家庭が増えています。また、コンビニエンスストアで温かいごはんを買える時代です。しかし、今こそ子どもにはお米を炊けるようになってほしいと思います。子どもが自分でお米を炊けるようにすることは、「生きる力」をプレゼントすることなのです。たとえば、地震などで保護者が急に帰ってこられなくなった時、自分でお米を炊き、ふりかけや卵で一食済ませることができれば、それは「生きる力」だといえるのではないでしょうか。

子どもがお米を炊くことは、保護者がいちばん最初に助かる「お手伝い」です。保護者が病気などでどうしても動けない時、「ごはん炊いておくね」「梅干しがあるから食べて」と言われると、とても助かります。また、仕事で夜遅くなりそうな時に、電話1本で「ごはんだけ炊いておいて」と言うことができれば、保護者は帰宅後に簡単なおかずを作るだけですぐに食事ができます。




Step3 チキンのトマト煮かけごはんを作ってみよう(前半)
まなかちゃん(8歳)とこうせいくん(8歳)に、「チキンのトマト煮かけごはん」を作るお手伝いをしてもらいます。今回は、その前半です。

(1)お米を量り、ボウルに入れます。
 この際、ざるとボウルのセットを使いましょう。

(2)お米をとぎます。
 お米を軽く感じられるようになったら、それは汚れが落ちてきたということです。

(3)といだお米を炊飯器の釜に移し、水を加減します。

(4)保護者が炊飯器に釜をセットします。スイッチは子どもに押してもらいましょう。

(5)チキンのトマト煮を作ります。まず、たまねぎの皮をむきます。

(6)鶏肉の下ごしらえをします。
 ビニール袋を広げて保護者が塩・コショウなどを振り、その中へ子どもが鶏肉を入れます(鶏肉はひと口サイズに切っておきましょう)。

(7)ビニール袋に入れた塩・コショウと鶏肉をしっかり混ぜます。
 袋の上からよくもみ、まんべんなく味を付けましょう。

※続きは第4回で作ります。

★ポイント ~ざるを使ってお米をとぐ理由~

 最近は精米技術が発達しているため、あまりとぎすぎるとお米が割れておいしくなくなってしまいます。表面のぬかを軽く落とす程度のとぎ方にするためには、ざるを使うとよい力加減になります。
 また、といでいる時にお米をこぼすともったいないのですが、ざるの中でとげばこぼすことがありません。さらに、ざるの目でお米をこすることで、余分なぬかがとれやすくなります。水を替える時や流す時も、ざるとボウルのセットであれば、楽にできます。



プロフィール

上田淳子

料理研究家。兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスではホテルのレストランやベッカライ(パン屋)を始め、フランスではミシュランの星つきレストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積み、帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。大学生の双子の男の子の母であり、自らの育児経験と知恵を生かした作りやすい家庭料理のレシピが好評。子どもと家族の“食”に関する活動を行い、『るすめしレシピ』(自由国民社)、『共働きごはん夕食を作りながら作りおきもできる!』(主婦の友社)、『離れている家族に冷凍お届けごはん』『ひとりでできる子どもキッチン』(講談社)など著書も多数。

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A