一緒にお料理、お手伝い! 【第2回】刃物の扱い

Benesse教育情報サイトには、家庭での子どものお手伝いに関する悩みや相談が、数多く寄せられています。なかでも、料理を子どもに手伝ってほしいと考える保護者のかたが多いようです。しかし、どこまでのことをまかせられるのか、何歳の時に何ができるのかなど、不安な点も多くあります。そこで、料理研究家の上田淳子先生に相談にお答えいただきます。また、実際に子どもと料理をしながら、子どもにまかせるお手伝いの内容や、子どもと作る料理の楽しさをご紹介します。
年齢ごとのお手伝いなどについてお話しした前回に続き、今回は「刃物の扱い」について教えていただきます。

<一緒にお料理、お手伝い(動画)>



5歳には「ギザギザの刃のナイフ」で練習をさせてみる

<一緒にお料理、お手伝い 【第2回】 刃物の扱い(動画)>

3~4歳の子どもには「包丁は危ない」という認識がまだないため、刃物を持たせるべきではありません。そこで、今回は、ギザギザのナイフで食パンを切る作業を5歳の子どもにしてもらいます。5歳になれば、手先がずいぶん器用になってきます。
ナイフが危ないものだという認識は、保護者のかたがきちんと教える必要があります。それをきちんと認識できるようになるのが、5歳くらいからだといえます。

包丁は、刃を落とすだけで切れてしまうので、5歳にはまだ危険です。そこで、ギザギザの刃のナイフを使います。ギザギザの刃のナイフなら、前後に動かして初めて物が切れるため、5歳の子どもにも扱わせることができます。ただし、使わせる時には、保護者のかたが近くで見守る必要があります。

3歳から5歳くらいの間では、年齢によって危険への認知度が異なります。また、手先の器用さもずいぶん変わってきます。ですからステップとは別に、できることとできないことが異なります。



Step2では「ギザギザの刃のナイフで切る」「チーズ・バターなどをぬる」などが出てきますが、これはStep1を経験した子どもの次のステップとしてのお手伝いです。


Step2 バナナとクリームチーズのサンドイッチを作ってみよう
けいたくん(5歳)とあおいちゃん(3歳)に、「バナナとクリームチーズのサンドイッチ」を作るお手伝いをしてもらいます。

(1)子どもにギザギザの刃のナイフで食パンを切らせます。
まず、保護者のかたが包丁の持ち方を見せ、前後に動かして切るお手本を見せます。切ったあとは刃物が危ないことを伝え、安全な場所に置かせます。

(2)バナナの皮をむきます。

(3)テーブルナイフでバナナを輪切りにします。
先に保護者が見本を見せます。また、切っている最中はしっかり見守ります。

(4)切った食パンにクリームチーズを塗ります。
この際にも保護者がお手本を見せます。

(5)クリームチーズの上にはちみつをかけます。

(6)クリームチーズとはちみつを塗ったパンの上にバナナを載せます。

(7)バナナを載せたパンの上に、何も塗っていないパンを重ねてふたをすれば完成です。

★ポイント ~ギザギザの刃のナイフを使うメリット~

包丁は物がよく切れて、料理がうまくなったように思える、子どものあこがれの道具です。しかし、包丁は当たるだけで手も切れてしまうため、けがにつながります。しかし、ギザギザの刃のナイフであれば、前後に動かして初めて切れるため、包丁の前段階の練習に最適です。また、テーブルナイフもやわらかく、軽く前後に動かすことで切るため、切れるものが限られているので、練習をするのによいでしょう。




プロフィール

上田淳子

料理研究家。兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスではホテルのレストランやベッカライ(パン屋)を始め、フランスではミシュランの星つきレストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積み、帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。大学生の双子の男の子の母であり、自らの育児経験と知恵を生かした作りやすい家庭料理のレシピが好評。子どもと家族の“食”に関する活動を行い、『るすめしレシピ』(自由国民社)、『共働きごはん夕食を作りながら作りおきもできる!』(主婦の友社)、『離れている家族に冷凍お届けごはん』『ひとりでできる子どもキッチン』(講談社)など著書も多数。

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