一緒にお料理、お手伝い! 【第1回】はじめてのお手伝い

Benesse教育情報サイトには、家庭での子どものお手伝いに関する悩みや相談が、数多く寄せられています。なかでも、料理を子どもに手伝ってほしいと考える保護者のかたが多いようです。しかし、どこまでのことをまかせられるのか、何歳の時に何ができるのかなど、不安な点も多くあります。そこで、料理研究家の上田淳子先生に相談にお答えいただきます。また、実際に子どもと料理をしながら、子どもにまかせるお手伝いの内容や、子どもと作る料理の楽しさをご紹介します。

<一緒にお料理、お手伝い(動画)>



大人のまね事は「お手伝いをしたい」のサイン

<一緒にお料理、お手伝い 【第1回】 はじめてのお手伝い(動画)>

ひと口にお手伝いといってもさまざまなものがありますが、お手伝いは何歳くらいからできるものなのでしょうか。実は、3歳からお手伝いは可能です。3歳といえば、自分一人で食事をするのもまだ難しい年頃ですが、「料理をしたい」というサインも出しています。たとえば、母親が料理をしている時、「トントントン」と包丁で切るまねをしたり、卵を「コツコツ、パカッ」と割るまねをしたり、そういう大人のまね事が、実は「お手伝いをしたい」という子どもたちからのサインなのです。こうしたサインを、見逃さないようにキャッチしたいものです。



何歳の時にどんなお手伝いをさせる? 年齢ごとにできるお手伝いの内容とは?

お手伝いの内容は年齢ごとに考えるべきではありません。たとえば、まったく料理の経験のない7歳、8歳の子どもにいきなり「料理をやってみましょう」といっても、できるものではありません。年齢ではなく、段階を経ていろいろなことを経験してできるようになるものです。



年齢ではなく、ステップ別にどんなことができるのかをまとめたステップ表(上記)を見てみましょう。「Step1」には「ちぎる・混ぜる・並べる」「卵を割る・粉状のものをかける」とあります。これらは子どもの遊びの要素の一つでもあります。これを、料理に取り入れていくのがポイントです。




Step1 レタスの卵ドレッシング(シーザーサラダ風)を作ってみよう
けいたくん(5歳)とあおいちゃん(3歳)に、「レタスの卵ドレッシング(シーザーサラダ風)」を作るお手伝いをしてもらいます。

(1)レタスをちぎる
 レタスをちぎってバットへ入れます
(2)温泉卵をボウルの中へ割り落とし、泡立て器で混ぜます
(3)調味料を入れ、さらに混ぜます(調味料は保護者が入れましょう)
(4)卵と調味料が混ざったら、その中へちぎったレタスを入れます
(5)卵とレタスを混ぜ合わせます。最初は保護者がやって見せ、やり方がわかったら子どもに一人で混ぜさせます(必要に応じて保護者も手助けします)
(6)適度に混ざったら器に盛り、粉チーズをかけて完成です

★ポイント
 ・Step1のこの作業では「ちぎる・持つ」など、指先を使う作業が中心です。指先を使うことは、道具を持つ前の大切なステップです。指を使うことをたくさんさせてあげましょう。
 ・卵を割ることは、一般的に、多くの子どもがやりたがる作業です。しかし、最初から生卵を割らせると、力加減が難しいので、思いっきりやってこぼしてしまうこともあります。温泉卵は半熟で、ある程度中身が固まっているため、子どもが卵を割る練習をするのに適しています。



プロフィール

上田淳子

料理研究家。兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスではホテルのレストランやベッカライ(パン屋)を始め、フランスではミシュランの星つきレストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積み、帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。大学生の双子の男の子の母であり、自らの育児経験と知恵を生かした作りやすい家庭料理のレシピが好評。子どもと家族の“食”に関する活動を行い、『るすめしレシピ』(自由国民社)、『共働きごはん夕食を作りながら作りおきもできる!』(主婦の友社)、『離れている家族に冷凍お届けごはん』『ひとりでできる子どもキッチン』(講談社)など著書も多数。

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