子どもの朝食 調理から食べ終わりまで30分 手軽さがポイント

アンケート期間:2015/1/28~2015/2/3 回答者数:474名
アンケート対象:年少~高校生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

子どもの朝食 調理から食べ終わりまで30分 手軽さがポイント


朝は、親子共に通学・通勤前でいろいろとバタバタする時間帯。そんな中、ついついお子さまに朝食をとらせないで済ませてしまった経験がある保護者も多いのではないでしょうか。
でも、朝食をとらないと、午前中、おなかが空いてぼーっとしてしまったり、力が出なかったりと、いろいろとデメリットがあるもの。特に育ちざかりの子どもたちにとってはなおのことです。
今回は、そんな子どもの朝食事情について伺いました。



準備から食べ終わるまで約30分!? 朝食は時間が勝負

まず、子どもが朝食を食べているかどうかを聞きました。すると、約96%が「ほぼ毎日食べる」と回答。健康管理や1日のリズムをつくるため、子どもにはきちんと朝食をとらせているご家庭がほとんどのようです。また、毎日食べさせる理由として、「健康管理」、「1日のリズムをつくるため」という回答がほとんどを占め、朝食をとることで体の調子を整えたり、1日の活力を蓄えてほしいと考える保護者が多いことが伺えます。

【図1 お子さまは「朝食」を食べますか?】

図1 お子さまは「朝食」を食べますか??

【図2 毎日食べる(食べさせる)理由は何ですか?(複数回答)】

図2 毎日食べる(食べさせる)理由は何ですか?(複数回答)

しかし、朝は子どもがなかなか起きてこなかったり、起きても寝ぼけ眼でぼんやりしていたりと、朝食を食べさせることに苦労している保護者も多いのではないでしょうか。実際、食べなかった日の理由を伺うと、第1位は「子どもの時間に余裕がない」でした。子どもが朝食にかける時間も5分から15分がボリュームゾーンとなっており、とにかく短時間で食べさせることがポイントとなっているようです。しかも、朝は保護者もいろいろと忙しい時間帯。調理にかける時間も5~10分と、かなり手早く準備をしているようです。トータルで考えると、朝食を作り始めてから子どもが食べ終わるまで、約30分、というご家庭が多い傾向が見えてきました。

【図3 食べない日の理由を教えてください。(複数回答)】

図3 食べない日の理由を教えてください。(複数回答)

【図4 お子さまが朝食にかける時間の平均はどのくらいですか?】

図4 お子さまが朝食にかける時間の平均はどのくらいですか?(複数回答)

【図5 朝食の調理時間はどのくらいですか?】

図5 朝食の調理時間はどのくらいですか?

なお、朝食で保護者が一番重視していることを伺うと、「とにかく何かを食べる」が2位にランクイン。主食と副菜などバランスがとれた食事がとれればベストだが、フルーツだけやヨーグルトだけなど、とにかく何かを口に入れてほしいと思う保護者が多いことがわかります。子どもが元気に1日を過ごせるよう、保護者・子ども共にバタバタした時間帯の中、何とかして子どもに食べさせよう、という保護者の親心が見てとれます。

【図6 お子さまの朝食で一番重視していることは何ですか?】

図6 お子さまの朝食で一番重視していることは何ですか?



手軽かつ子どもが好きそうなものを 定番はパン・ごはん・たまご料理・ソーセージ等

そんな、時間が勝負の朝食。どのようなものが食べられているのでしょうか。「朝食で重視していること」で第1位となっているように、多くのご家庭で「主食を食べる」ようです。なお、アンケートでは、パン派とごはん派がほぼ半分、という結果になりました。パンだとチーズトーストやサンドイッチ、フレンチトーストなど、ごはんではそのまま「ごはんとおかず」だけではなく、おにぎりやカレー、チャーハンなどが食べられているようです。

【図7 主食として一番よく食べているものは何ですか?】

図7 主食として一番よく食べているものは何ですか?

理由を伺うと、パン派は「準備・食べるのが手軽」、ごはん派は「腹もちがよい」という回答が多くを占めました。ただ、いずれも「子どもが好きだから」という回答も次に多く、何とかして食べさせたい朝食は子どもの好みに合わせて、というご家庭も多いようです。

【図8 主食としてパンやごはんを選ぶ理由は何ですか?】

図8 主食としてパンやごはんを選ぶ理由は何ですか?

また、主食以外に食べているものを伺うと、「たまご料理」「ソーセージ・ハム・ベーコン」が2強、それにおみそ汁やスープなどの汁物が付くパターンが多いようです。また、野菜を取り入れることを心がけている、という回答も半分近くを占め、特にトマトやレタス、キャベツなどがよく使われているようです。理由としては「栄養があり、和洋どちらにも利用できる」「調理しやすくて、生でも炒めてもいろいろな料理に使える」といった、栄養バランスだけでなく使い勝手がよい、という回答が多く見られました。なかには「トマトは夏なら自宅で作れる」という回答も。
以上のようにアンケート結果を見ていくと、朝食としては、手軽かつ子どもが好みそうな料理が選ばれているようです。

【図9 主食以外でよく食べているものは何ですか?(複数回答)】

図9 主食以外でよく食べているものは何ですか?(複数回答)

【図10 朝食によく登場する野菜は何ですか?(複数解答)】

図10 朝食によく登場する野菜は何ですか?(複数解答)

朝食は、子どもたちが元気に活動するための重要なエネルギー。朝は親子共に忙しい時間ではあっても、力いっぱいの1日を過ごせるよう、おにぎりやサンドイッチにするなどお子さまが食べやすくなるよう工夫しながら、何とか食べさせてあげたいものです。


プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

子育て・教育Q&A