季節の変わり目の子どもの体調管理 どんなことに気を付ける?

春から夏や秋から冬など、日によっては気温の変化が激しく、体調管理が難しいのが季節の変わり目。とくに幼児は自分では体温調節がうまくできません。親が観察してこまめに体温調節をしてあげる必要があります。


服装は中を薄着にしてこまめに調整

 幼児の場合は、体の機能としても、知識としても暑さ、寒さに対応しにくいもの。しかし、幼児は新陳代謝が高いので、動きまわるとすぐ体温が上がります。大人が寒いからといって、厚着をさせると、汗をかいてしまいます。汗がひくと体温が奪われてしまうので寒くなり、風邪をひく原因になることも。

 

体温調節の機能が未発達な幼児には、着るもので体温調節をしてあげましょう。上着やベスト、帽子などが調整しやすいアイテムです。中を薄着にしておくなど、脱ぎ着しやすくしておくと外出先などでの体温調節も簡単。素材は、通気性のよいものが肌にもやさしくおすすめです。

 

幼児は暑い、寒いをなかなか口で伝えられません。顔色や、汗などに気をつけて、暑くないか、寒くないかなど、こまめに確認してあげるのも大事です。

 

 

季節の変わり目の咳に注意

 季節の変わり目は、全般的に真夏や真冬よりも風邪をひきやすいといわれています。体温調節が難しい子どもの場合は、とくに気をつけてあげたいもの。

 

また、幼児に起こりやすいぜんそくは、春や梅雨時、秋など季節の変わり目に増える傾向が。これはアレルギーの原因となるカビやダニも影響しています。湿度を調整してアレルギーの原因となるものをできるだけ排除しましょう。湿度は、高くても低くてもNG。50%が良いと言われています。室内の湿度を調整することで予防ができます。また、子どもには鬱陶しいかもしれませんが、人ごみなどに出るときはマスクをつけるのも効果的。室内は、布団やカーテンなどもこまめに掃除するのも対策のひとつです。

 

このほか、大人と一緒に寝ている場合は、寝具も大人と同じものではなくより通気性のよいものにしてあげると寝汗をかきにくいので安心。就寝中の体温調節も気をつけてあげたいですね。

 

寒さや暑さが和らぎ、ちょっと油断しがちな季節の変わり目ですが、とくに幼児のこの季節の体調管理は難しいです。こまめに子どもの様子をチェックして、体温を調節してあげることで、子どもの体調管理をしてあげましょう。

 

 

プロフィール



東京都立広尾病院 救命救急センター・救急診療医。保有資格は救急科専門医、プライマリケア認定指導医、産業医。

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