どうなる大学入試「新テスト」 改革会議が夏までに方向性
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新たな大学入学者選抜について検討する、文部科学省の「高大接続システム改革会議」が発足した。大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)や、各大学の個別選抜の在り方などを議論する。2015(平成27)年度の中学校新入生の大学受験時から本格的に始まる改革について、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に聞いた。
会議では、今年の夏ごろまでに中間まとめを、年内に最終まとめを行うことにしています。今回の改革は、自ら学び、考え、課題を解決できる人材を大学や高校で育成するために、知識量のみが問われがちな「大学入試」を、思考力や判断力、主体性なども判定する「大学入学者選抜」へと変えるのが目的。「明治以来の思い切った教育改革、社会改革」(下村博文文科相)を一気に固めようというもので、新しい「大学入学者選抜」の姿がいよいよ見えてきます。
いわゆる「新テスト」の在り方はもとより、高校教育や大学教育の改革、各大学の個別選抜の在り方や試験問題改善の促進方策なども検討されます。新テストでは、思考力・判断力・表現力などを測るためのイメージを共有することが重要だとして、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のB問題(主に「活用」を問う問題)や、PISA(経済協力開発機構<OECD>の「生徒の学習到達度調査」)などを例に挙げました。いずれも、習得した知識や技能を実際の場面で活用できるかを問う内容です。
新テストの方向性も気になりますが、今回の改革はあくまで高校教育や大学教育を変えるために、大学入学者選抜と「三位一体」で改革しようというもの。生徒や保護者も、今までのような狭い「受験対策」ではなく、本当の思考力や判断力を身に付けるための学習に取り組むという発想の切り替えが必要です。まずは学校の授業で行われる多様な学習活動に、真剣に取り組むことが第一でしょう。
出典:大学入学の「新テスト」、夏までに方向性 -ベネッセ教育情報サイト
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