【体験談】大学生保護者激白!小・中学生のときにやっておけばよかったことは?~学習習慣・生活編~

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大学生のお子さまを持つ保護者のかたにご協力いただいた「小・中学生でやっておけばよかったこと」のアンケート結果をご紹介する企画の第2回。

今回は「学習習慣・生活編」と題して、「小・中の時から、子どもにこんな習慣を付けさせればよかった!」と保護者のかたが実感している内容をお知らせします。

進学・進級から1か月たち、少し生活ペースができてくるこの時期。
お子さまと一緒に新しい取り組みを始めたいと思っているかたは、ぜひ参考になさってください。

第1回の記事はこちら
【体験談】大学生保護者激白!小・中学生のときにやっておけばよかったことは?

この記事のポイント

小・中でやっておけばよかったこと【1】
コツコツ勉強する習慣を身に付ければよかった!

「子どもの大学受験で苦労した」という保護者のかたからは、「コツコツ勉強するクセを早めに付けさせればよかった」という意見がかなり多く挙がりました。

入試では、それまで学んできた幅広い内容が問われるため、一朝一夕の勉強では対応できません。

逆に考えると、進路実現のためには、授業以外でも毎日勉強するよう小・中学生から習慣付けておくことが非常に大切なのです。

「小学生時代はある程度手厚くサポート→中学生になったら様子を見ながら適宜声かけ」といったステップで、お子さまが進んで勉強できるよう誘導してあげるとよさそうです。
また、声かけのほか、「起床時間」「勉強開始時間」「就寝時間」の3つの時間を固定することで、生活や学習のリズムができ、習慣化しやすくなります。

\体験談/

追い込まれなければ勉強しないタイプの子だったので、大学受験に対して本気になるのに時間がかかったようです。親も何かに向けて努力する姿を見せていたら、子どもも早めに勉強習慣を身に付けることができたかも……と少し後悔しています。
(長崎大合格者の保護者)

中学生になるタイミングで家庭学習の習慣が一度崩れてしまって、高校受験で苦労しました。親がしっかり関わって短時間でも毎日勉強させる時間をつくればよかったと思います。
(琉球大合格者の保護者)

中高一貫校に通っていたのですが、中3から高2で中だるみの時期があり、あの時期に努力しておけば第1志望校に合格できたのではないかと、親として反省しました。
(国立大合格者の保護者)

小・中でやっておけばよかったこと【2】
体力・精神力を上げる工夫をするべきだった!

大学生保護者のかたから予想外に多く挙がったのが、「体力を付けておけばよかった」「メンタルを強化しておくべきだった」という声でした。

というのも、受験を乗り切るには、学力だけでなく体力や精神力も問われるからです。
たとえば、大学入学共通テストは、2日間にわたって朝から夕方まで試験が行われるなど、受験本番はハードなスケジュールの中で、実力を発揮しなければならないのです。

小・中学校時代から心身の強化に役立つスポーツや部活、習い事などに取り組んでおくことで、受験に向けて強力な土台をつくれるかもしれません。

\体験談/

もっと運動をすすめてもよかったなと思いました。大学受験は思った以上に体力勝負の面が強いので、体力が付いていれば子ども自身がもっと安心だったのでは、と思います。
(立命館大合格者の保護者)

子どもは推薦入試を受験したのですが、面接試験後に「緊張してうまく話せなかった」と落ち込んでいました。幸い合格できましたが、小さいころから人前で発表機会のある習い事をさせてあげればよかったかも……。
(東京医療保健大合格者の保護者)

小・中でやっておけばよかったこと【3】
進路について考える機会を早くから持つべきだった

「子どもが進路について考えられるよう、いろいろな経験をさせてあげればよかった」という意見も目立ちました。

あこがれの学校やめざす職業があれば、勉強にも身が入りやすいもの。
学校見学や職業体験、ボランティアなどは進路を意識するきっかけになるので、積極的に参加するようお子さまを促してあげましょう。

また、進路検討の一環として「第1志望校だけでなく、併願校もきちんと検討しておくべきだった」という声も少なからずありました。
受験生になる前に、「ここなら進学したい」と思える学校を複数見つけておくとよいでしょう。

\体験談/

小中学校の時にもっといろいろな体験をさせて、将来の方向性を早めに決めておけばよかった……と感じています。大学入試の結果には満足していますが、受験に向けて火がつくのが遅かったので、保護者としては内心ヒヤヒヤでした。
(東京理科大合格者の保護者)

息子は中学時代から志望大を決めており、勉強へのモチベーションを持続できたようです。ただ、併願をまったく考えていなくて、「1校しか受験しない」と言い張って押し通してしまいました。結果的には合格できたからよかったものの、受験が終わるまでとても不安でした。併願校検討は、早ければ早いほどよいと思います。
(関西学院大合格者の保護者)

まとめ & 実践 TIPS

ここまでご紹介してきた以外でも、「朝型の生活習慣を徹底するべきだった」「教育費をもっと貯金しておけばよかった」「ICTに親しむ機会をもっとつくったほうがよかった」などさまざまなご意見をいただきました。

高校受験・大学受験の時期までにお子さまにどんな学習習慣・生活習慣を身に付けておいてほしいかをまずイメージし、その理想像に向けて少しずつ働きかけを始めましょう。
今からの取り組みで、お子さまの未来は変わるかもしれません。


※2022年4月~2022年5月に行った「保護者の方向けアンケート」(3,832人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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