鳥取砂丘は生きている!驚きの事実
鳥取砂丘をご存じですか?一見砂漠のようですが、そうではありません。砂丘には砂漠にはない独特の特徴があり、奇跡としか言いようのない、自然の芸術があるのです。
砂丘と砂漠ってどう違うの?
日本には鳥取砂丘という有名な砂丘があります。一見砂漠のようですが、そうではありません。砂漠は著しい乾燥気候にあり、そのため生物の活動がほとんど維持されない土地のことをいいます。
砂丘は日本のように湿潤気候の地域にあり、砂の表面温度が50度になる夏でも、カラカラに乾燥している砂のすぐ下の層は常に湿っていて、乾燥が植物の生育の致命的な制限要因にはならない土地のことをいうそうです。こういった環境のため、鳥取砂丘では砂丘独自の植物や動物が生息していて、研究の対象ともなっています。
鳥取砂丘って?
鳥取砂丘は東西16キロメートル、南北2キロメートルという日本最大級のスケール。砂地面積は、約550ヘクタールで、これは東京ドーム117個分の大きさです。
鳥取砂丘は、日本海の砂が砂浜をつくり、そこから砂が風で運ばれてできた海岸砂丘。起伏があり、砂に足をとられながら、高低差47メートルの巨大な”馬の背”を、観光に来た人たちは登っていきます。馬の背の先では、砂丘の広がりと雄大な日本海が一望できます。
自然の芸術”風紋(ふうもん)”
鳥取砂丘の名物となっているのが、”風紋”と呼ばれる現象です。砂丘では、ところどころ、さざ波のような模様の風紋がみられます。風紋ができるには、四つの条件が必要だそうです。
1.砂を動かす適度な風が吹くこと
2.砂丘上の砂がよく乾いていること
3.砂が固まっていないこと
4.砂の粒の大きさが一定であること
砂の状態や、サイズ、風…この繊細ともいえる条件がそろって生まれるのが風紋。これはまさに奇跡の芸術といってもいいでしょう。自然の息吹が感じられ、砂丘が生きているように思えるかもしれませんね。