【東大生の自宅学習テク #4】プリントは○○で仕分け!保護者のかた&お子さまもいっしょにできる整理術!
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「小学生の我が子が持ち帰ってくるプリント類、たくさんあって、管理が大変……」
「中学生・高校生になったらなったで、授業で配られたプリントをなくして、テスト前に困ってるみたい」
書類の電子化で紙が減っている時代ですが、保護者のかたあてのおたよりや、お子さまの授業で配られるプリントは、まだまだたくさんあることと思います。
この記事では「ゼミ」で東大に合格した先輩の、「プリント」整理術を大公開。
・保護者のかた向けに、お子さまが持ち帰ってくるプリントの管理・整理術
・中高生のお子さま向けに、東大生が中高生の時に実践していた、プリント整理術
・「まなびの手帳」のアプリを使った「プリント管理機能」でプリント管理を簡単便利にペーパーレス化する方法
をご紹介します。
保護者のかた・お子さまで一緒に、必要なプリントを使いたいときにサッと取り出せる仕組みをつくってみませんか?
「大ざっぱだけど、小学校時代、プリントを保護者に渡せていた」東京大 教養学部 のだめ先輩の場合
まずは、保護者のかた向けに、お子さまが持ち帰ってくるプリントの管理・整理術をご紹介します。
東京大 教養学部 のだめ先輩は、小学校時代は何層かに分かれているファイルを使って、「自分用」「保護者用」にプリントを分けて管理していたそうです。
「うちの家族は私を含め、みんな大ざっぱ。でも、このルールで、帰宅したら『はい、今日の分』と言って保護者用のおたよりをすぐ渡すことができました」
プリントを、自分用と保護者用のざっくり2つにしか分けなかった理由は、意外とシンプル。
「最初、自分用は科目別に仕分けしようと思っていたこともあったけど……しだいに面倒になって(笑)。最終的に自分と保護者の2つに分けるルールになったんです」
分類は、自分が使いやすくするためのもの。
細かい分類がいい人もいれば、「ざっくり」分類したほうが使いやすい人もいます。
のだめ先輩は「ざっくり」した分類があっていたようです。
そんなのだめ先輩がオススメする、小学生のプリント持ち帰り用のファイルの選ぶコツは1つ。
取り出しやすさを、特に重視すること。
「小学校時代は、取り出しやすく、カワイイ柄で、何層かに分かれたクリアファイルを使っていました。
面倒くさがり屋なので二穴タイプは使っていません。穴あけパンチのひと手間が大変だから……」
確かにクリアファイルならプリントを挟むだけで、パッと1アクションでプリントをしまえてラクです。
このようにできるだけ少ないアクションでしまえる収納グッズを選ぶことは、整理の大切なテクニック。
せっかく収納グッズがあっても、しまうのが面倒だと挫折して、結局散らかってしまうからです。
ちなみに、保護者用のプリントは、保護者のかたが、リビングの壁の重要なプリントを入れる場所に保管していたとのこと。
「学年通信など、あとで見る可能性のある大事なプリントを、リビングの壁に画びょうで貼ってあるポケット状の書類入れに保存していました。学校行事などいつでも見返せるので便利でした」
お子さまと保護者のかたで、「どこに何があるか」のルールを共有しておくことで、知りたいプリントをさっと探すことができていたようです。
「中高生の時は色で分類を徹底した!」東京大 法学部 ピーチ先輩の場合
次に、特に中高生のお子さまにオススメなのが、プリントの分類法。
東京大 法学部のピーチ先輩は、科目でプリントを分類、色の違うクリアファイルに挟んで保管していました。
その工夫ポイントは、何といっても「クリアファイルの色」。
「『ゼミ』は、教材の中で使うカラーが、科目で違うんです。
国語はオレンジ、算数は青、理科は緑、社会は黄色、英語はピンク。
それが自分の中で定着していたので、各科目、その色のクリアファイルに入れていました。
科目ごとに定番のカラーを決めてあれば、ひと目で何のファイルかがわかって便利ですよ」
とはいえ、完全に科目ごと……というわけではなかったそうです。
「科目別のクリアファイルのほか、別のクリアファイルもつくっていました。
たとえば国語関係のプリントをすべて『国語』のクリアファイルに入れるより、『国語の小テスト』といったものも作っていました。まとまってシリーズとしてあるものは、それだけ独立させたほうが見直しに使いやすかったからです」
最初は科目別に分類し、まとまってシリーズ化できるものがでてきたら、独立させて1つのクリアファイルをつくる、というやり方はマネしたい分類テクニックです。
プリントの保存方法にも、ひと工夫。
プリントを入れたクリアファイルは、取り出しやすさを重視していました。
「クリアファイルの保存場所は、ファイルBOXです。
プリント用にもファイルBOXを買って、教材とは分けて入れていました。
ファイルBOXは、ファイルを立てて入れられるので、横に重ねておくより取り出しやすくなるんですよ」
さらに、必要がなくなったプリントは、思い切って捨てていたとのこと。
「プリントがたまらないうちに定期的にファイルをチェックして必要ないプリントを捨てていましたね。内容を見て理解できているものは、捨てる。
わかっていない、見直したいというものは、取っておく。
当面使わないけど保存したいプリントは、専用の保存BOXに移動させていました。
また、プリントの一部の情報だけ取っておきたい場合、関連する別のプリントに必要部分を書き写してから処分しました」
ピーチ先輩のように、「捨てるルール」を自分の中につくっておくと、プリントの無限増殖を防ぐことができますよ!
ほかの東大生はどうしてた?
ほかの東大生にも小学校時代、プリント管理をどうしていたか聞きました。
●保護者あてのものは帰ったら、すぐに渡すかリビングの机の上に出しておきました。
(東京大 工学部 K・T先輩)
●授業で配られたものは、科目ごとにファイルに分けて整理していた。
授業と関係ないプリントはそれ専用のファイルに入れて、保護者あてのものもそのファイルの見つけやすい場所に入れて、家に帰ってすぐ渡していた。
(東京大 教養学部 H・K先輩)
中高生になってからは、「必要最低限のプリント」の保存をしている先輩が多いようです。
●プリントの整理は寝る前に毎回行い、ファイルに残っているプリントが必要最低限になるようにする。提出は不要だけど重要な内容のプリントはスマホで写真を撮って捨てる。
(東京大 文科三類 T・K先輩)
●勉強のプリントは、じゃばら状のファイルに科目ごとに分類していました。
前の学年のものは箱にしまって、必要な時だけ取り出すようにしています。
(東京大 教養学部 C・Y先輩)
東大生の整理術を実践するには?
今回のプリント整理術のポイントは、「使い勝手のいいようにファイル分け」でした。
使い勝手のいい分類は、お子さまのタイプやプリントの量によります。
まずは「保護者のかたあて」と「自分用」などとざっくりしたルールを作ってみる。
そして、使い勝手に応じて、途中で分類のしかたをアレンジしていくのも1つの方法です。
でもこの整理術を実践する前に大事なのが、今たまっているプリントを整理すること。
まだ見るプリントは専用の保存場所(ファイルBOXなど)に保存。
もう見ないものはすべて処分しましょう。
書類の新陳代謝は高いほうが、部屋がスッキリしますよ。
東大生のファイル分け実践法紹介&ペーパーレスには「まなびの手帳」のプリント管理機能がオススメ!
1 新学期用にファイルを複数用意。(さっと挟むだけでいいクリアファイルや紙製のファイルがベター)
2 保護者専用のファイルを渡し、家に帰ったらすぐに保護者あてのプリントを渡す約束をする。
3 プリントをどうファイル分けすれば使いやすいか、お子さまと分類法を一緒に決める。
(わからなければ、保護者用と自分用にして自分用は科目別などに分類)
4 定期的に使わないプリントを処分する曜日や日を決めておく。(毎日でもOK)
また保護者あてのプリントの管理をペーパーレス化するなら、アプリ「まなびの手帳」の「プリント管理」機能もおススメです。
散らかりがちな学校、塾、習い事などのプリントが一括管理でき、検索機能やスケジュール、リマインド機能もあるので、うっかり期限を忘れることもなくなりますよ。
まとめ & 実践 TIPS
春休みは、とくに古いプリント類の整理のチャンス!
古いプリントはできる限り処分・整理して、新しいプリントはファイル分けして、お子さま本人が使いやすい仕組みをつくっていきましょう。
次回は東大生の「勉強中の誘惑物の撃退法」を紹介します。
この記事を書いた人
整理収納アドバイザー・ライター 長谷川ヨスコ
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