リコーダーを上手に吹きたい 【第5回】アンサンブルを楽しもう!
Benesse教育情報サイトには、リコーダーに関する悩みや相談が数多く寄せられています。
そこで、作曲家であり、リコーダーをはじめとするさまざまな笛の演奏家として活躍中の野田晴彦さんに相談にお答えいただくとともに、リコーダー演奏のコツやリコーダーの楽しさを伺います。
今回は、いろいろな編曲でのアンサンブルを楽しみましょう。
<リコーダーを上手に吹きたい(動画)>
いろいろな「きらきら星」を楽しもう
同じ曲でも、編曲(メロディーはそのままに伴奏をつくること)を変えることで違う表情が見えてきます。メロディーさえ吹ければ、いろいろな演奏のしかたができ、ますます演奏が楽しくなります。
最初はどんな吹き方でもかまいません。自分なりのアレンジをしたり、お子さまどうし、あるいは保護者のかたと吹き合って、吹き方によって曲がまったく違う表情を持つことを知るとよいでしょう。
音楽の楽しさ、リコーダー演奏の楽しさを知り、ご家庭や学校でぜひ生かしてください。
※動画では「タンゴ風」「ロックンロール風」「ボサノバ風」の「きらきら星」をご紹介しました。伴奏映像を用意しています。ぜひご覧ください。
子どもたちへの音楽指導のコツ
「リコーダーを上手に吹きたい」の動画シリーズで伴奏をしてくださったピアニストの赤星ゆりさんに、子どもたちへの音楽指導のコツについて伺いました。
「大切なのはまず、ほめることです。うまくいかなくてもがんばっていたり、あきらめずにトライしたりしている姿勢をまずはほめてあげましょう。ほめられることで子どもたちは安心し、気持ちがオープンになります。
たとえばカタツムリが殻から出てのびのびしているような状態の時に、もっとよくなるためにはどうすればよいか、どんなことに気を付ければよいかというアドバイスや注意点を伝えます。そうすることで、子どもたちはちゃんと受け取って、『もっとうまくなろう』『もっとここをがんばろう』という前向きな気持ちになって取り組めるようになります。
もし、ほめるところが見つからなかったとしても、『ヘタ』『ダメ』などとネガティブなことを言わずにいることが大切です。苦手意識を持っている子どもであっても、嫌いにならずにいれば、時間をかけて、いつか音楽を楽しめるようになると信じています」