豆まき、恵方巻きは約7割の家庭が実施 節分の行事

アンケート期間:2014/2/5~2014/2/11 回答者数:521名
アンケート対象:年少~小学生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

豆まき、恵方巻きは約7割の家庭が実施 節分の行事


季節の変わり目に行われる日本の伝統行事「節分」。
豆まきで邪気を追い払い、福を呼び込む。そして恵方巻きを頬張り、幸福を願う……。伝統行事ということもあり、住んでいる地域によって内容は多少異なってはいても、「節分」と聞くと、多くの人はこのような情景を思い浮かべるのではないでしょうか。
今回は、ご家庭での節分の様子について伺いました。



■「やいかがし」飾るのはたった2.9% 約4割が「まったく知らない」

まずは、節分に家庭でどのようなことを行ったのか伺いました。すると、豆まき・豆を食べる、恵方巻きについては7割近くが「行っている」と回答しましたが、「やいかがし」を飾っているという回答は、たった2.9%でした。「やいかがし」とはヒイラギの葉や枝、いわしの頭などで作った魔よけで、節分には玄関に飾ることが一般的な習わしとなっています。しかし、「食べる」豆や恵方巻きと異なり、受け入れにくかったのかもしれません。

【図1 今年の節分(2月3日)に、ご家庭で行った行事を教えてください。(複数回答)】

図1 今年の節分(2月3日)に、ご家庭で行った行事を教えてください。(複数回答)


「やいかがし」を知っているかという質問に対しても、「まったく知らない」という回答は約4割に上り、豆まきや恵方巻きと比べると認知度が非常に低いという結果が浮き彫りになりました。アンケートでも「まったく見たことがない」、「小さいころに見たことはあるが、そのような名前だと初めて知った」といった声が多く聞かれました。

【図2 「やいかがし」のことをご存じですか?】

図2 「やいかがし」のことをご存じですか?


「私は行事好きなので、ノリで置いているだけだが、和風リースのようでかわいいと思っている」という声にあるように、楽しみつつ飾っている家庭もあるようです。ただし「イワシの頭がカラスに狙われる」「飾ったら30分もしないうちに、野良猫にイワシの頭を食べられた」という声も……。飾るときには、カラスや猫にご注意を。



■豆まきも個性的に 鬼はホワイトボードに!? 豆と一緒にお菓子も投げる!?

次に、家庭の6割以上が行っている「豆まき」について見ていきましょう。豆まきというと、面などをかぶって鬼に扮(ふん)した保護者に向かって、子どもが「鬼は~外~!」と豆を投げる様子が目に浮かびますが、実際にはどうなのでしょうか。
まず、鬼の役をする家族がいるか伺ったところ、「いる」という回答は半分を割る結果に。

【図3 豆をまく時に、鬼の役をするご家族はいますか?】

図3 豆をまく時に、鬼の役をするご家族はいますか?


なかにはこんな声が。
「昨年からはホワイトボードに私が赤鬼と青鬼を描き、それに向かって息子が豆を投げるようになった」
理由は「豆をまく時間には父が会社から帰っておらず、母は鬼役をやりたくないので……」とのこと。鬼役をする家族が少ないのも、いろいろと事情があってのことのようです。
また、アンケートでは、豆以外にも「マシュマロも投げる」「豆のほかにチョコやあめやラムネ、ビスケット、おせんべいなどを一緒にまく」という声がありました。「まいた後、皆で拾います。拾った分が取り分になるんです」と、どうも、片付けを見越しての保護者の「秘策」のようです。
アンケート結果からは、豆まきがそれぞれの家庭で独特に行われている様子が垣間見られました。



■恵方巻き 「スーパーで購入する」が多数

最後に、現在では全国的に定番となりつつある「恵方巻き」について見ていきましょう。まず、恵方巻きをどのようにして用意したか伺うと、スーパーで購入する、という回答が最も多く、5割近くを占めるという結果になりました。実際、恵方巻きを食べるようになったきっかけについての質問では「スーパーで売っていると子どもが食べたがるから買う」「スーパーでその日に特売をするので、食べる習慣になった」といったように、広く販売されるようになったことが影響した、という回答が多くを占める結果になりました。

【図4 恵方巻きはどのようにして用意しましたか?】

図4 恵方巻きはどのようにして用意しましたか?


その半面、「関東の出身なので、子どものころから恵方巻きの習慣はなく、最近の普及には違和感が……」「関東に住んでいた時はまったく知りませんでした。最近は全国区のようですが、ロールケーキなども出てくると違和感を覚える」といった声も。
手軽に全国で楽しめるようになった「恵方巻き」ですが、伝統的な行事であることもあり、保護者の感じ方もさまざまのようです。


節分が近くなると、スーパーやコンビニエンスストアで、豆や恵方巻き、鬼のお面などの「節分グッズ」を見かけることも多くなることでしょう。
住んでいる地域によっては違和感を覚える保護者もいるかもしれませんが、行事の目的は家族の健康と幸せを祈るためのもの。自宅で鬼のお面を手作りしたり、家庭独特の恵方巻きを作ってみたり、それぞれの家庭ならではの「節分」を楽しんでみてもよいのではないでしょうか。


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