大好き定番おかずをさらにおいしく! 運動会お弁当(1)鶏の唐揚げ編
運動会のお弁当には、お子さまの大好きなおかずを入れて喜ばせてあげたいものです。そこで、今回はお子さまに人気の鶏の唐揚げをさらにおいしく、見栄えよく仕上げるポイントを、2児の母でもある料理研究家の浜田陽子先生に、教えてもらいました。
いつもより断然おいしくなる! 鶏の唐揚げのポイント
鶏の唐揚げのおいしさを左右するのは、ズバリ揚げ方です。レシピどおりに下味を付けても、揚げ方がよくないと、まったく別物になってしまうことも少なくありません。鶏の唐揚げの揚げ方のポイントをおさらいしましょう。
(1)鶏肉を入れる温度を見極める
揚げる油は、揚げ物用鍋の深さ半分くらいが適量です。唐揚げに適した温度は中温の180度、温度計がない場合は少量の衣を油の中に落としてみましょう。衣が油の深さの半分ぐらいまで沈み、浮き上がってくる程度が中温です。
(2)鶏肉をひっくり返すのは2回だけ
最大のポイントはお肉をひっくり返す回数を最小限にすることです。1回目にひっくり返すのは、お肉の下面がカリッとしたらです。それまでは動かしたりせず、じっくり待ちましょう。両面カリッとしたら、最後にもう一回ひっくり返して表面の余分な水分を飛ばし完成です。
見栄えやおいしさアップ!
唐揚げのアレンジ方法
基本の下味レシピ |
(1)鶏肉を適当な大きさに切りボウルに入れ、酒・塩・コショウ・おろしニンニクで下味をつける。 (2)溶いた卵を(1)にからませる。 (3)(2)に片栗粉をまぜる。 |
◎下味をアレンジ
我が家では、塩味の唐揚げが定番ですが、(1)のときに、塩に代えて、下味にしょうゆ、しょうゆ+みりんを加えてもOKです。ウスターソースだけでもおいしいですよ。
◎衣をアレンジ
上記の(3)のときに、きなこ・青のり・ゴマ・カレー粉・粉チーズを加えると色も味もバラエティー豊かな唐揚げに仕上がります。お肉100gに対して、小さじ1~2ぐらいが適量です。カレー粉や粉チーズのように味の濃いアレンジ素材は入れすぎに注意しましょう。それ以外は多少多めでも問題ありません。特に青のりやゴマは彩りがきれいなので、運動会向けと言えます。
◎仕上げをひと工夫
ちょっといつもとは違う唐揚げにしたい場合は、甘酢あんにあえてもよいでしょう。さっぱりとした唐揚げになるので、暑い日に行われる運動会向きです。
おすすめ副菜は野菜のマリネ
油っぽい唐揚げにおすすめの副菜は「マリネ」です。彩りのきれいなお野菜を使えば、ぐっとお弁当が華やぎます。お酢が効いているので、箸休めにもよいし、傷みにくいのもうれしいですね。マリネに合う野菜は、ニンジン・絹さや・ズッキーニ・グリーンピース・えだまめ・大根などです。生野菜は傷みやすいので、さっとゆでてからマリネ液に漬けましょう。マリネ液は、市販のものを使ってもよいですが、オリーブオイルと穀物酢を同量用意し、小さい泡立て器で混ぜるだけで簡単に作れますよ! 味付けはシンプルな塩コショウでOKです。オレンジ・パセリ・バジル・レーズンを入れると大人っぽい味に仕上がります。
また、酢の物が苦手なお子さまにはポン酢炒めはいかがでしょうか。アスパラガスやインゲンとベーコンをポン酢で炒めるだけですが、いつもの炒めものよりさっぱり仕上がり、傷み防止にもなります。
唐揚げ弁当飾り付けのポイント
1人用のお弁当なら、BBQ風にピックに刺してはいかがでしょうか。プチトマト・ズッキーニ・そらまめを合わせると彩りもきれいで栄養バランスもよいですね。幼児のお子さまには、あえてお肉を最後に刺すようにしてみましょう。お野菜も残さず食べてくれるはずです! また、お肉をガツンと食べたい中高生には、唐揚げを中央に入れて、まわりにおにぎりを入れてもかわいいですね。同じおかずでも、盛り付けをひと工夫すると運動会の特別感が演出できますよ!