時代は変われど食事も遊びも「定番」 お正月の過ごし方
アンケート期間：2014/1/8～2014/1/14 回答者数：1440名
アンケート対象：年少～小学生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比（%）は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
師走に入ると、年末に向けて大人も子どももいろいろと忙しい時期になることでしょう。でも、そこを乗り越えればもうお正月。子どものみならず、普段は忙しい保護者もお休みになるケースが多いのではないでしょうか。
お正月というと、おせち料理やお雑煮、たこ揚げやかるたなど、「定番」と思われるものをすぐイメージするかたも多いのではないかと思いますが、実際の家庭ではどうなのでしょうか。
今回は、そんなお正月の過ごし方について伺いました。
お正月の食事 8割以上がおせち料理やお雑煮など「定番」を踏襲
まずは、お正月の食生活について見ていきましょう。お正月の食事といえば、おせち料理とお雑煮が定番といえるでしょう。アンケート結果でも、双方とも8割以上が「食べた」と回答しました。時代は変わっても、日本の伝統的な正月の食事を踏襲するご家庭が多いようです。
【図1 お正月に、お雑煮を食べましたか？】
【図2 お正月に、おせち料理を食べましたか？】
しかし、お雑煮はともかく、おせち料理ともなると品数も多く、すべて手作りでそろえるのは大変なもの。最近は店頭や通信販売などで幅広く、かつ手軽に購入できるようになりましたが、皆さんどのようにして用意しているのでしょうか。伺ってみると、意外にも「すべて購入した」という回答は約25%にとどまり、最も多かったのは約半分を占めた「一部調理して、一部を購入した」という回答でした。どのようなものを自宅で手作りしているのか伺ったところ、「煮しめ」や「黒豆」、「紅白なます」といった料理が上位を占める結果となっています。どの料理もそれなりに手間がかかるもので、「手軽だから自宅で作る」というわけではなさそうです。おせち料理というと、各「家庭の味」があるもの。親から受け継いだ味を子どもにも引き継いでいきたい、きっと、そんな保護者が多いのではないでしょうか。
【図3 おせち料理はどのようにして用意しましたか？】
【図4 おせち料理のうち、自宅で調理したものがあれば、すべて教えてください。（上位５つ）】
なお、おせち料理の中で子どもが好きな料理は何か伺ったところ、「栗きんとん」や「黒豆」が上位に入っています。「母の作る栗きんとんは、あんをさつまいもから丁寧に作るからおいしい」と、やはり引き継がれた「家庭の味」が子どもにも受け入れられている様子が見てとれます。
【図5 おせち料理の中で、お子さまが一番好きなものを教えてください。（上位５つ）】
遊びも定番!? 人気はカードゲーム
お正月はちょっとした連休。子どもはどんな遊びをしているのでしょうか。伺ったところ、こちらも定番とはいえトランプが約半分を占め、ウノも含めると6割以上がカードゲームをしている、という結果になりました。「親戚一同でババ抜きをやるので大勢で楽しいらしい」「家では兄弟しかいないが、実家では従兄弟もいて、トランプも大人数でできるのでとても楽しいようだ」といった声が多くみられました。お正月は、家族や親戚が一堂に集まる機会もあることでしょう。大人数でいろいろな遊びができるカードゲームが人気なのもうなずけます。なかには「祖父母、いとこなど家族で対戦し、勝ったらおこづかいがもらえる」といった、子どもの「勝負どころ」に活用されているケースもあるようです。
ただし、今回のアンケートでは、TVゲームは除外したうえで回答をしていただいたため、実際はTVゲームで遊ぶ子どももけっこういるのではと思います。ただ、TVゲームだとなかなか家族や親戚が集まってわいわい、という流れにはなりにくいのではないでしょうか。
【図6 お正月に遊んだものがあれば、教えてください（TVゲーム類は除く）。（上位５つ）】
「休みになると子どもは部屋にこもって一人でゲームばかり……」というご家庭は、たまに子どもをカードゲームに誘ってみるのもよいのではないでしょうか。「家族そろって何時間もトランプをする機会があまりないので、すごく盛り上がります」という声にもあるように、よいだんらんの機会になるかもしれません。
お正月というと、忙しい保護者もお休みをとれるケースが多いと思います。久しぶりに家族がそろう休日、という家庭もあるのではないでしょうか。
おせち料理やお雑煮をおいしくいただき、家族や、また親戚なども交えて大人数でカードゲームを楽しむ。そんなだんらんの時間を大切にしたいものです。
なお、お正月の大切なイベント「初詣」には7割以上の家庭がで出かけているようです。出かける時に晴れ着を「着た」という回答は1.2%。華やかな晴れ着ではなくても、新しい1年の幸福を祈りに気軽にお参りするのも、家族そろってのよい気分転換になるのではないでしょうか。
