事前の私立の結果で変わる過ごし方 本番を控えて気をつけるポイント [高校受験]
ほとんどの都道府県では、私立高校を第一志望として単願(専願)で受験する場合以外は、私立高校を受験し、そのあとに公立を受験するパターンだと思います。受験に絶対はありません。受験は何が起こるかわからないものです。実際に併願校と思って受けた私立の入試に失敗してパニックになり、公立も不合格になったというケースが例年見られます。
■私立の結果はどうでしたか?
○合格をつかめた場合
幸い、私立高校に合格しているなら、「この調子なら第一志望の○○高校もいけそうね」と、お子さまの気持ちを公立高校の入試に向けて前向きにして、さらに力を引き出すことだけを考えればいいでしょう。
ただ、私立と公立の入試日に間が空いている場合には、緊張感を持続できないことがあります。首都圏ですと、埼玉県がこのケースで、私立高校入試が1月22日に始まるのに対し、1回になった公立の入試は3月4日・5日(2013年の場合)ですから、約40日も空くことになります。これだけ空くと、さすがに気持ちが緩んでしまいます。そこで、受験生の中には2月10日から始まる東京都の私立高校の入試を受ける人もいます。ご自分の都道府県の日程はどうなのか。それによっては、このように隣接する都道府県の高校を受けることを考えてもいいでしょう。
日程が空かなくても、合格を取ると、気持ちが緩んで受験を甘くとらえてしまうお子さまがいます(特に男子に多く見られます)。お子さまにそうした兆候が見られたら、これまでの模試の答案から、得点が低かったものを出してきてやらせるなどして、いま一度緊張感を高めるといいかもしれません。
○予想外に不合格だった
問題は、思ってもいなかったのに不合格になってしまった場合です。保護者のかたも大ショックでしょうが、本人はそれ以上に傷付いています(見た目にはへっちゃらな感じでも、内心は打撃を受けているのです)。
「もっとちゃんとやっておきなさいと言ったのに、あんたがやらなかったから、こんなことになるのよ」……そうしたことを言いたいでしょうが、じっと我慢です。今、本人を責めてもしかたがありません。今は、お子さまがこれまで培(つちか)ってきた力を発揮できるようにすることだけを考えればいいのです。
公立の過去の問題を繰り返しやらせ、合格最低点を上回っていたら盛大にほめて、自信を取り戻させましょう。
実力をきちんと発揮できさえすれば、間違いなく合格するのです。お子さま本人も保護者のかたも、そうした気持ちを持つことが大切です。