春休みに巻き返し!つまずきやニガテを家庭で克服する3つのポイント【小学校低学年】

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今年度後半も休校や学級閉鎖が相次ぎ、その影響から、つまずきやニガテができてしまったお子さまも多いのではないでしょうか。スッキリした気持ちで自信をもって進級してもらうために、春休みを使ったつまずき・ニガテの克服法をご紹介したいと思います。

(赤ペン先生 河原)

この記事のポイント

1.学年のまとめ問題に取り組んでもらい、理解度を把握

お子さまのつまずきやニガテを解消するには「どの単元でつまずいているのか」をまず知る必要がありますね。

「ココとココがよくわからない」と申告してもらえたら話は早いのですが、低学年の場合、それをはっきり認識できているお子さまのほうが少ないように思います。
学年末のテストや宿題のでき具合でも傾向はつかめますが、こんな方法もオススメです。

教科書やドリル、お手持ちの問題集などの最後のほうには、必ず学年の「まとめ問題」がついています。春休みのはじめに、その中の一つをお子さまに取り組んでもらいましょう。
ポイントは、なるべく簡単そうな、「基本問題」が多いものを選ぶことです。「基本を理解できているかどうか」を知るためですので、難しい問題に取り組む必要はありません。

学校から復習用のプリントなどが配布されている場合には、それを利用されてもよいと思います。

2.まちがえた問題を検証し「つまずき克服リスト」を作成

お子さまが取り組んだ問題のまるつけをします。各問題の○×がわかれば十分なので、テスト形式になっていてもあえて総合点はつけず、やる気を損なわないようにするのがポイントです。

たとえ×ばかりだったとしても、取り乱さず、結果を冷静に受け止めましょう。
まちがえた問題について、一問一問お子さまと検証していきます。単なる勘違いやケアレスミスだった問題は除き、「基本から学び直したほうがいい」と感じた問題だけ単元名を書き出し、「つまずき・ニガテ克服リスト」を作成します。
×ばっかり……に見えたけれど、リストに入る単元は意外と少なかった、ということもあるかと思います。

3.復習したあと、再度同じ問題に挑戦してもらう

リストに入れた単元は、理解の度合いに応じて優先順位をつけ、復習を始めてもらいます。
つまずきは「教科書をもう一度読んでみる」だけで解消される場合も少なくありません。おうちのかたと一緒に、あるいはお子さま一人で、教科書をゆっくり読み、基本問題をひととおり解いてみるとよいでしょう。

ニガテは「数多くの問題に取り組む」ことで克服できる場合があります。
たとえば「計算」がニガテだとしたら、やり方が正しいかどうかを確かめたあとは、なるべくたくさんの計算問題に取り組んでもらうのが効果的です。

一つの単元の復習が終わったら、はじめの取り組みで×だった問題にふたたび挑戦してもらいます。同じ問題を解くことで、お子さま自身が復習の成果を確認できるでしょう。

×を○にできたといううれしさが、次の単元にも取り組もうという気持ちにつながると思います。

まとめ & 実践 TIPS

「つまずき・ニガテ克服リスト」に書き入れた単元の復習が春休み中にすべて終わらなかったとしても、優先順位の高いものが一つでも二つでも復習できていればOKです。

焦らず一単元ずつ「復習→はじめに取り組んだ問題に再挑戦」をくり返すことで、短い期間でも「できるようになった!」という達成感を感じてもらえるように思います。

春休みを上手に活用して「つまずき・ニガテを克服できた」という実感と共に、お子さまを次の学年へと送り出してあげられたらいいですね。

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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