おやつというよりも「間食」? 子どもたちのおなかを満たすもの

アンケート期間:2014/2/12~2014/2/18 回答者数:1940名
アンケート対象:本サイトメンバー 小学生~中学生の保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

おやつというよりも「間食」? 子どもたちのおなかを満たすもの


子どもは活動的、たくさん遊んで、たくさん運動するとハラペコに。もちろん勉強をするだけでもおなかが減ります。また、甘いものなどは口に入れただけで、ほっとすることも。「おやつ」を楽しみにしているお子さまは多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「子どものおやつ」にスポットを当ててみました。



95%が食べている 「子どものおやつ」

初めに、子どもがおやつを食べているかどうか伺うと、約95%の子どもがおやつを食べているという結果になりました。小・中学生において「おやつ」は、もはや「食事のひとつ」として確固たる地位を築いているのかもしれません。食べていない理由としては「学童保育に通っている」「部活が忙しく、帰ってきたらすぐに晩ごはん」といった回答が多く見られました。

次に、保護者はおやつを食べさせることについてどう思っているのかを質問したところ、約75%が「食べさせたほうがよいと思う」と回答しました。その理由としては「育ち盛りだから」など、成長ための栄養の補助として考える回答が多く、中には「やせているので、カロリーをとらせたい」という声もありました。また、「ストレス解消や疲れを和らげている気がする」「心の栄養になる」といったように、リラックスの手段としてとらえる、あるいは「おしゃべりタイムになる」「学校から帰ってきて子どもがほっとできる時間。親は学校での出来事をゆっくりと聞けるから」といったように、親子のコミュニケーションのきっかけとしてとらえている家庭の様子も垣間見られました。

【図1 下校時から夕食までの間に、お子さまはご家庭でおやつを食べますか?】
図1 下校時から夕食までの間に、お子さまはご家庭でおやつを食べますか?

【図2 お子さまにはおやつを食べさせたほうがよいと思いますか?】
図2 お子さまにはおやつを食べさせたほうがよいと思いますか?

一方、おやつを食べさせることには、否定的な意見もありました。そこでは、「おやつでごはんが食べられなくなると栄養のバランスがよくない」「肥満のもとだから」といった健康への影響を心配する声が多く上がりました。
実際、お子さまのおやつで気を付けていることでは、夕食が食べられなくなることを心配してか、「食べる分量」「食べる時間」が上位を占めました。おやつを食べさせる際に困っていることについても「食べ過ぎて食事が食べられない」「食べ過ぎによる肥満」「バランスが偏っている」が上位を占める結果となり、栄養バランスのとれた「食事」を阻害するものと、とらえている保護者も多いようです。
「おやつを食べ終わると、まだ足りないと言われ、目を離すとこっそりあめやガムをつまみ食いしていることがある」という回答も。おやつをたくさん食べたい子どもと、肥満や栄養バランスを心配する保護者との「攻防」を見てとれます。

【図3 お子さまのおやつで気を付けていることはどのようなことですか?(複数回答)】
図3 お子さまのおやつで気を付けていることはどのようなことですか?(複数回答)

【図4 お子さまにおやつを食べさせる際、困っていることはどのようなことですか?(複数回答)】
図4 お子さまにおやつを食べさせる際、困っていることはどのようなことですか?(複数回答)



おやつのお供は「お茶」が4割以上 飲み物はヘルシー志向

おやつとして食べられているのは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。人気はチョコレート、スナック菓子、アイスクリームという結果になりました。選ばれた理由として、チョコレートは「手軽に食べられる」「甘くてほっとする」、スナック菓子は「いろいろな風味がある」「サクサクした食感が好き」「味が濃い」、アイスクリームは「口の中でとろける感じが好き」「冬でもひんやり冷たい感じがいい」といったように、嗜好(しこう)品としての特徴と、子どものニーズがうまく合致したものが好まれているようです。

また、その他の回答では、パン(菓子パン、総菜パン)、ラーメン、焼きおにぎり、春雨スープといった回答も見られ、「一般的におやつといえば○○」と言いきれない、子どもの多種多様な好みが見てとれる結果となりました。

【図5 お子さまがいちばん好きなおやつは何ですか?】
図5 お子さまがいちばん好きなおやつは何ですか?

それでは、「おやつのお供」としての飲み物は、どのようなものが人気なのでしょうか。炭酸飲料やスポーツドリンクなど多種多様な飲み物が広く市販されている現在ですが、最もよく飲まれているものは「麦茶」という結果になりました。緑茶も含めると茶類だけで4割以上を占めています。その他の回答でも、「ほうじ茶」「ウーロン茶」「ルイボスティー」といった回答が多く見られました。
また、「牛乳」や「果汁系のジュース」も上位に入っていることから、保護者が栄養バランスを考えて与えている傾向が考えられます。おやつは子どもの好みのものを与えても、飲料はヘルシーに、と苦心している結果でしょうか。

【図6 おやつの時にお子さまがいちばんよく飲む物は何ですか?】
図6 おやつの時にお子さまがいちばんよく飲む物は何ですか?



手作りおやつ 5割近くが「クックパッド」を参考に

さて、各家庭において、おやつはどのように用意しているのでしょうか。98%近くが最も手軽な「買い置き」を利用していますが、「手作り」も約25%を占める結果となりました。4分の1の家庭では、保護者手作りのおやつも楽しまれているようです。
それでは、どのようなおやつを手作りしているのか伺ったところ、「クッキー」「ホットケーキ」「マドレーヌ」といった焼き菓子類が多く見られましたが、他にも「チーズケーキ」や「大学芋」、「チョコバナナ」、「クレープ」といったようにさまざまなものを手作りしているようです。

【図7 お子さまのおやつは、どのようにして準備していますか?(複数回答)】
図7 お子さまのおやつは、どのようにして準備していますか?(複数回答)

また、おやつ作りではどのようなものを参考にしているのか伺ったところ、5割近くが、インターネットサイト「クックパッド」という結果になりました。「クックパッドの人気のレシピを見ている」という声にもあるように、口コミ評価の高いレシピを選ぶことができる、という点が評価されているのでしょう。また「子どもと一緒にクックパッドで調べたおやつを作ったりするのが楽しい」という声もあるように、さまざまなレシピを見ながら「次は何を作ろうか」と親子で相談する楽しみもあるようです。

【図8 おやつ作りで参考にしているものはありますか?(複数回答)】
図8 おやつ作りで参考にしているものはありますか?(複数回答)

子どもは、身体だけでなく心も育ち盛り。「おやつ」は空腹をしのぐだけではなく、リラックスであったり、親子のコミュニケーションであったり、アンケートにも声が上がっていたように「心の栄養」でもあります。食べ過ぎや栄養の偏りには注意しながらも、子どもには与えたいものです。
また、時間があれば、子どもの好みや栄養面なども考えた「手作りおやつ」に挑戦するのもよいかもしれません。おいしいおやつと親心、子どもにとってはいちばんの「成長の糧」となることでしょう。


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