夜食が成長ホルモンの分泌を悪くする!?夜食が与える影響について

年末になると受験生は、親子ともども追い込みに入り、ちょっと夜更かししてしまう子どもも多いのでは。夜更かししているとおなかが空きます。「腹が減っては…」というわけで夜食を用意するママもいるのではないでしょうか。でも、寝る前の食事は子どもの成長を妨げてしまうことも! 夜食が与える影響についてご紹介します。


子どもの心身の成長に影響する成長ホルモン

 子どもの成長を促してくれるホルモン、それが成長ホルモンです。成長ホルモンは、成長作用と、タンパク質合成を促進する作用があります。体の成長や修復、疲労回復に重要なホルモンといわれています。子どもにとってはとても大切なホルモンで、深く眠っているときに最もよく分泌されます。

 

しかし、生活習慣が乱れたり、眠りが浅いと分泌されにくくなります。成長ホルモンは、子どもの身長を伸ばすといわれますが、寝ている間は、成長ホルモンのほかにもさまざまなホルモンが分泌され、子どもの脳の発達や情緒の安定などに作用します。「寝る子は育つ」と昔からいわれますが、科学的にも確かに寝る子は育つようですね。しかし、よくない生活習慣は子どもの成長を促す成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。そのひとつが夜食なのです。

 

 

もし寝る前に食べさせるならたんぱく質を

 勉強しているとはいえ子どもは、夜は早く寝させるほうがよいようです。夜遅くまで起きているとおなかも空きます。寝る前に食べてしまうと、血糖値が上がってしまいます。血糖値というのは血液中の糖分の濃度のことです。実は、成長ホルモンが十分に分泌されるためには、血糖値がある程度下がっている必要があるのだとか。寝る前に食事をすると、血糖値が上がってしまい、それによって成長ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。
でもおなかが空いて眠れないのではかわいそう…ということもあるかもしれません。そんなときは、糖分ではなくたんぱく質を摂るのがおすすめ。卵、チーズ、豆類や牛乳など。血糖値が上がりにくいものを食べるのがポイントです。

 

しかしおすすめは、夜食は食べないこと。早寝した分、早起きをして勉強し、朝食をしっかり摂るほうが子どもの体の成長のためには有効です。夜食を食べると朝食をしっかり食べられないこともありそうですね。必要な栄養をきちんと摂取するためにもできるだけ夜食はがまんしたほうがよさそうです。成長ホルモンのためにも、生活を朝型に変えてみて。案外これで受験もうまくいくかもしれませんよ!?

 

 

*参考:「小児科専門医が教える食事と生活習慣子どもの身長を伸ばすためにできること」額田成(PHP研究所)

 

 

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