九九、覚える方法は何種類か組み合わせている!
アンケート期間 2011/07/27~2011/08/02 回答者数:2,392人
アンケート対象:本サイトメンバー 小3~小6の子どもがいる保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
小学生の九九の練習のしかたについて、先輩保護者のアンケートをもとに紹介します。これから九九を習う・今習っているお子さまをお持ちの保護者のかたにぜひ参考にしていただきたいと思います。
九九の暗唱や百マス計算のほか、カードやポスター、歌で楽しく!
九九をマスターするために、小学2年生ではさまざまな取り組みを学校・ご家庭・塾などでされているようです。アンケートからも、さまざまな方法で取り組んでいることがわかりました。図によると、定番の九九を唱える方法を最も多くの家庭で実践していました。
唱える方法として、昇順はもちろんですが、降順・ランダムで唱え、九九を自在に使いこなせるように練習している様子がわかります。それに加えて学校で九九を唱える宿題が出たり、百マス計算や九九カードを使っていた、という回答も。さらに、さまざまな方法をミックスした家庭もあり、ほんとうにさまざまなシーンで九九に取り組んでいる様子がわかりました。
【図 九九について、以下のような取り組みかた・利用はしましたか?(家庭・学校ともに)】
●昇順・降順・ランダムで九九を唱えた
・隙間の時間でも「はい○の段」と不意打ちに唱えさせたり、「○×△は?」など問題を出したりした。また、×9から下っていくように唱えさせたりした。
・トランプの1~9のカードを使い、たとえば5の段の練習で、めくったカードが6なら「5×6=30」とぱっと言えるようにする練習を母親とした。
・日常的に油断している瞬間に、家族全員から「○×△は?」と質問が飛んでくるように心がけた。
・エクセルでランダムに九九を出題し、正解したら次の問題に進むように親が付き合って取り組ませた。
●百マス計算や練習問題
・百マス計算を毎日1ページ。
・インターネットサイトでダウンロードした練習問題1枚に1円払うと言ってみたら意外に引っかかってくれて、猛練習に励むようになった。
・学校から宿題として出されていた百マス計算はかなり良かった気がする。暗唱はいまだに怪しいが、けたの大きい掛け算割り算でも正答率が高い(ほぼノーミス)なのは百マス計算のおかげだと思う。
●九九カード
・九九カードを何度も繰り返す宿題が出ました。
・夕食後、父親と九九カードをランダムに並べ替えて読み上げていました。
・学校の宿題に出されて自分で九九カードを使って練習していたので、母は耳だけ貸していた。
・宿題で九九カード(単語帳のようなもの)が毎日出たので、自分ひとりで取り組んだり、わたし(母親)や2歳上の姉に聞かせたりしていました。
●九九のポスター
・九九のポスターは習う以前より貼っていた。これも実は目に入っていたのでは……と思っています。
・お父さんとお風呂で暗唱。部屋や扉に、各段の九九を書いたポスターを貼ってゲーム感覚で覚えた。
・トイレにも常に九九ポスターが貼ってあるので子どもが一人で楽しそうに読み上げていました(今現在も)。
●お風呂に貼る九九シート
・お風呂に貼る九九表を見て兄弟で問題を出し合ったりしていました。
・お風呂の九九ポスターが、一緒にクイズ形式などで練習できて、とても覚えやすかったです。
・お風呂で父親といつもお風呂を出る前に九九を一の段から九の段まで言ってから出るようにしていました。
●九九の歌
・九九のCDが一番効果的だったと思います。親子で踊りながら九九を歌ったりと、楽しく取り組むことができました。
・九九のCDが気に入り、今でも母親が歌ってます。
・友人から九九CDを借りて、わたしと二人で踊りながら覚えた。その後、じぃじ・ばぁばの前で発表する場をもうけて、モチベーションを上げた。
熱心に取り組んだ家庭が多いぶん、一方でこんな声も寄せられました。
・家庭に任せている感じがとても強く、働いているお母さんは悩んでいました。
・漢字もそうですが、九九も家庭学習に全面的に任せていて、働いているお母さんや商売をしているかたは、悩んでいました。
たしかに、一緒に取り組むために割ける時間は各家庭の事情で違いがあるでしょう。しかし、5分、10分の短時間であってもできることを見つけられると良いですね。「今日は○の段を聞くよ」と暗唱させてみたり、お風呂の時間に一緒に取り組んだりする方法はおすすめです。また一緒にできなくても、ポスターを貼るなど環境づくりはやりましたよ、という家庭や、手を動かしているときに耳だけ貸していたので、「忙しくてもつきあえた」という保護者の声もありました。
九九はお子さまだけでなく、保護者のかたにとっても「がんばりどころ」なのかもしれません。