公立中の保護者の5割以上が内申書に何が書かれるか知らない

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ほとんどの中3の保護者が受験回数と併願の仕組みを理解!

続いて、地域の高校入試の受験回数と併願の仕組みについて伺いました。

【図10 お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試を、一つの高校に対して受験できる回数は何回かご存じですか?(公立中全学年)】
図10 お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試を、一つの高校に対して受験できる回数は何回かご存じですか?(公立中全学年)

【図11 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試を、一つの高校に対して受験できる回数は何回かご存じですか?】

図11 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試を、一つの高校に対して受験できる回数は何回かご存じですか?

【図12 お住まいの地域についてお聞きします。公立高校と私立高校の併願の仕組みについてはご存じですか?(公立中全学年)】
図12 お住まいの地域についてお聞きします。公立高校と私立高校の併願の仕組みについてはご存じですか?(公立中全学年)

【図13 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校と私立高校の併願の仕組みについてはご存じですか?】
図13 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校と私立高校の併願の仕組みについてはご存じですか?

公立高校入試について、「1校あたり何回受験できるか知っている」という保護者は67.6%。中3の保護者に絞ると、実に82.5%の保護者が受験回数を知っていました。
公立と私立の併願の仕組みについても、「知っている」という保護者が68.8%と、子どもの学齢に関係なく多数を占めています。そして、中3の保護者だけで見ると、仕組みを把握している割合は82.1%まではね上がりました。
高校の受験回数や併願の仕組みについては、早い段階から多くの家庭で関心が持たれ、受験学年になるとほとんどの保護者が理解していることがわかります。

中3の保護者の約4割は、入試方式ごとの合否判定基準を知らない!

最後に、入試方式ごとの合否判定基準について、また、一般入試での内申点と学力検査の得点との割合について、伺いました。対象は中3の保護者です。

【図14 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試のそれぞれの入試方式で何が合否判断の基準になるかご存じですか?】
図14 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。公立高校入試のそれぞれの入試方式で何が合否判断の基準になるかご存じですか?

【図15 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。一般入試(学力検査が課されるタイプの入試)での内申点と当日の学力検査の点数との割合についてはご存じですか?】
図15 公立中学校の3年生のお子さまをお持ちのかたを対象に、お住まいの地域についてお聞きします。一般入試(学力検査が課されるタイプの入試)での内申点と当日の学力検査の点数との割合についてはご存じですか?

「入試方式ごとの合否判定基準」についても、「一般入試での内申点と学力検査の得点との割合」についても、「知っている」と答えた保護者は25%前後。「少し知っている」という保護者を合わせても、「入試方式ごとの合否判定基準」については57.3%、「一般入試での内申点と学力検査の得点との割合」については48.9%と、半数前後にとどまりました。受験回数や併願の仕組みについてと比べると、保護者の認識に差があることがわかります。あるいは、この時期に既に多くの家庭で志望校を絞り込んでいるため、受験しない入試方式や学校についての知識は不要であるということなのでしょうか。


(まとめ)
保護者が高校を受験したころと比べると、入試方式の多様化や学区制限の廃止・緩和など、最近は入試制度自体がかなり変わってきています。制度が複雑になっていると感じる保護者も多いのではないでしょうか。
子ども自身は中3になって部活を引退するまで、本格的な高校受験の準備が始められない場合も少なくありません。勉強の時間を確保しなければならないのに、複雑な入試制度を前にして焦ってしまうことも。
そんな失敗を防ぎ、子どもの受験校選びに有益なアドバイスを行うためには、保護者が一足早く、内申書の内容や入試の仕組みについて情報を集め、正確に理解しておくことが重要です。
また、地域によっても学校によっても、入試制度は異なります。受験学年になる前から、子どもと一緒に地域の受験情報についてアンテナを張り、「この時期にこういう選抜方法があるのね」と確認しておくだけでも、実際に受験学年を迎えた時に冷静にスケジュールを立てることができるのではないでしょうか。

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