小・中学生の45%が「自分一人の部屋」を持っている

アンケート期間 2008/09/17~2008/09/23 回答者数:1329人
Benesse教育情報サイトメンバーへのアンケート結果。小・中学生の保護者。

※百分比(%)は小数第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある。

今回のテーマは子ども部屋です。子どもに自分専用の部屋を与えるか、与えるのであればそれはいつからか、子育ての大きな方針の一つとして各家庭で考えていらっしゃるはずです。今回の調査では、小・中学生の76%が子ども部屋を持ち、45%は個室を持っていることがわかりました。小・中学生が自分の部屋を持つことについての保護者の考えと、実際に子どもは自分の部屋をどのように使っているのかをご紹介します。

子どもに個室を与えている家庭は45.3%!

最初に、家庭ではどういう部屋を子どもに与えているのかを、伺いました。

【図1 お子さまに、「子ども部屋」を与えていますか? あてはまるもの・近いものをお選びください】
図1 お子さまに、「子ども部屋」を与えていますか? あてはまるもの・近いものをお選びください

最も多かったのが「1人部屋を与えている」家庭で、全体の45.3%でした。「きょうだいと一緒の部屋を与えている」家庭と合わせると、76.2%の家庭に「子ども部屋」があることがわかりました。
一方、「子ども部屋を与えていない」家庭も2割以上ありました。その理由で一番多かったのは「子どもがまだ部屋をほしがらないから」でした。「家族とすごす時間を大事にしたいから」という声もありました。また、住宅事情で今すぐに子ども部屋を用意するのが難しい家庭もあるようです。

子ども部屋を小学1年生から与える家庭が多い!

次に、いつから子ども部屋を与えているのかを、伺いました。

【図2 お子さまに1人部屋を与えたのは、いつからですか? 学年を教えてください】
図2 お子さまに1人部屋を与えたのは、いつからですか? 学年を教えてください

【図3 お子さまにきょうだいと共通の部屋を与えたのは、いつからですか? そのときのお子さまの学年を教えてください】
図3 お子さまにきょうだいと共通の部屋を与えたのは、いつからですか? そのときのお子さまの学年を教えてください

「子どもが小学1年生の時に子ども部屋を与えた」家庭が、個室でもきょうだいと共通の部屋でも、ダントツでした。小学校は義務教育の始まりであり、幼稚園・保育園とはまったく違う集団生活の始まりでもあります。この時期には、ランドセルや学習机などと一緒に、子ども部屋を与える家庭も多いのかもしれません。

子どもが1人部屋にいる時間は1日30分未満

では、子どもは平日、どのくらいの時間を1人部屋ですごしているのでしょうか?

【図4 お子さまが平日、1人部屋にいる時間はどのくらいでしょうか? 睡眠時間をのぞいてどのくらいか、近いものをお選びください】
図4 お子さまが平日、1人部屋にいる時間はどのくらいでしょうか? 睡眠時間をのぞいてどのくらいか、近いものをお選びください

【図5 (横軸)お子さまが平日、1人部屋にいる時間はどのくらいでしょうか? 睡眠時間をのぞいてどのくらいか、近いものをお選びください(縦軸)あなたの小・中学生のお子さまのうち、いちばん上のお子さまは以下のどれにあてはまりますか】
図5 (横軸)お子さまが平日、1人部屋にいる時間はどのくらいでしょうか? 睡眠時間をのぞいてどのくらいか、近いものをお選びください(縦軸)あなたの小・中学生のお子さまのうち、いちばん上のお子さまは以下のどれにあてはまりますか

「子どもが1人部屋にいる時間は30分未満」という回答が31.5%で最も多く、「滞在時間は30分以上1時間未満」という回答が21.3%で続きました。個室を持つ子どもの半数以上は、睡眠時間を除くと1時間以内しか個室を利用していないということがわかりました。
長子の学齢を見ると、「1人部屋の利用時間が1時間未満」という回答が半数を超えているのは、小学5年生まで。小学6年生から1人部屋の利用時間が急増していますが、これには中学受験と関係があるのでしょうか。そして、中学生になると個室の滞在時間はますます長くなり、部屋で2時間以上すごす割合も多くなってきています。

子どもは部屋で勉強していない!?

続いて、子どもが部屋で主にどんなことをしているのかを伺いました。

【図6 睡眠以外でお子さまは部屋で主にどんなことをして過ごしていますか? 主なものであてはまるものをすべてお選びください】
図6 睡眠以外でお子さまは部屋で主にどんなことをして過ごしていますか? 主なものであてはまるものをすべてお選びください

最も多かった回答は、「子どもは部屋で本や雑誌・マンガを読んでいる」「勉強している」は、わずかの差で2位でした。ほかには「自分の趣味に興じている」「ゲームをしている」「テレビ・DVDを見ている」という回答が多く寄せられました。子どもは自分の部屋で勉強するよりも、趣味や娯楽の時間を過ごすことが多いということがわかりました。子どもに与えられている部屋が、個室であってもきょうだいと共通の部屋であっても、この結果は変わりませんでした。

子どもはどこで勉強しているのか!?

では、子どもは家庭のどこで勉強しているのでしょうか?

【図7 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [1人部屋]】
図7 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [1人部屋]

【図8 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [きょうだい部屋]】
図8 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [きょうだい部屋]

【図9 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [子ども部屋なし]】
図9 お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください [子ども部屋なし]

【図10 (横軸)お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください (縦軸)あなたの小・中学生のお子さまのうち、いちばん上のお子さまは以下のどれにあてはまりますか】
図10 (横軸)お子さまがご家庭の中で「勉強や宿題をすることがいちばん多い」という場所はどちらですか? 以下から近いものをお選びください (縦軸)あなたの小・中学生のお子さまのうち、いちばん上のお子さまは以下のどれにあてはまりますか


最も多かったのは「勉強や宿題はリビング・居間でしている」という回答でした。理由では「子どもの勉強や宿題を親が教えながら一緒にやるので、場所がリビング・居間になることが多い」という声が多く聞かれました。子ども部屋がある家庭では、それが個室であってもきょうだいと共通の部屋であっても、「子ども部屋で勉強している」が2位でした。
しかし、学齢が小学6年生以上になると「子ども部屋で勉強や宿題をしている」の割合が最も高くなりました。学齢が上がるにつれてリビング・居間で勉強や宿題をする子どもが減り、自分の部屋で机に向かう子どもが増える傾向があることがわかります。

保護者は子どもの個室の使い方にほぼ満足している!?

さて、子どもに個室を与えている家庭では、子どもの個室の使い方をどう思っているのでしょうか?

【図11 お子さまの部屋の使い方についてどの程度満足していますか?】
図11 お子さまの部屋の使い方についてどの程度満足していますか?

保護者の回答は「部屋の使い方に満足である」が6割を超えてトップでした。満足している理由では、「自分の部屋を自分で掃除するようになったから」「自分の部屋で勉強する習慣がついてきたから」などの意見が多く集まりました。それに対して、「部屋の使い方に不満がある」という保護者の割合は約35%。不満を感じている理由は、「部屋が散らかっているのに自分で片づけようとしないから」が最多。
また、「勉強するのも寝るのも自分の部屋でせず、親と一緒にしているのが不満である」など、子どもの自立についての意見もありました。子どもの自立に関しては、今回の調査では保護者から、「子どもに自発的に部屋を片づけさせるにはどうしたらいいのか」「保護者は子ども部屋をどの程度掃除していいのか」など、現状を心配する声も寄せられています。勉強や掃除、寝起きなどを、部屋で子どもが自分一人ですることについて、保護者が大きな意味を見出していることがわかりますね。

子どもに個室は必要か!?

最後に、子どもの成長にとって個室がどの程度必要であるかを、伺いました。

【図12 小・中学生の子どもが成長していくために、「個室」はどの程度必要だと思いますか?】
図12 小・中学生の子どもが成長していくために、「個室」はどの程度必要だと思いますか?

「個室はまあ必要である」という回答が最多で、67.9%。「個室はとても必要である」と合わせると、約8割の保護者が、小・中学生が成長する過程で個室の必要を感じていることになります。ただ、調査では、個室を与えるタイミングや異性のきょうだいの部屋を分けるタイミングの問題、「子ども部屋に鍵は必要か」などの子どものプライバシーに関する問題について、保護者から不安や疑問の声が寄せられています。子どもの個室の必要性を感じてはいるものの、知識や情報を満足に得られないため、個室を与える時期や与え方に自信がない保護者もいるようです。


(まとめ)
調査結果からは、子どもの成長の過程でどのように自立を促すかについて、悩んでいる保護者の気持ちが伝わってきました。個室であれ、きょうだいと共通の部屋であれ、その部屋が子どもにゆだねられることに変わりはありません。子どもに上手に部屋を利用してほしいと望むのは、保護者として当然の気持ちです。
とはいえ、せっかく子ども部屋を与えても、あいかわらずリビングでテレビを長々と見ていたり、なかなか部屋が片づけられるようにならなかったりと、子ども部屋を与えても望むような変化がすぐに表れないことも多いでしょう。けれども、子どもの成長にはどんなことにも個人差がつきものです。子ども部屋の活用も成長の一場面ととらえ、子どもの様子を見ながらじっくりと対応していきたいものですね。

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